松葉ガニの脱皮について学ぼう!

「松葉ガニ」は脱皮で成長する!

滋養豊富な日本海で水揚げされる冬の味覚の王様「松葉ガニ」。ずしりと重い身入りのよさ、大きなハサミ脚をもつ立派な姿。濃い甘みと旨味は頬が緩む極上の味。この姿になるまでには長い年月がかかります。

節足動物は全て脱皮します。脱皮はただ殻を脱ぐだけではありません。古い殻の中から新しい身体で出たとき一回り大きくなっていまるのです。殻の中では何が行なわれているのでしょうか?

松葉ガニ黒点

身体の大きな「松葉ガニ」。寿命は約15年といわれます。食べられている大きなものは10年くらいのものです。隆々としたハサミ脚をもつ立派な姿になるためには命がけの脱皮を繰り返していることをご存知でしょうか?

殻の内側には細胞が並んでいます。この細胞は日々成長しています。古い殻の下に新しい柔らかい殻が形成され、新しい細胞が出来ます。脱皮の直前に新しくできた細胞は縦に分裂します。そして古い殻から皮を脱ぐように、大きく膨らみながら抜け出ます。柔らかい新しい殻は伸びるので、細胞は横長に大きくなるのです。

脱皮にかかる時間はおよそ1時間。途中、食べられてしまうもの、力つきて死ぬものもいます。丸ごと脱皮した後は一回り大きな姿になります。年に1回、秋に脱皮を行い、大きな姿へと成長していきます。

「松葉ガニ」は脱皮の時期で呼び名が分けられる

「松葉ガニ」は脱皮した時期により呼び名がちがいます。

脱皮したてでまだ甲羅が薄く、硬くなっていないものを「若松葉ガニ(=ミズガニ)」といいます。9〜10月に脱皮した後は松葉ガニと比べると大きさのわりには軽く、水分を多く含んでいます。

松葉ガニ生

この状態は約半年間続きます。1〜3月に水揚げされ、身入りは十分ではないながらも、みずみずしい甘みをもち、身の取り外しがよく安価で手軽に食べられるので、地元の人たちに親しまれています。脱皮は一生し続けるわけではなく、生涯最後の脱皮=最終脱皮があります。(最終脱皮まで9回〜13回の脱皮を繰り返します)

最終脱皮を終えるとハサミ脚が一気に太く大きくなります。この立派なハサミ脚こそが成熟したオスガニの証です。この最終脱皮を終えたものを「カタガニ」と呼びます。

松葉ガニ箱

最終脱皮直後(やはり殻は柔らかで身は水分が多い)の漁期を乗り越え、次の漁期まで生き残ったものは1年間かけて殻の厚さや堅さ身入りを増します。そして「松葉ガニ」というブランドネームがつけられるのです。

脱皮と再生

松葉ガニと人

生きていた年月に限らず、脱皮したての殻はブヨブヨと柔らかで、エネルギーの消耗により味ものっていません。脱皮を終えてその年の漁期も生き伸びれば、益々、身は充実していきます。最終脱皮後4〜5年は生きられますが、それ以前に、ほとんどが漁獲されてしまいます。

カニは成育最中になんらかの事故で脚を失う事や、外的から身を守るために自ら身体の一部を切り落とし(自切といいます)逃げることがあります。自切した瞬間に「瞬膜」という膜が断面にできます。

失われたハサミや脚は瞬膜の中で少しずつ再生され、次第に断面が盛り上がってきます。そして次の脱皮で、殻の下にできた新しいハサミや脚が付いた状態で脱皮します。残念ながら最終脱皮したカニは生えてきませんが、それでもカニの再生能力には驚かされますね。

松葉ガニ2杯

エビのしっぽは食べる?食べない?

食べる派or食べない派

モサエビ

人気のあるエビ料理といえば?大きなエビフライや天ぷらが思い浮かぶのではないでしょうか。頭は取ってあっても、しっぽは付いた状態で調理されることが多いエビ料理。最後に残った“しっぽを食べるか食べないか”で意見が分かれた経験はありませんか?日本ではエビのしっぽを「食べる派」「食べない派」は約半々くらいに分かれるようです。

エビのしっぽを食べるなら!

