原木椎茸を学びに、相模原市の吉村さんを訪ねます!

菌床椎茸と原木椎茸

日常、各家庭でも消費することの多い椎茸。普段食べている椎茸がどのようにして生産されているのかご存知ですか?
切り揃えられた木の幹にニョキっと椎茸が生えている様子を想像された方も多いかと思いますが、これは「原木栽培」。一般的に売られている椎茸はほとんどが「菌床栽培」という栽培方法で作られています。菌床椎茸は、おがくずを水や栄養剤を含めて固めたものに椎茸の菌を植え付けて作ります。生産量は原木椎茸の3〜4倍、生産時間は三分の一ほどでできます。このため、ほとんどの生産者さんが菌床椎茸を栽培しています。

ところが、自然環境に近い原木椎茸、やはり味は全然美味しく、一部の生産者さんはこの原木栽培に拘って生産しています。やはり美味しい椎茸を…。そんな思いから手間をかけてでも原木に拘る神奈川県相模原市の椎茸農家、吉村さんの畑を訪ねてみました。

原木椎茸

原木椎茸の栽培

椎茸は原木がおいしい

きのこの旬は、みなさんご存知の通り、秋です。けれど、量は少なくなっても真夏の暑い時期以外は育ちます。私が訪れた5月半ばにも、かわいい椎茸がたくさん付いていました。「これが秋になるとポンポン出てくるんですね?」と尋ねると、「ポンポン、じゃないよ、ボワッと!」と球を作るような手振りで答えてくれました。椎茸の菌が棲んでいる原木を仕入れ、日陰の涼しいところで保管します。原木に程よい間隔で椎茸の菌を植えていくと、その菌が根を伸ばすように原木全体に菌を広げていきます。

shiitake

この切り口の白い部分が、椎茸の菌が広がった部分なのだそうです。この白い部分が木の全体に行き渡るのが理想ですが、こればかりは原木にお任せするしかないのだそうです。より良い環境に近づけるよう、人の手でお手伝いをしていきます。都合よく椎茸の菌だけが育ってくれるわけではありません。木の栄養分を横取りしてしまう他のきのこがついてしまうこともあります。

これはゴム茸。

原木しいたけの栽培

毒はありませんが、食べられないそうです。カビや、椎茸の菌に悪影響を与える菌にも注意。夏の間は日陰で寝かし、散水と風通しを繰り返しながら原木の菌を育てていきます。いよいよ準備が整うと、ハウスに綺麗に並べて栽培が始まります。ここからも、放っておくわけではありません。温度と湿度を保ち、年に数回、原木を一本一本水に浸します。一本、20kgくらいはあるでしょうか?重い原木を手作業で水に浸すのだそうです。多い時には一万本も扱っていたという吉村さん。気の遠くなるような作業です…。原木の種類と、いつ水に浸したかわかるようにタグをつけて管理します。

椎茸にタグ

原木は、2〜3年が寿命。(樹命??)
三年目になると、椎茸の数が少なくなってきます。こうなると原木は役目を終えます。

原木椎茸へのこだわり

2011年3月11日、東日本大震災。福島第一原子力発電所の事故。この影響により、福島県内の原木は全て出荷停止になってしまいました。
「福島の原木は良い。しっかり太くてまっすぐなんだ。」
仕入れ先を失った吉村さんは、代わりになる原木を探して回りました。福島だけではなく、北関東一円の原木はほとんどが出荷停止、今では長野や山梨から仕入れているといいます。原発事故は椎茸農家にとってはかなりの痛手でした。それでも原木での栽培をやめなかったのは、やはり味の違い。菌床では絶対にこの味にはならない。
美味しいものを作りたいという吉村さんが、拘って譲れない部分なのでしょう。

「菌床と原木の違いは天ぷらにするとよくわかるよ」

椎茸天ぷら

少し陽に当ててから調理すると旨みが増す、とのアドバイスにより、小一時間外に出してみました。そして早速調理!しっかりとした歯ごたえと、奥からじわっとにじみ出る美味しさ、ふくよかな椎茸の香り。なるほど、吉村さんが原木に拘るわけがわかりました。夏はキクラゲ、そして旬の秋にはなめこや平茸も生産されるとのこと。また秋に訪れ、今度は旬ならではのお話を伺ってみたいと思います。

