手作りのお汁粉に挑戦!

思い立ったらすぐに炊ける「小豆」

小さな豆と書いて「あずき」と読む紅色の豆はつやつやとして手で触るとひんやり、サラサラといい音が響きます。日本や韓国、中国ではその赤い色が魔除け的な意味を持つといわれ、古くから厄払いや祝い事などの年中行事に使われてきました。1月11日の鏡開きには鏡餅をお汁粉で味わったり、1月15日の小正月には小豆粥を食べる風習があります。また、季節問わずお祝い事に並ぶお赤飯にも小豆が欠かせません。豆類の中ではめずらしく、あらかじめ時間をかけて浸水する必要がなく、思い立ったらすぐに炊けるのも小豆の良いところです。小豆を炊いて、お汁粉やあんこをつくってみませんか?

材料

お汁粉の作り方

<材料>

  • 小豆:250g
  • 砂糖:200g
  • 塩:少々
  • 餅や白玉:適宜

小豆を炊く

1.鍋に小豆とかぶるくらいの水を入れて火にかける。

2.沸騰したら火を止め、小豆をざるにあげて湯を捨てる。

3.鍋に小豆を戻し入れ、水(1リットル)を入れて火にかけ沸騰させる。

4.水(1カップ)を加えて温度を下げ、再沸騰したら弱火で40分ほど煮る。

白玉でおしるこ

5.小豆が柔らかくなったら砂糖を加えて弱火で10分ほど煮る。

6.混ぜながら好みの硬さに煮詰め、仕上げに塩を加える。

7.餅や白玉を入れて仕上げる。

手作りお汁粉

まずは気軽に挑戦!好みの味を探して

お汁粉の濃度は好みがありますが、炊いた小豆は冷めると締まって硬めになるので、少しさらっとしているくらいで火を止めても冷めるととろみが出てきます。もったりするまで水分を飛ばすと「あんこ」のできあがり。煮詰めすぎてしまったときは、水を足して煮れば大丈夫です。甘味もお好みに合わせて加減できます。しっかり甘いあんこは「小豆:砂糖=1:1」という目安を参考に、好みの味を見つけてみてください。

お汁粉

砂糖を加える前に火を止めてしばらく置いて小豆を蒸らしたり、砂糖を2回に分けて加えたり、より丁寧に煮ると豆はふっくらし甘みがゆっくり入っていくのでよりおいしく仕上がります。

まずは難しく考えず、1時間ほどあれば小豆が炊けるんだ!と分かれば、気軽に作れるようになるはず。手作りのお汁粉は心も体もあったまるとびきりのおいしさです。

たけのこの水煮を自宅で手作り、山の恵みを存分に味わう

たけのこの「水煮」と「茹でる」の違いって?

季節を問わずスーパーで市販されている「たけのこの水煮」。茹でたたけのこと違いが何かご存知ですか?

水煮とは

そもそも「水煮」とは、食材をそのまま味付けなどの調理をしないで、水で煮ておいたもののことをいいます。味付けをしないため、水煮をして下ごしらえした食材を保存しておけば、使いたいときにすぐに調理が出来るというわけです。

つまり、たけのこの水煮は下茹でをしたたけのこのことで、茹でたたけのこと違うものではありませんが、生からたけのこを料理に使うには茹でるための時間がかかりますので、あまり時間はないけど煮物や和え物などをつくりたい日に、水煮をうまく活用することで調理時間の短縮にもなり「便利」ですね。たけのこの水煮は通年を通して販売されていると言いましたが、旬の時期が限られているたけのこを、長期間食べられるようにするための「保存」の意味合いも強いです。

たけのこの水煮は下茹でが必要?
よく聞かれる質問ですが、たけのこの水煮は、すでに下茹でした、たけのこを保存したものなので、そのまま調理できますよ。

使いきれない!そんな時はたけのこの水煮にチャレンジ

例年、「たけのこ堀りに出かけたら驚くほど獲れてしまった!」とか「たくさんいただいたものの食べきれない!」という話を耳にします。

慌てずに最後まで美味しくいただきたいから、今年こそ「たけのこの水煮」に挑戦してみませんか?意外と簡単にできるのに、歯ごたえもしっかりと残っていて、市販の水煮たけのことは全く違う美味しさです。

たけのこ水煮完成

たけのこの水煮の作り方

1.たけのこを茹でる

たけのこ水煮の下準備

◎たけのこは収穫後できるだけ早く茹でる。

詳しいたけのこのゆで方はこちら!