エビのしっぽを食べることは、体にとって問題はないのでしょうか?エビの殻やしっぽは有害ではないので食べることができます。しかし、しっぽの中が汚れていることもありますので、調理する際にはしっぽの先を切り落とし、包丁の背でしごいて黒い水を出し、きれいに洗うことで生臭みも抑えられます。また、加熱する際にはしっぽがパリパリになるくらいまで火が通しておくと安心です。ただし、高齢者や乳幼児には、消化機能や嚙む力が弱いため避けた方がよさそうです。

丸ごとおいしい?!鳥取のモサエビ

モサエビ

エビのしっぽは食べ方や調理法に気をつければ成分的には食べても大丈夫そうですが、「食べない派」から「焼いても“かたそう”だから食べない」という意見を耳にします。エビの種類や脱皮の時期などによって殻やしっぽのかたさが変わるようです。

モサエビ

鳥取では「モサエビ(猛者海老)」の漁期(9月~5月)に入ると、地元民はいろいろなエビ料理に舌鼓を打ちます。「モサエビ」は甘みが強く刺身はもちろんですが、“いかつい”見た目に反して「殻が柔らかめ」なので、塩焼きや唐揚げなどにして頭からしっぽまで食べられることも多いのです。身の旨さと殻の香ばしさを丸ごと調理した「モサエビ」料理は、今まで知らなかった“エビの味覚”への新しい発見があるかもしれません。

松葉ガニのおいしい食べ方を知りたい!

カニってどんな食べ方がある!?

松葉ガニ2杯葉

刺身・ボイル・焼き蟹・カニすき・蟹しゃぶ・グラタン・・カニの食べ方はさまざまです。もっともシンプルな食べ方はやはり「刺身」でしょうか。刺身で食べるからには活きの良さが何より大切。つまりカニの産地で味わうのがいちばん!ということになります。

カニ身大

産地も旬も限定されますが、だからこそカニの産地を訪れた際にはぜひ刺身の美味しさを満喫したいものです。そして、カニの旨味をしっかり味わうにはやはりボイル=「茹で蟹」でしょう。程よい塩加減で茹でてあるため、殻を外してそのままいただけばカニの旨味を堪能できます。カニ酢が添えられることも多く、カニ酢につけるとさっぱりいただけます。

活ガニが手に入った場合は「焼き蟹」もおすすめです。プクッと膨れたカニの身はもちろん、旨味と香りを両方味わえるのが焼き蟹の醍醐味です。あらかじめカニの脚だけがパッケージされた「カニすき」「蟹しゃぶ」用の商品もあり、自宅で手軽に味わうことができます。

「松葉ガニ」オス・メスそれぞれの美味しさ

松葉ガニ水揚げ松葉ガニカゴ

今やインターネットで旬の松葉ガニを注文できる時代です。「産地直送」の文字通り、水揚げされたそばから全国各地へ届けられるのです。そうは言っても・・そもそもオスとメスどちらを注文すべき?どっちが美味しい?などはじめて注文するときは戸惑ってしまう方もいるでしょう。

松葉ガニ大小松葉ガニ爪

松葉ガニは、オス・メスそれぞれの美味しさがあるんです。いわゆる「松葉ガニ」と呼ばれるカニはオスのこと。オスは全体的に大きく、太く長い脚には身がぎっしりと詰まっています。一方メスは「親がに」と呼ばれ、小ぶりなので身の量ではオスに敵いませんが、何と言っても甲羅の内側に隠れた「子」が魅力です。

「浜茹で」ってなんのこと!?

松葉ガニタグ寄り

「松葉がに」をインターネットで注文する際に「浜茹で」と書かれてあるのを見かけます。「浜茹で」とは、水揚げされてからすぐに漁港の近くで茹で上げることです。獲れたてをすぐに茹でるために美味しさを損なわないのはもちろん、程よい塩加減で茹で上げ、冷まし、そのまま全国へ直送されるのです。

カニ身小

大きな松葉ガニを自宅で茹でようと思うと、まずはそのまま茹でられる鍋が必要ですし、慣れない作業は思いのほか難しいもの。茹でるのは難しそう・・という方には「浜茹で」のカニがおすすめです。

エビは加熱するとなぜ赤くなる?

エビってどんな色?