今から茸づくしの食卓が楽しみで仕方ありません。

つるむらさきの簡単レシピ「つるむらさきと卵の炒め」

暑い夏には「つるむらさき」

つるむらさきという野菜をごぞんじですか? 最近では、置いているスーパーも増えてきましたが、食べたことがない、馴染みがない、という方も多いのではないでしょうか。

つるむらさき

夏に旬を迎えるつるむらさきは、緑黄色野菜。ビタミンA・C・Eや、カルシウム、鉄などのミネラルも豊富。とても栄養価の高い食材です。また、加熱するとネバリがでる特徴がありますが、このネバリのある成分はムチンといって、胃腸の粘膜を保護する効果があるとされています。抗酸化作用も高く、汗で出ていくミネラル分を補ってくれるので、これから暑さが本格化する夏の食生活に取り入れたいですね。

茎の部分、葉の部分もほとんど捨てる部分もなく、下処理も必要ないので料理しやすいと思いますが、食べ慣れていない方にとっては、少しくせがあると感じるかもしれません。 油と相性がいいので、炒め物や天ぷらにすると食べやすいと思います。

今注目の野菜!つるむらさきの栄養がすごい

つるむらさきと卵の炒めの材料

ここでは手軽にできる、つるむらさきと卵の炒めをご紹介します。ごま油とにんにくの香りが、つるむらさきのくせを和らげてくれます。簡単ですが、いつもより少し丁寧につくってみましょう。

つるむらさきの卵炒め材料

材料:(2人分)

  • つるむらさき:1束
  • たまご:2個
  • にんにく:1~2カケ
  • ごま油:適量
  • 酒:大さじ1
  • 塩・こしょう:適量
  • しょうゆ:大さじ1 1/2

つるむらさきと卵の炒めの作り方

1.つるむらさきを下処理

つるむらさきを洗って、茎と葉に分けて3~4㎝の長さに切ります。

2.他の食材を準備する

にんにくは皮をむいて、包丁の腹でつぶしておく。たまごはときほぐし、塩少々で下味をつける。

3.まず卵を炒る

油大さじ1をフライパンに熱し、たまごをじゃっといれる。大きく混ぜたら器にいったん移す。

4.次ににんにくを炒める

再び、適量の油とにんにくをフライパンで焦がさないように熱して、にんにくがきつね色になったらにんにくを取り出す。

つるむらさきの卵炒め

5.つるむらさきと卵の炒めの完成!

つるむらさきの茎の部分を入れて中火にして、塩少々、酒を入れてふたをして1分ほど蒸し焼きにして、少し茎が柔らかくなったら、葉の部分、炒めたにんにく、しょうゆ・こしょうを加えて手早く炒める。仕上げに塩で味をととのえる。器に盛り付けてできあがり。

茎は少し堅いので、ふたをして蒸し焼きに。葉の部分は火が通りやすいので、加えたら1分くらいで仕上げてくださいね。時間を置くと水分が出てくるので、出来たら早く食べるのがおすすめです。
今回はたまごと一緒にして栄養価をアップしましたが、ベーコンや豚肉、ツナなどを加えても合います。
夏バテ防止の食卓の1品に、よかったら試してみてください。

野菜ソムリエ・三木れいこ

いりこだし(煮干しだし)で味わうお味噌汁

いりこの風味と苦味の違い

いりこ出汁

だしにも、昆布・鰹節など、様々な種類がありますが、その中でも風味が濃く、だしをしっかり味わうことができるのが、いりこだし。西日本、とくに四国や九州でよく使われています。関東の方は、苦味や臭みを感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、苦味や臭みは、はらわたと呼ばれる内蔵の部分です。その部分をきちんと取り除くことで、魚の生臭さが取れ、味わい深いだしに。頭とはらわたの両方を取り除く場合と、頭もだしとして使う場合の両方があります。頭を使う場合は、エラの部分が臭みにつながるので、エラはしっかり取り除くことをお勧めします。魚料理でも、アラ料理など、頭からいい出汁がでますよね。どちらがお好みか、試してみるのも良いかもしれません。

“だし”を生かして栄養満点!