2.ビンの消毒

水煮の瓶煮沸

鍋に湯を沸かし、ビンとフタを入れて15分ほど煮沸し、取り出して冷まします。

3.ビンにたけのこを詰める

水煮たけのこ

茹でたけのこはビンに入りやすい大きさに切ります。(穂先は柔らかくなりすぎるので水煮保存には不向き)たけのこをビンに詰めたら、上から5ミリくらいのところまで熱湯を注ぎます。

4.脱気

たけのこを水煮するたけのこの水煮を簡単に作る

◎鍋にふきんを敷いてビンを並べる。フタは閉めずにのせておく。
◎ビンの高さの8割くらいまで水を入れて火にかけ、30分ほど煮沸させる。
◎火傷・こぼれに注意してビンを取り出し、フタをぎゅっと強く閉める。

5.殺菌

たけのこ水煮レシピ

◎鍋にビンを逆さに入れ(横向きでもOK)、かぶるまで水を足して30〜40分煮沸する。
◎火傷に注意して取り出し、逆さにして冷ます。
◎上手く脱気・殺菌できていれば常温で1年間保存できる。
開けるときはフタの上部にキリなどで穴をあけると空気が入って開けやすくなる。

元気な山の恵みに感謝

香川県の臼杵農園で、臼杵さんからこんな話を伺いました。

たけのこは6月頃に土のなかで小さな芽ができて、そこからずっと成長し続けているんです。冬をむかえても1日1ミリほどのペースでゆっくりと。そして、最低気温が10℃を超えるとようやく土の上に顔を出すんですよ。

約10ヶ月間、土の下でエネルギーを蓄えて春を待っているのです。なるほど……どことなくお腹の中の赤ちゃんと似ている気がします。今年も元気な山の恵みに感謝して、美味しくいただきましょう。

臼杵さん

まちづくりを進める中で誕生したお茶香る「お茶のぶさんのかりんとう」

いなべ市オリジナル!「お茶のぶさんのかりんとう」

三重県いなべ市で令和3年10月に発売を開始したオリジナル商品「お茶のぶさんのかりんとう」は、鈴鹿山麓の恵まれた自然環境を活かし、古くから生産されている石榑茶(いしぐれちゃ)を使用したお菓子。石榑茶は文化庁が認定する全国各地の100年フードに選ばれるほど長年地域で親しまれているお茶です。

石榑茶は、独特の甘みや旨味を引き出すために、収穫前の一時期だけ黒い布などで日光を遮り栽培するかぶせ茶の品種。その石榑茶をふんだんに使って製造する「お茶のぶさんのかりんとう」を企画販売しているのは、「一般社団法人グリーンクリエイティブいなべ」の桑嶋幹人さんほか数名のスタッフ。桑嶋さんはいなべ市役所の職員として、地域資源をカジュアルに活用しながらまちづくりを進める活動をしています。

「お茶のぶさんかりんとう」ができるまで

「お茶のぶさん」として地域の方々から親しまれている大安町にある茶園「マル信緑香園」さんの石榑茶をパウダーにしたものを使用し、かりんとう製造は連携事業を行っている東近江市内企業とのコラボで実現しました。試食を重ね、しっかりとお茶の風味が感じられる濃い味つけを選択。濃くすることで渋みが強くなると心配もありましたが、特徴を際立たせるため甘さを抑え「濃味」と打ち出しました。