日本人のエビ消費量は世界でも有数だそうですが、「エビ」と聞いてどんなイメージが浮ぶでしょうか?和食や洋食に中華とあらゆる料理に調理されたエビは大人から子どもまで大変人気があり、弾力のある食感や旨み、そして食欲をそそる鮮やかな“赤色”が特徴です。生のエビを加熱すると茶褐色や黒、青みがかった部分は赤に変化していきます。食べ頃になったエビの身が赤く変化するのはなぜでしょうか?それはエビなど甲殻類の殻に含まれる「アスタキサンチン」という色素成分が関係しています。

エビ

加熱でエビが赤くなる理由

「アスタキサンチン」という色素成分自体は赤色ですが、「たんぱく質」と結合してエビの保護色に適した茶褐色や黒、青みがかった色になって殻の中に存在します。エビを加熱するとたんぱく質と分離したアスタキサンチンが、元の色を取り戻して殻が赤くなるというカラクリなのです。直物由来のアスタキサンチンが、なぜエビに含まれるのか?これには食物連鎖が関係しています。アスタキサンチンはもともと、ヘマトコッカス藻という藻類に含まれています。この藻を餌にしたプランクトンをエビが捕食した際、殻にアスタキサンチンが取り込まれるのです。

エビ

鳥取のモサエビ?

海の中では保護色をまとい生息しているエビですが、ブラックタイガーのように黒や青みがかったもの、車エビや芝エビなどのように茶褐色のもの、また、甘エビなどのように加熱する前から少し赤みがかったものなど様々なエビがいます。これは餌や環境、遺伝などにより、両成分の含有量で左右されるといわれています。

モサエビ

鳥取には幻のエビと呼ばれる「モサエビ(猛者海老)」がありますが、こちらも赤みをおびており、特に春頃(漁期は9~5月)に見られるエメラルドグリーン色の卵との対照的な色合いが印象的です。刺身はもちろんですが、焼いたり酒蒸しなど加熱しても香ばしさや甘味が強くなり、鮮やかな赤い色が食卓を華やかにしてくれるでしょう。

エビの刺身

松葉ガニの王様「五輝星」

鳥取県の名産品「松葉ガニ」

鳥取の冬の味覚といえば言わずと知れた「松葉ガニ」。カニの水揚げ量・消費量いずれも日本一を誇る鳥取県。松葉ガニは県内の賀露漁港(かろ/鳥取市)、境漁港(さかい/境港市)、網代漁港(あじろ/岩美町)、主に3つの漁港で水揚げされます。漁場に恵まれた日本では、各地で様々な種類のカニが水揚げされます。

五輝星ハコ

ズワイガニは産地ごとに呼び名が変わり、鳥取県で水揚げされるものは「松葉がに」と呼ばれます。例年11月の初めにズワイガニ漁が解禁され、春先までその美味しさを味わうことができます。「松葉ガニ」は10年以上かけて成長したオスのズワイ蟹のことで、ずっしりとした甲羅に、太く長い足が特徴です。

五輝星オス

美しい朱色はお祝いの食卓を彩り、年末年始の気分も高まる高級食材です。カニの身の美味しさはもちろん、カニ味噌、内子、外子といった珍味も楽しめます。カニは旨味がとても強く、また味わい方が豊富であることも魅力ではないでしょうか。

カニの味噌、内子、外子

刺身、ボイル、味噌汁、鍋もの、和食だけでなく、パスタやグラタンなど洋風メニューにも欠かせない、子どもから大人まで幅広く好まれる食材です。冬場の鳥取旅行のお目当ては「松葉がに」という方が多いのも納得です。

特選とっとり松葉がに「五輝星」(いつきぼし)とは?

五輝星水槽

平成27年に松葉ガニの中でも特別に立派なものを選別する基準が設けられ、見事すべての条件をクリアした松葉ガニを、特選とっとり松葉がに『五輝星』と名付ける認定制度が誕生しました。

五輝星は、甲羅の幅が13.5センチ以上/重さ1.2キログラム以上/脚がすべて揃っているもの/鮮やかな色合いをしているもの/身がぎっしりと詰まっているもの、以上の5つの基準をクリアしなくてはなりません。優れた目利き人により選定される「五輝星」は、まさに五つの輝きを発する松葉ガニのトップスターなのです。

カニの数え方は一般的には「杯」で数えますが、鳥取県の漁業関係者の間では「1枚、2枚」と数えます。漁獲量は毎年異なり、平成29年漁期は五輝星がわずか45枚(杯)しか揚がらなかったそうです。先だって平成30年の初セリでは、3つの漁港で合わせて9枚(杯)の松葉ガニが「五輝星」の認定を受けました。