いりこの下処理

いりこだしは、はらわたをキレイにとり、水から煮出します。煮だす時間は2分から10分と幅がありますが、お好みや料理によって変えてみるといいでしょう。いりこだしをよく使う地方は、長めの時間でしっかりだしをとり、お味噌汁やうどんつゆなど、シンプルな料理でよく使われています。煮物など場合は短めでスッキリとした味わいを。味噌や醤油の量を少し抑え、味わいを活かすことで、減塩にもつながります。料理の度に、煮出すのが大変という方は、水にいりこをいれて一晩冷蔵庫で寝かせる、水出しタイプがお勧めです。

いりこだしのお味噌汁

だしの色味を大事にしたい場合は、濾して煮出したいりこを取り除きますが、家庭料理であれば、一緒に味噌汁の具としていただきましょう。やわらかくなったいりこは、お子さんも食べやすく、カルシウムの補充にもなりますね。お味噌汁だけで、野菜と魚の両方の栄養をとることができます。

お味噌汁など、出汁の香りと旨味を一緒に

キッチンに“だし”の香りが漂う−−−それだけで、美味しい気持ちになりますよね。いりこだしは味わいに加え、その香りが五感を刺激するのです。香りを味わい、旨味を舌で味わう−−−きっと日本人に生まれてよかったと感じる食卓になることでしょう。簡単で味わい深い、それが“いりこだし”。
「おいしいね」「いいにおいだね」そんな食卓をご家族で囲んでみませんか?

(文・写真/山本 弥和)

発見!親子で味わう水ナスの魅力

ナスの種類と水ナスの歴史

水ナスの煮びたし絵

夏野菜と言えば、ナスですね!
旬の時期は食卓にナスが頻繁に登場する家庭も多いのでは? でも、実はちょっぴり苦手……というお子さんの声も。好き嫌いなく、何でも食べて欲しいと思うのが親心ですよね。そこで、本日は水ナスのご紹介です。
日本には長ナス・丸ナス・白ナス・賀茂ナス……など地域特有の品種もあり、なんと180種類もあると言われています。

水ナス

その中で、水ナスは江戸時代より大阪南部—泉州の気候と風土でしか育たない独自の高級野菜、と言われる品種でした。常に土が湿った状態を保たねばならないため 栽培には大量の水が必要です。ため池の多くあった泉州地域で栄えたというのも納得です。手で絞ると水がしたたるほどみずみずしいため、当時、炎天下で作業する農夫の喉を潤したといいます。江戸の文献では水ナスは菓子(当時はフルーツ)の部類で扱われていました。まさしく、その名にふさわしい特徴ですね。

水分だけじゃない!水ナスの栄養

90%以上が水分と糖質といわれる水ナスですが、実は見逃せない栄養が!水ナスにはナスニン(ポリフェノールの一種)が豊富なので、女性に嬉しい美肌効果、便秘解消、アンチエイジングが期待できます。また、疲れ目にも効果があるので、スマホやPCのブルーライトで目を酷使する現代人には打ってつけの食材と言えるでしょう。夏野菜は身体を冷やすという特徴もありますが、ニンニクやネギなどと一緒に調理することで身体を温める作用にも変化します。油とも相性が良いので上手に組み合わせたいですね。

水ナスを親子で食べよう!

「水ナス=糠漬け」のイメージが強いですが、他のナスに比べてアクが少ないので生でも食べられます。水ナスは繊維を壊さず、みずみずしさを保てる“縦切り”がおススメ。根元を切り落として、包丁で八等分に切り目を入れます。

水ナス下処理

そのまま手でサクッと割けるので、小さなお子さんでも手伝えます。定番の塩もみならポリ袋に入れて塩をふり軽く揉むことや、包丁が使えるような年齢のお子さんなら、煮浸しの飾り包丁を一緒に入れることも楽しいですよ。

茄子

また、長ナスだと焼くとトロトロになりますが、水ナスは焼いてもみずみずしいままです。炒め物なども片栗粉をまぶして揚げ焼きしてから調理すると、水分を保持しつつ サクッとほどよい食感になります。水ナスの保存は冷やしすぎないこともポイントです。ラップで包んで水分が蒸発するのを防ぎます。最低でも3〜4日以内には食べ切りましょう。一緒に作ると美味しさも格別です!この夏は、親子で水ナスを探求してみてはいかがでしょうか?