いなべ市役所「にぎわいの森」で味わってみよう

いなべ市を知っていただくときに「お茶の町ですよ」と口で言うよりは、「お茶のぶさんのかりんとう」を食べていただくことでストレートに伝えることができるようになりました。「オリジナル商品は大事ですね。」と桑嶋さんはいいます。市役所の敷地内にある「にぎわいの森」ではかりんとうと一緒に石榑茶も並んでいます。ぜひ一度いなべ市役所「にぎわいの森」を訪れてみてはいかがでしょう。

たけのこの土佐煮で春の旬をたのしむ

春の旬をたのしむ、たけのこの土佐煮

香川県三豊市のこだわりのたけのこが届きました。白杵農園の生産者さんの顔写真付きです。春の訪れを告げる、少し早い旬の贈りものですね。生のたけのこ、どうやっていただいたらいいの?っていう方もいらっしゃると思います。 春を代表する山菜、この時期にしか味わえないので、水煮のたけのこしかなじみのないという方もぜひ楽しんでみてください。

掘りたてのたけのこは、アクがほとんどないため、そのままいただくことができますが、掘ってから時間が経つにつれてアクがまわるので、出来るだけ早いタイミングで、アクを抜くための下処理をすることが大切です。

煮物にする前に、たけのこを下茹で

簡単に、たけのこの下茹での仕方をご紹介します。たけのこは穂先の部分で、斜めに切り落とします。火の通りをよくするため、皮の上から縦に包丁をいれます。 たけのこ全体がつかるくらいの水に、たけのこ、米ぬか、を一緒に水から茹でていきます。 30~40分程茹でて、根元の部分に竹ぐしをさして、すっと通るくらいになっていれば大丈夫。 そのまま煮汁にいれたまま冷まします。

米ぬかがない場合は、お米をそのまま、または、研ぎ汁をいれてもアクをとる効果があります。赤とうがらしをいれれば、えぐみを和らげる効果があると言われています。

詳しいたけのこのゆで方はこちら!

たけのこの土佐煮のレシピ

今回はたけのこの定番料理、材料、調味料もシンプルでつくりやすい土佐煮を紹介します。
かつお節のうまみとしょうゆ味で、ちょっと濃いめに仕上げました。

たけのこの土佐煮

たけのこの土佐煮の材料

  • 下茹でをしたたけのこ:300g
  • けずりかつお:1カップ
  • みりん:大さじ1
  • しょうゆ:大さじ1

たけのこの土佐煮の作り方

土佐煮の材料

  • たけのこは先はくし型に、あとは1㎝程の輪切りにします。
  • けずりかつおはフライパンで空炒りにして、パリパリになったらふきんで包み上からもみます。
  • 鍋にたけのこと水1.5カップ、半量のけずりかつをを入れて火にかけます。しばらくしたら、みりんを加え、5分程したら、しょうゆを加えます。弱火にして、煮汁が全体にまわるようにしながら、煮汁が半分になるくらいまで煮ていきます。
  • 仕上げに残りのかつおぶしをまぶします。

年中ある水煮のたけのこにはない、触感と、ほのかなえぐみが春を感じさせてくれることと思います。

たけのこの保存方法とお料理方法

たけのこの保存方法

たけのこは皮をむき、水につけたまま冷蔵庫で保存すると1週間はもちます。下茹でしたたけのこからも、アクがでてくるので、水を毎日、変えることが大切です。お料理方法ですが、部分ごとに食感が違うので、部位ごとに調理法を変えるとよりまるごと1本を楽しめますね。

たけのこの保存方法

根元の固い部分は、食感をいかしてさいの目にしてたけのこご飯にしたり、細切りにして炒め物に。中央部分は、輪切りにして煮物に、薄切りにしてサラダに。先端の柔らかい部分は繊細な、お吸い物や和えものに・・・。 これらはほんの一例です。特徴を生かしてお料理してみてください。