冬の到来を告げる「初競り」の熱気

初競り式松葉ガニのぼり

ズワイガニ漁が解禁された翌朝の競りを「初競り」といい、認定を受けた「五輝星」の競りがひときわ注目されます。制度の誕生から4年目を迎えた平成30年・・賀露漁港(鳥取漁港)に水揚げされた3枚(杯)のうち、もっとも高値がついた「五輝星」はなんと!200万円というから驚きです。

五輝星競り

これまでの最高額130万円を大きく上回る価格で競り落とされました。今年の最高額で競り落としたのは株式会社かねまさ・浜下商店さんです。その後、五輝星を飼育しながら展示することで鳥取県の松葉がにをより多くの方々に知ってもらおうと、株式会社かねまさ・浜下商店さんは200万円で競り落とした「五輝星」を鳥取県に寄贈されました。

こうして初競りやその後の様子は新聞やニュースでも華々しく伝えられ、全国から特選とっとり松葉がに「五輝星」に熱視線が向けられています。松葉ガニ漁でにぎわう鳥取の冬を、旅やお取り寄せで味わってみませんか!?

カニの色にまつわるお話

玄人でしかわからない!?カニの色の選別

外は雪景色。お鍋の中から上がった湯気の中から真っ赤に茹で上がったカニが顔を出す…冬ならではのこの光景は白いキャンバスに描かれた一輪の花のようなイメージがあります。そのカニの姿に寒さ厳しくても「冬って最高!」と笑顔になり、お腹と心があたたかさで満たされるようです。

松葉ガニ黒点

自然がもたらす美味しい色をもつカニ。食品の色には美味しさを伝える印象や栄養成分があります。こちらではカニの色に関する豆知識をご紹介します。

松葉ガニ競り松葉ガニハコ

カニの選別基準が厳しいことをご存知でしょうか。各漁港によって、何十種類もの選別基準があり、品質向上に努めています。それは形や大きさだけでなく、色についての区分けもされています。

松葉ガニ裏色

活きカニはどちらかというと地味な色をしていますが、この色も種類によって、また同じ種類でも微妙にちがいます。例えば「松葉ガニ」は光沢のあるやや紫がかった茶褐色をしています。それをさらに細かく「ウスカケ」「オオヤケ」「クロ」など色の微差で分類します。これは素人目にはなかなか解りにくい区分けです。この色の違いにより価格が変わるのです。

茹でると赤くなる理由

活きカニは茶色っぽい色をしていますが、茹でると真っ赤に染まるので、活きガニと茹でカニは区別が簡単にできます。

・茹でると殻も内側も花が咲いたように真っ赤になる「花咲ガニ」

・鮮やかなオレンジ色になる「松葉ガニ」など

赤は食欲をそそる色であり、交感神経にも刺激を与え、体温・血圧・脈をあげる色です。寒い冬にカニの赤色を見ると自然と身体が温まるような印象があります。さらにその赤色は成分的にも身体に良いことがあるようです。

松葉ガニ大小

カニを茹でると赤くなる理由は「アスタキサンチン」という色素にあります。カニは元々は海底で身を守るため、茶褐色をしていますが、その殻にはこの「アスタキサンチン」というオレンジ色の色素が含まれています。通常「アスタキサンチン」は「クラスタシアニン」というタンパク質と結合して包まれていますが、茹でると「クラスタシアニン」が壊されて「アスタキサンチン」が解放されるので殻が赤く染まるのです。

「アスタキサンチン」は、カニの餌である藻・微生物などからできています。藻・微生物には抗酸化成分があります。ですから「アスタキサンチン」がもつ抗酸化成分はとても高く、美肌効果や免疫力をアップさせるなど美容と健康効果が期待されるのです。

食べても大丈夫?黒い変色

生のまま冷凍したカニを解凍して、そのまましばらく置いていると徐々に黒ずんできてしまいます。これはたんぱく質の酸化によっておこる「黒変」というものです。カニのたんぱく質のアミノ酸の中には「チロシン」と呼ばれる、メラニン(ニキビやシミの原因である黒い色素)の元が含まれています。(たんぱく質はアミノ酸で構成されています)ここに酵素が働くことによって黒変が起こります。

松葉ガニ2杯

酵素は加熱すると働かないので茹でたカニは解凍しても黒変はしません。黒くなっても問題はありませんが、美味しそうには見えませんよね。自然解凍でなく流水解凍をして黒くなる前に早めに食べましょう。〝見た目よし・味よし・身体にうれし〟カニの色には美味しさだけでなく身体に嬉しい効果もあるのですね。どうぞ色も吟味して選んでみてください!