水ナスレシピ

(文・写真/正野美雪)

—香川県臼杵農園の野菜セットよりー 生椎茸でつくる「おろし和え」レシピ

農家さんはすこやかな食生活の応援団!

梅雨真っ只中のこの時期——
どことなく気分や体調がすぐれないという経験、ありませんか?
また、頑張って無理をして、なんとか乗り切ろうとしていませんか?
そんなときには、日々の食生活を大切に、ていねいな暮らしを心がけることが大切です。

臼杵さんの野菜セット

——たとえば『農家から直送の「宅配野菜」を暮らしの中に取り入れてみる』。
香川県臼杵農園から届く野菜セットは、丁寧に心を込めて育てられた旬の野菜が10種類!生椎茸、小松菜、レタス、じゃがいも、里芋、れんこん、アスパラガス、ほうれん草、ミニチンゲン菜、はるみ(かんきつ類)——葉物に根菜、果物までがバランスよく組み合わせてもらえるのも宅配野菜のうれしいところです。日頃手に取らない野菜を食べてみるきっかけにもなりますよ。立派に育った野菜は味わい深く、簡単調理で満足のひと品ができあがります。

栄養はどう違うの?干し椎茸と生椎茸

椎茸といえば、低カロリー&食物繊維が豊富でヘルシーなイメージの食材です。そんな椎茸の水分を飛ばし乾燥させたのが干し椎茸ですが、この二つの椎茸、栄養価はどのように違うのでしょうか?

実は、椎茸の成分は全体の92パーセントが水分。生椎茸の美味しさは肉厚&ジューシィな食感ですが、水分たっぷりだからこその味わいなのですね。そんな生椎茸を乾燥させ、干し椎茸にすると、水分量が1/10になるためカロリーも10倍になります。食品を乾燥させることは、保存性を高め、旨みや香りを凝縮される効果がありますが、椎茸は干すことで栄養素もアップします。これは椎茸特有の現象とも言われています。

生椎茸を使ったおろし和え

ここでは、生椎茸をつかって「おろし和え」をご紹介します!

椎茸のレシピ

▲【大根をおろし、水気を軽く切るのがポイント】

しいたけのおろし和えレシピ

▲【生椎茸はグリルでさっと焼いて食べやすく裂きます】

生シイタケのおろし和えレシピ

▲【花かつおと醤油をさっとまわしかけて…】
花かつおを電子レンジで30秒ほど加熱すると香ばしさがアップします。

椎茸のおろし和え

▲【和えるだけ!】
肉厚の椎茸は歯ごたえもしっかり!香ばしい!

疲れているときは外食やテイクアウトを利用しがちですが、それが続くと胃にも疲労がたまっていきます。暮らしの中に産直宅配野菜を取り入れて、心も体もすこやかな毎日を送ってみてはいかがでしょう。

家庭菜園はまずは小規模にベランダで!はじめての野菜づくり~パクチー編

rassic農園企画第1弾!家庭菜園はまずは小規模にベランダで。

ベランダで家庭菜園

新生活のバタバタから落ち着いてきたこの季節。くらしを豊かにするために野菜づくりなんていかがでしょうか?緑が増えたり、もぎたてを食べられたり、子供とともに育てる体験ができるなど、メリットがたくさんあります。私は何より土いじりが好きなのでリフレッシュできるし、子供も楽しいかなと思いはじめることにしました。子供も砂遊びみたいで何だか楽しそうです!

ベランダではじめる理由は、管理しやすいこと、野菜が使いときに使えること、毎日の変化を身近に見られることの3点かと思います。
では、早速野菜づくり開始!今回は野菜の苗づくりもされている造園会社の榎戸園さんにアドバイスをいただきながら野菜づくりをします。
まず用意するものは、パクチーの種、プランター、培養土、シャベル(ペットボトルを切って代用も可)です。最初なので、できるだけ少なく楽に開始。

パクチー

以下補足説明です。
・パクチーの種:パクチーの種子は2つが合体して1粒の種になっています。指先でコロコロするとパカッと別れます。まくときに種を2つに分けてと書いてある場合もありますが、2つの芽が出てくるだけなので、そのまままきます。
・プランター:大きさは家庭の育てられるスペースに合わせて選んでください。野菜の使いたい量を考えるのも良いかと思います。
・培養土(野菜を育てるための肥料入りの土):「水はけが良い」という培養土だったら特に鉢底石不要。石は、根の底にたまった水に根が触れないためにひくもの。より簡単にするために今回は不要にしました。

家庭菜園のポイントは手をかけすぎない!