たけのこご飯のレシピ

筍という字も、旬に竹かんむりが加わったものですね。ぜひ、旬のたけのこを楽しんでみてください。

写真・文 フードコーディネーター ・ ジュニア野菜ソムリエ 三木れいこ

今年はぜひ手作りで!「黒豆煮」の作り方

うちの「黒豆」

おせち料理の中で、子どもから大人まで誰にも好まれる黒豆。まめに働き、まめに暮らせますように・・と健康への願いを込めた一品です。黒豆を煮るのは難しそう、時間がかかって大変そう、という声を聞きますが、長時間つきっきりで調理するものではないので実はそれほど大変ではないなのです。手作りだからこそ、甘め、しょっぱめ、硬さもいろいろ、家庭ごとの黒豆の味が生まれます。黒く艶やかな黒豆を煮るためには、昔から古釘を一緒に煮るといわれています。古釘の錆が黒豆のアントシアニン色素と反応してきれいな黒色に染まるのです。また、シワなく仕上げるためには黒豆が空気に触れないようにすることが大切です。終始煮汁から黒豆が顔を出さないようにするのがポイントです。

「黒豆煮」の作り方

  • 黒豆 250g
  • 水  1400ml
  • 砂糖 150g
  • 醤油 大さじ2
  • 塩  小さじ1/2
  • 古釘(あれば。糸で縛るorガーゼで包む)

1.鍋に水、砂糖、醤油、塩を入れて火にかけ、沸騰したら火を止める。

レシピ写真1

2.1に洗った黒豆と古釘を入れて一晩おく。

3.ふっくら戻った2を火にかけ、沸騰したらアクをとり、弱火で3時間ほど煮る。

レシピ写真2

4.鍋に黒豆とひたひたの煮汁を残し(冷めないよう蓋をする)、残りの煮汁は別鍋で半量ほどに煮詰める。(吹きこぼれに注意)

レシピ写真3

5.元の鍋に煮詰めた煮汁を戻し、一晩おいて味を含ませる。

冷凍保存できるから早めに準備!

できたばかりの黒豆煮は赤みがかっていますが、一晩おくと味が馴染むだけでなく、色も黒く艶やかに仕上がります。冷蔵庫でも4〜5日保存できますが、食べきらない場合は冷凍保存がおすすめです。空き瓶や保存容器に入れるときは、必ず煮汁も一緒に冷凍します。食べるときはそのまま自然解凍すればおいしくいただけます。おせち料理は種類が多く、慣れた人でもひとつずつ手作りするには段取りが重要です。黒豆煮は冷凍保存できるので早めに準備しておくと安心ですね。今年は手作りの「黒豆」で新年をお祝いしてはいかがでしょう。

レシピ写真2

どっちがどっち?かぼすとすだちの違い

大は「かぼす」大分・小は「すだち」徳島

晩夏から初冬にかけて出回るかぼすとすだち。焼き魚や鍋物などに添える名脇役です。どちらでも代用がきくのですが、味も香りも違うので個性を生かした使い分けを知ると、用途に合わせ購入ができます。それでは違いをおさらいしてみましょう。並べてみるとまるで親子のようですね。

かぼすとすだち違い

どっちがどっちだと紛らわしいようですが、大きい方がかぼすですだちの2倍程あります。かぼすは直径5㎝程の大きさがあり、重さは100g〜150g。皮の色が薄い緑色で表面がつるりとしています。カットすると中の果肉は薄いオレンジ色がかった黄色です。

かぼすとすだち

すだちは直径4㎝程あり、ゴルフボールくらいの大きさです。重さは40g〜50g。皮の厚みはかぼすより薄く、表面は濃い緑色でややごつごつした印象です。果肉は薄い黄色をしています。かぼすは全国の生産量9割を大分県産が占め、すだちは9割を徳島県産が占める特産物です。

切り口

▲上段かぼす、下段すだち

香りと味の違い

かぼすとすだちは比べると香り・味も違います。かぼすはすだちより香りが控えめ。爽やかな酸味ですだちに比べるとほのかな甘みがあり、上品な印象です。たんぱくな味の白身魚など食材の風味を損なわずに使えます。果汁がたっぷりとれるため酢の物やジュースにも向いています。すだちはライムのように香りが高く、酸味や香りが熱に負けにくいので皮の部分をお吸い物に入れれたり、薬味にしたり、さんまなど香りの強い食材と相性が良いです。

栄養成分はともにビタミンCやビタミンE、クエン酸が豊富です。かぼすの可食部100gあたりビタミンCは42mg、クエン酸は6g、すだちはビタミンCは40mg、クエン酸は4.5gです。大人が一日に必要なビタミンCの量は100mgです。ビタミンCは風邪の予防や疲労回復、肌荒れなどに効果があり、クエン酸は食欲増進、疲労回復効果がありますので、日頃から積極的に取りたいですね。

イラスト

切り方と絞り方のコツ

香りのもとは皮に含まれる「リモネン」と呼ばれる成分です。この柑橘の豊かなエッセンスを含み果汁を活用する切り方・絞り方にはコツがあります。

  • かぼすはすだちより皮が固いので、切る前に軽く転がします。皮が柔らかくなり、香り成分がしみ出しやすくなります。
  • かぼす・すだちともに、ヘタを横にして半分に切ります。(縦切りにすると果汁が十分に絞れません)

包丁

  • かぼすは大きいのでさらに2等分してもよいでしょう。
  • 種を取り除きます。
  • 切り口を上に向けて、切り口を合わせるようにギュッと絞ります。

かぼすしぼる

▲かぼす

すだちしぼる

▲すだち

このようにすると果汁が皮を伝い、香りの成分を包みこむので香り高く抽出できます。これからシーズン本番です。似てるようですが奥深いかぼすとすだちの違い。まずは焼き魚に両方を添えてみてはいかがでしょうか。ふたつの和の香りを比べ、自分好みを見つけるのも楽しいですね。

(文・写真・イラスト:ほしまさみ)

極早生みかんから早生みかんへ

極早生みかんって読めますか?

「早生」→わせ、「極早生」→ごくわせ、と読みます。生育期間の短い品種のことを言い、早生よりももっと短い品種のことを極早生と言います。みかんに限らず、農作物全般で使われる言葉で、稲の場合は「早稲」と書きます。生育期間が短いということは、他の品種に比べて早い時期に収穫ができるということです。

温州みかんでは、早ければ9月終わりころから極早生の品種が出てきます。11月に入ると、早生みかんが主流となってきます。ちょうど11月はじめの時期は、極早生みかんが完熟し、早生のみかんに味が乗ってくる頃です。

極早生みかんの特徴とは?

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極早生のみかんは、とにかく酸味が特徴です。酸っぱいものがニガテ、という方には正直あまりオススメできません。あっさりとした味に強い酸味のため、甘味はあまりありません。早い時期のものはまだ緑色が濃いですが、黄色くならなくても食べられるのが極早生みかんの特徴でもあります。

近年では、甘さを求められる傾向にあり、柑橘に限らず果物やお野菜は「甘い」=「美味しい」と思われがちですが、昔ながらのみかんが食べたい、みかんは酸っぱくなくちゃ!という極早生ファンの方もたくさんいらっしゃいます。甘いみかんが食べたい方は、早生以降の柑橘をオススメします。11月に入れば、早生の甘いみかんも出てきますし、キーンとした寒さがやってくる頃には、甘い温州みかんも登場します。

極早生みかん、早生みかんの品種

さて、具体的にどんな品種があるのでしょう?
まずは極早生みかんから。

極早生みかんの品種

主流なのは「日南」。名前の通り、宮崎県日南市で発見された品種です。他には早生みかんの興津早生の枝変わり品種「岩崎早生」、同じく早生みかんである宮川早生の枝変わり品種「宮本早生」「上野早生」、などなどなど、極早生だけでも実はたくさんの品種があるんです。

みかんの季節が到来、極早生みかん日南が届きました!

早生みかんの品種

早生みかんでは福岡で発見された「宮川早生」、宮川早生から品種改良を試みて生まれた「興津早生」、宮川早生の畑から変異で生まれた「楠本早生」などが代表的な品種です。この「楠本早生」からさらに「あいさん」という品種が生まれるのですが、これはまた後日詳しくお伝えしたいと思います。

「あいさん」という名前のちょっと珍しいみかんの紹介

本格的にみかんの季節がやってまいりました。ビタミン豊富!風邪予防にぜひ、今シーズンもたくさんみかんを食べましょう!