パクチーを育ててみる

そして、準備物が用意できたら、最初にプランターに土を入れます。土は満タンに入れると、水をあげたときに土と水が溢れるので、8分目くらいに。8分目に入れたら、表面を平らにします。その後、種をまきます。苗をつくって移植する人もいますが、セリ科は直根性なので、側根が少なく移植を嫌います。今回は簡単なこともあり、直播きします。まくときのポイントは、どの種でも15cmおきに種を2粒ずつ、種の大きさの3倍の深さにまきます(好光性・嫌光性の作物は除く)。その後、1週間くらいで芽が出ます。表面が乾いたら、下に水が流れるくらいに水をあげて育ててくださいね。間引きはお好みですが、15cmおきに1株が目安です。
ポイントは、面倒なことはせずに、楽しみことをまずは1番に。植物とは、もともと自然の力で生きているものなので、そんなに心配なく育ててみてください。

h2>パクチーの楽しみ方

パクチーを育てる

なぜ今回パクチーを選んだかというと、私が好きなのですが、なかなか売ってないので自分で育ててみることにしました。
パクチーの正式名はコリアンダーといい、セリ科で、秋田のきりたんぽ鍋に入っているセリの仲間。セリは根っこの香りが強く、きりたんぽ鍋のときは、根っこも入れるそうです。根っこから食べるのもいいのですが、何回も楽しみために葉のみを収穫する楽しみ方もできます。1回目の収穫物が1番香り高く、花が出る前の方が香りが強いそうです。花も白くてかわいいのも魅力の1つ。
是非家庭で育てる醍醐味を味わってみてください。

写真・文: 松田悠/地域環境学習コーディネーター

干し椎茸の戻し方、時短で簡単に戻す方法とは!?

おうちにある〇〇が干ししいたけを戻す時に便利!

干し椎茸の出汁を取る

ビタミンDをたっぷり含んだ干ししいたけ。骨粗鬆症予防にもなりますし、免疫力をアップさせる効果もあると言われているので、干し椎茸でとった出汁を使うなど、日々の食事にはぜひとも取り入れたい食材です。ただ、干ししいたけって一度水で戻さなくちゃいけないので、使うのが少し面倒に感じてしまいますよね。でも干ししいたけを戻す時にあるものを使えば、楽に戻すことができるんです。今回はおうちにあるものを使った干ししいたけの戻し方をご紹介します。

干し椎茸を戻す時を短縮するワザ

干ししいたけを戻す時に気になるのが、干ししいたけは軽いので水に浸けておくとどうしても浮いてきてしまうこと。浮いてきてしまうので干ししいたけにまんべんなく水分が行き渡らずにうまく戻せないことがあります。

干ししいたけでだしを取る方法

そこで便利なのが”タッパー”。

なぜタッパーなのかというと、上からフタができるからです。
戻し方は、まず干ししいたけを軽く洗って表面についている汚れを綺麗にします。そしてタッパーに干ししいたけを並べていきます。そこに水を入れ、上からタッパーのフタをすればOKです。この時、干ししいたけの良さを引き出す戻し方をしたいなら、おいしくて冷たい水を使うと良いでしょう。水の量は干ししいたけが水でひたひたになるような量が適量です。さらに冷蔵庫に入れて戻した方が、より美味しさを引き出しながら戻すことができます。

干し椎茸の戻し時間はどれぐらい?