料理別・かぼちゃの切り方と下ごしらえ

かぼちゃって美味しいけど切るのが大変!

岐阜瑞浪の半原かぼちゃ

甘くてほっこりするかぼちゃは、女性や子供に人気の野菜。かぼちゃは美味しいだけでなくβカロテンやビタミンE、食物繊維なども多く含まれ、栄養価も野菜の中ではトップクラスです。サラダやスープ、煮物や天ぷらなど、色んな料理が楽しめるかぼちゃですが、かたいかぼちゃを切るのに苦戦した方も多いのではないでしょうか?

かぼちゃ農家さんおすすめ!煮物にはいりこだしが合う

今回は、そんなかぼちゃをもっと簡単においしく食べてもらう為、料理別に分けた切り方や下ごしらえのコツをまとめてみました。

かぼちゃの下ごしらえ

かぼちゃを洗う

かぼちゃの皮には、土などの汚れがついていることがあります。ごつごつしたかぼちゃの皮は、タワシなどで表面を擦り洗います。

かぼちゃを解体!

半原かぼちゃ切り方

まるごと1個の硬いかぼちゃを切るのってなかなか力がいりますよね。グラっとしたらケガをしてしまいそうで怖いです。かぼちゃを安全に切る為には安定感が大切です。濡れたフキンを上下に当てると安定します。半分に切る時は、ヘタの部分を避けて包丁を刺してゆっくり回し切ります。

半原かぼちゃ種の取り方

半分に切れたらスプーンを使ってワタと種をすくい取ります。

硬くて切れない場合は、ラップをしてから、レンジで少しやわらかくしてから切ると切りやすくなります。かぼちゃ100gに対して600Wのレンジで1分が目安です(500gだと5分)。丸ごとレンジにかける場合は、数回に分けて調整しながらかたさをみてください。

※レンジで加熱したあとのかぼちゃはかなり熱くなるので、布巾を当てるなどしてヤケドしないように気をつけてください。また、加熱したかぼちゃは保存がきかないので、切ったかぼちゃはすぐに調理しましょう。食べきれない場合は、しっかり加熱してから保存袋に入れて冷凍します。

料理別にかぼちゃの切り方をマスターしよう!

天ぷらにする場合の切り方

天ぷらや炒め物は、繊維にそって薄く切る。硬いかぼちゃは、火の通りが早い薄切りやくし切りに。天ぷらは1cmくらい、炒め物は2mm~5mmくらいがおすめです。

かぼちゃを薄く切る

薄切りにする場合は、1/4にカットしたかぼちゃを繊維にそって薄く切ります。

かぼちゃの天ぷら

くし切りにする場合は、1/4にカットしたかぼちゃを更に半分に切ってくし形になるように切ります。

煮物にする場合の切り方

かぼちゃ角切り

かぼちゃの煮物はひと口大の角切りに

かぼちゃの皮をむく

ほっくりおいしいかぼちゃの煮物は3cmくらいの角切りにします。切り口の角を包丁やピーラーで削いで面取りすると煮崩れを防止。皮を所どころ剥くと味がしみやすくなります。

コトコト煮る煮物は、ちょっとしたひと手間を入れると見た目も味も良くなりますよ。

サラダやスープにする場合は

ざっくり切ってそのまま加熱する。

かぼちゃ丸ごと加熱

サラダやスープにする場合は、半分もしくは1/4に切って加熱します。

かぼちゃのサラダ作り方

やわらかくなったらそのままつぶしてサラダに。スープはスプーンで実をすくって調理します。

かぼちゃはさつまいもなどと同じで、低温でゆっくり加熱することでデンプンが糖に変わります。加熱方法は、レンジでも良いですが、一気に加熱されるので、蒸し器でゆっくり火を通した方がしっとり甘いかぼちゃになります。

手強いかぼちゃも切り方をマスターすれば、簡単に切ることができるようになります。かぼちゃ料理の基本の切り方と下ごしらえ、ぜひ活用してみてくださいね。

野菜ソムリエ・ナチュラルフードコーディネーター/桜井さちえ

青首大根のルーツと言われる「宮重大根」を求めて

宮重大根とは!?