しいたけの出汁の取り方

戻す時間は大きさや種類にもよりますが、基本的に1〜2時間あれば戻せます。ただ、ゆっくりと時間をかけて戻した方が香りや旨味、食感も美味しくなるので、どんこなら、9時間から半日ぐらいかけて、こうしんは4時間から7時間ぐらいかけて戻すと良いようです。お湯で戻せば早く柔らかくなるだろうからと、干ししいたけをお湯で戻す場合もありますが、旨味が逃げやすく、逆に苦味が出てしまう場合があります。ですから基本は水から。そしてなるべく冷たい水で長い時間をかけて戻していくのが理想です。

長い時間をかけてというと少し大変そうですが、干ししいたけは冷蔵庫なら3日間ぐらい保存が効くので、寝る前にタッパーに入れて寝ている間に戻しておく方法なら簡単です。ぜひ試してみてくださいね。

たけのこの木の芽和え

「木の芽」の香りに誘われて・・たけのこ料理

春の食卓の楽しみといえば、たけのこ料理ははずせませんね。たけのこに添えられた木の芽の香りもまた春の味覚のひとつでしょう。「木の芽」とは山椒の木の新芽です。小さなパックに数枚入って売られていますが、苗木を買ってきて育ててみると、うれしいことがいっぱいあります。

木の芽

まだ肌寒い春先に、庭で小さな新芽を見つけた瞬間、いよいよ春が来たのだと実感します。というのも、冬場はすっかり葉が落ちてしまうので、芽吹きの喜びはひとしお。同時に植物の生命力を強く感じ、とても元気な気持ちになれるのです。そのまま春らしい日が続くと、木の芽はどんどん成長し、鮮やかな黄緑色が広がります。柔らかくかぐわしい木の芽を手にすれば、たけのこを茹でずにはいられません!たっぷりの木の芽を使って「たけのこの木の芽あえ」を作りましょう。

木の芽

たけのこの木の芽あえの材料

たけのこ下煮

  • 茹でたけのこ:200g
  • だし汁:1カップ
  • しょうゆ:大さじ1/2
  • みりん:大さじ1/2

木の芽味噌

  • 白味噌:100g
  • 酒:大さじ1
  • みりん:大さじ1
  • 木の芽:20〜30枚

たけのこの木の芽あえの作り方

1.茹でたけのこは、さいの目切りにする。

たけのこのゆで方

2.鍋にだし汁・しょうゆ・みりんを煮立て、1を加え5分ほど煮て冷ます。

3.すり鉢に木の芽を入れ、すりこぎでする。

すり鉢に木の芽を入れる

4.合わせておいた白味噌・酒・みりんを加えてすり混ぜる。

白味噌・酒・みりんを加えるたけのこの木の芽和えのレシピ

5.煮汁を切ったたけのこに4の木の芽味噌を適量加えてあえる。

たけのこの木の芽和え

芽も、実も、幹も役立つ山椒の木

山椒の木にはオスとメスがあり、メスの木であれば「木の芽」の香りを楽しむだけでなく、山椒の実も味わえます。「実山椒」を乾かしてすりつぶしたものが「粉山椒」。そして山椒の木の幹は、硬さもほどよく解毒作用もあるといわれ、昔からすりこぎの原料として使われてきました。芽も、実も、幹も、古くから人々の食生活に役立ってきたのですね。私のすりこぎも、山に植えていた山椒の木を祖父が切り、先を削りヤスリをかけて作ったという、母の嫁入り道具です。

うちのふりかけは手作り!出汁がらエコクッキング

出汁がらをどうしていますか?

出汁ふりかけ

出汁をとった後の鰹節には良質なタンパク質が含まれているので、捨てるのはもったいですね。再利用の良い方法はふりかけにすることです。毎回出汁をとった後に作るのではなく、数回分の出汁がらをまとめてふりかけにすれば量もそこそこにできますし、時間を無駄にしないので、おススメです。市販のふりかけには添加物が含まれていますから、手作りふりかけはなによりも身体にもとても良いですよ。

かつおぶしの出汁がらで作る

出汁がらかつおぶし:100gくらい(水気を絞った状態)

合わせ調味料
濃口醤油:大さじ4
みりん:大さじ2
酒:大さじ2
砂糖:大さじ1と1/2

出汁を取った後、かつお節は軽く搾って冷めてから冷凍します。ある程度たまったら自然解凍し、水分を搾り、お皿やざるに広げて数時間乾燥させます。
(急いでいたらお皿に広げてレンジにかけて水分を飛ばします)