青首大根

冬野菜の主役と言えば「大根」大根には100種類以上の品種があると言われていますが、その中でも主流となって多く出回っているのが青首大根。現在、流通している大根全体の9割を占めていると言われています。根の上の部分が緑色に色付いていて、水分が多くシャキっとしていて甘いのが特徴です。

青首大根には沢山の種類がありますが、実は現在出回っている一般的な大根のほとんどが、愛知県の伝統野菜でもある「宮重大根」をベースに品種改良されたもの。この宮重大根が今の青首大根のルーツになっていると言われています。宮重大根は、昭和の初期頃までは多く栽培されていましたが、その後、白首大根が主流となり一度はその姿が消えてしまった存在。

大根農家

そんな貴重な宮重大根を大府市で栽培している「あいち在来種保存会」の代表でもあり「種から国産」をテーマに、宮重大根の保存活動を行っている高木幹夫さんの畑へ行き、お話を伺って来ました。

「種から国産」・伝統野菜で日本の農業と食文化をつなぐ/愛知・高木幹夫さん

栽培が広がり、新たな形で地域に根付く

宮重大根は、愛知県の春日村宮重(現在は清須市春日宮重町)が発祥の地で、江戸時代から栽培が始まりました。古い書物には宮重大根の名が度々登場していているものも多く、江戸時代のあるお殿様が宮重大根のふろふき大根を食べてその美味しさに魅了され、その後、献上品として納められていたと言われています。

切干大根

明治の頃には周囲の地域でも栽培されるようになり、みずみずしくて甘く、シャキっとした歯ごたえが良い宮重大根は、当時は皮を剥いて塩をふって食べるのが人気だったとか。又、西から吹く冷たい伊吹おろしが吹き下ろす尾張平野では江戸時代から切干大根の生産も盛んで作られていました。今でも切干大根は尾張の特産品として親しまれています。

愛知伝統野菜の宮重大根宮重大根は青首大根のルーツ

京野菜の聖護院大根も、実は宮重大根がルーツになっていると言われています。文政年間(1816~1830)に尾張から奉納された大根を農家が譲り受けたことがきっかけで栽培が始まったそうです。全く違う姿形に大きな意外性を感じますが、聖護院大根の大きくて丸い形は、根が深く伸びにくい土壌だったという事もあり、太くて短いものを選び続けてきたところ、段々今のような丸い形になっていったと言われています。形は全く似ていませんが、青い淡緑の首の色や、甘くみずみずしく、煮崩れしにくいところなど宮重大根らしさはしっかりと引き継がれています。

一度は消えてしまった宮重大根・残った種子で復活を目指す

宮重大根を残す

江戸時代からずっと栽培されてきた宮重大根ですが、1945年(昭和20年)頃、病気や切干し用の需要減少に合わせて少しづつ栽培が減り、残念な事に一度消滅してしまいました。そんな宮重大根をなんとか復活させて残していきたいと、平成4年に「宮重大根純種子保存会」が設立されました。残念ながら、まだ純粋な宮重大根を見る事はできていないそうなのですが、少しづつ昔の宮重大根に近づいています。いつの日か純粋な宮重大根が復活できることを願いながら、そして地域の伝統野菜を残していく為、これからも保存会の皆さんの取り組みは続きます。

文・野菜ソムリエ・ナチュラルフードコーディネーター/桜井さちえ

和梨のスタンダード。幸水のおいしさ

今年も梨は幸水から始まる

じりじりと太陽が照りつける八月半ば。この頃、出会う梨はほぼ、幸水です。幸水は梨の中でも最も早く出回る品種。また和梨の中で生産量も多い(40%を占めるそう)ので、あなたの梨の初物が幸水となる確率は大変高いはず。では幸水ってどんな梨なんでしょう?幸水を知ってこれから益々美味しい、梨シーズンを楽しみませんか?