出汁

その後、鍋に移して空炒りし、さらに水分を飛ばします。焦げやすいので注意しながら炒り、パラパラにします。多少大小大きさが違っても大丈夫です。時間をかければかなり細かくなり調味料が混ざりやすくなります。ご自身の好みと根気と時間で見極めて、合わせ調味料を入れ弱火で煮詰めます。さらに焦げやすくなるので注意しながら混ぜます。

ふりかけ

今回は鰹節の炒った状態はやや大きめです。(個人的におにぎりに混ぜた時鰹節の存在感がある方が好きなので)お好みで胡麻をいれてもいいですね。おにぎりにちりめんじゃこやチーズと混ぜたり、納豆や、卵焼きにいれたり…アレンジして美味しく使えます。

出汁の再利用はエコクッキングです

出汁がらは増えすぎるとふりかけにするのが大変になるので、4〜5回分とある程度やりやすい量になったら作りましょう。捨てがちな大根や蕪、にんじんの葉を刻んでふりかけに混ぜれば栄養価アップにもなります。家庭から食材の無駄を出さないようにエコクキングすることが、世界的に大きな課題となっている食品の大量廃棄問題の改善の小さな一歩に繋がるかもしれません。日本の家庭からふりかけを作りながら、世界的に広まるキーワード「モッタイナイ」を考え直してみませんか?

(文・写真/星雅美)

古来からの薬草「青じそ」の抗酸化作用がすごい!

栄養満点!「青じそ」で得られる効能

青じそ

花々が咲き誇る春。植物の息吹を感じる季節は、なんだか心も弾みますね。しかし同時に、花粉などに対するアレルギー反応で、辛い症状が出てしまうのもこの時期。体質改善につながるよう、普段から口にする食物も意識したいものです。そこで試していただきたいのが、薬味として使うことの多い「青じそ」です。青じそに含まれるα-リノレン酸とルテオリンは、花粉症やアトピーなどのアレルギーの原因となる物質の働きを抑える効果があります。また、抗酸化作用のある物質、β-カロテンもたっぷり!免疫力アップにも一役買ってくれます。青じそは、栄養価も高く、古来から薬草として親しまれてきた歴史があります。一年を通して比較的手に入れやすい野菜ですので、もっと日常的に食卓に登場させてみませんか。

青じそはまとめて下処理をして毎日使おう

青じそ栄養

青じそには抗菌作用もあるため、お刺身などの生ものに添えたり、お弁当の仕切りに使ったりすることが多いでしょう。しかし、10枚くらいの束で売られている青じそを数枚使って残りを冷蔵庫にしまっていたら、数日で黒い斑点が出たり、ぱさぱさに乾いてしまったり、なんてことはありませんか。そこで、上手に早めに使いきるために、一度に全て千切りにすることをお薦めします。水気をしっかりきってから千切りにすると、ふわっとおいしそうに盛りつけることができます。千切りにしたら、乾燥しないよう、密閉性の高い保存容器に入れて冷蔵庫へ。卵焼き、おにぎり、サラダに混ぜたり、お肉料理の上に乗せたり、あらゆるお料理に使えますから、あっという間に使い切ることができそうですね。使い方に慣れてきたら、何束かまとめ買いをして、青じその登場回数も増やしていけるとよいですね。

和風ジェノベーゼソース?!「青じそペースト」の作り方

ひと手間かけた青じそレシピのご紹介です!保存が利きますし、洋食にも使えて楽しいですよ。

青じそペーストの材料
青じそ:約40枚
ペースト用オリーブオイル:50cc
パルメザンチーズ:大さじ1
にんにく:一片
塩・こしょう:適量
※保存用オリーブオイル:50cc

洗った青じその水分は、しっかり拭き取っておきましょう。傷みにくくするためです。全ての材料をフードプロセッサーでペースト状にします。しっかり消毒した密閉容器にペーストを入れたら、上から保存用のオリーブオイルを入れて、ペーストが直接空気に触れないようにします。冷蔵庫で1週間ほど保存が可能です。小分けにして冷凍保存することもできます。バゲットやパスタと合わせたり、お魚のソテーにかけたりと、爽やかな香りのペーストは、ちょっと病みつきになりますよ。

青じそレシピ青じそ使い方

(文・写真/後藤菜穂)