幸水とは

「三水」ってご存知ですか?名水…?ではなく…幸水・豊水・新水の日本梨の代表的な品種「三水」です。水分をたっぷり含んだ和梨の御三家といえるでしょう。

「豊水」ってどんな梨!?和梨の1つ幸水

そしてその先駆であるのが幸水。幸水は一番早いものでは7月頃に出はじめます。(この時期の幸水の出荷量は多くなくハウス栽培のものになります)その年一番最初に出る梨です。最も多く出回る時期が8月から9月にかけて。ですからお盆の時期の贈答品としても人気があります。

味の乗る収穫最盛期と夏真っ盛りで乾いたのどを潤してくれるので、幸水はこの時期にふさわしいフルーツです。食べた満足感+暑さから身体を養生させてくれます。人の身体と食べ頃がマッチした、梨の醍醐味が味わえる品種が幸水といえるでしょう。

7月下旬の九州産から流通し始め、8月上旬は千葉、中旬は茨城、9月上旬に福島と南から北に向かって産地が移り変わります。日本が南北に縦長にあるおかげで熟期を移動させながら旬のままに美味しく食べられるのは嬉しいですね。

「早生で旨い」を求めた梨

幸水は赤梨「菊水」と青梨「早生幸蔵」を両親とする赤梨です。昭和34年誕生したとき、果実は小さく形も悪く収量が上がらなかったそうです。それを長十郎の大産地であった埼玉県が「もっと早く出荷できる品種を作りたい」と、様々なせん定法を試すなど試行錯誤を繰り返し、果実を大きく、収穫量も増すことに成功しました。

豊水などより皮が薄く、はりがあり全体がふっくら。やや楕円形でおしりの部分がへこんでいるのも特徴です。

幸水は早生でおいしい

シーズン初めは黄緑がかっているものが多く出ているようです。時期が進んでくると褐色のものが増えていきます。黄緑がかっているものはやや酸味があります。甘み重視でしたらならなるべく褐色のものがおすすめです。

酸味がほとんどなく、甘く、果肉はしなやかに柔らかく、果汁はたっぷり。2センチ程の角切りにして食べてみてください。その小さなサイズでも、じゅわっと口いっぱい甘みが広がります。ですからフルーツポンチにいれるのはおススメです。梨の甘みがアクセントになってひと味違う美味しさになりますよ。

美味しくいただく習慣

幸水は暑い時期に収穫されるので日持ちはしません。食べごろにご注意ください。皮の表面に斑点があるほうが美味しいといわれます。(梨の一つ一つに袋をかける”有袋栽培”、かけないのを”無袋栽培”といいます。 有袋栽培は皮のざらざらした斑点が目立たなく、無袋栽培は斑点が大きく目立ちます。

無袋栽培は、虫の被害にあいやすく、傷がつきやすいのですが、お日様を十分浴びて、甘く濃厚になります。この皮のザラザラの斑点は水分を閉じ込めておくためのコルクの役割。ザラザラ感は熟すにつれて減っていきます)

どの梨にも共通するのですが美味しく食べるちょっとした習慣があります。

  • 上から見たとき、果形が正円に見えるものも美味しさの印。
  • 小さいものから大きなものまで育て方でサイズに幅があります。

大玉は栽培が難しいので高い技術力の証。美味しさの醍醐味を味わうなら大玉がオススメだそう。(大玉は品種による味の個性の違いがわかりやすく味わえます)

常温保存の後、切ったら1時間程冷蔵庫に入れ冷やすとちょうどよいです。冷やしすぎると甘みを感じにくくなります。基本的に軸側よりもお尻の部分のほうが糖度が高い傾向にあります。くし形にして軸側から食べると、最後まで甘味がしっかり感じられます。

幸水は切ってから冷やす

幸水は最もポピュラーな梨。どこにでもあるからこそ様々な産地や農園から生まれる味の違いを比べてみるのも面白いかもしれませんね。

(文・写真/ほしまさみ)

東京都区内で唯一!気軽に梨狩り—内海果樹園さん