プロに聞く、家庭で美味しくカニを茹でる方法

松葉ガニって?

冬になると食べたくなるカニ!ぷりぷりの刺身、ほろほろになった茹であがった身をポン酢で食べたり、または鍋に入れて味を染み込ませて・・・想像するだけでお腹が減ってきますね。

松葉ガニ手持ち松葉ガニカゴ

そんなカニですが、いろんな名前がついていますよね。松葉ガニ、越前ガニ・・・。その中でも、鳥取名物の松葉ガニについてご紹介します。実は、松葉ガニも、越前ガニも、ズワイガニの雄のカニのことを言います。水揚げされる地方によって呼び名が変わるのです。

しかし、同じ種類といっても、生息している地域によってカニの食べるプラントの量や種類が違うので味が違います。松葉ガニがとれる山陰沖では、暖流と寒流が交わり、酸素やプラントンが豊富な最高の生息環境なのです。

そんな環境で育った松葉ガニは、身が引き締まり、旨味がギュッと凝縮されているのが特徴です。そのため、身も味噌も濃厚な味わいと言われています。

失敗しないカニの茹で方

さて、そんな松葉ガニですが、実際自宅で食べるとなるとどうやって茹でればいいのでしょうか?茹で方のポイントを鳥取市にある賀露港でカニのことを聞いてみました。

松葉ガニ二杯水から?お湯から?

カニは、お湯を沸かしてから入れます。15~17分ほど茹でます。小ぶりのものは8~10分程度です。

水と塩はどれくらいいれる?

水は、カニがしっかり隠れるまで入れます。塩は水に対して4%が美味しく茹でられます。

足はとる?とらない?

カニは足が長い分鍋に入れにくいですよね。足をとって茹でればおさまって茹でやすい?と思う方もいるかもしれません。しかし、切り口方うまみ成分が出て行ってしまったり、お湯が入ってしまって味が薄くなる可能性があります。足を折りたたんで輪ゴムで固定し、小さくして鍋に入れることをお勧めします。自宅の鍋に丸ごと入る小ぶりのカニを選ぶことがコツですよ。

表向き?裏向きどちらで入れる?

カニは実は、裏向きで茹でるのが正解!お腹を上にして鍋に入れます。鍋の中でカニが揺れないようにするのもコツです。そうすることで、味噌が甲羅から出るのを防げます。

茹でた後は表にする?裏のまま?

茹で上がったら、裏のままそっと移動して、じっと冷まして味噌が甲羅からでないようにします。揺らしてしまうと、味噌に水が入って味が薄くなります。また、足に味噌が入ってしまうのも防げます。

用意するもの

  • 塩(4%)
  • カニがすっぽり入る鍋
  • 輪ゴム(足を固定するため)

松葉ガニ鍋

①カニをたわしで洗って汚れを落とす。

②水を沸かしてカニを裏返して入れる。

③15~17分ほど茹でます。小ぶりのものは8~10分程度です。

④茹で上がったら、揺らさないようにとりだして、冷まします。

茹で上がった後の食べ方

茹で上がったら、食べます。食べます、と言っても中身をどうやって取り出そう・・・。まず、ふんどしと言われる部分を切り取ります。

松葉ガニふんどし

ふんどしは、甲羅のお尻の部分にある、ここです。

松葉ガニ剥く

ここを指でめくって、少し力を入れると甲羅も一緒にうまく剥がれます。

松葉ガニ胴体半分

剥がれたら、胴体ごと半分に切ります。

松葉ガニ味噌

中にある味噌を取り出し、甲羅に移します。味噌以外の部分も食べれますので、はさみで殻の部分に切れ込みを入れながら中身を取り出します。その後、足を切り離します。甲羅部分と足部分を両手で持ってねじっても取れますし、包丁で上から切り落としてもいいです。関節の部分で切り落とし、胴体に近い方から切れ込みをいれて中身をほじりだします。

松葉ガニ爪身

はさみを入れる場所は、赤い部分より内側の白い部分の方が柔らかいので、切りやすいですよ。いかがでしたでしょうか?カニ、自宅で茹でるのは大変だなと思っていた方も、ポイントを覚えれば意外に簡単だと感じていただけたのではないでしょうか?自宅で、茹でたての松葉カニを、余すことなく堪能してくださいね。

「松葉ガニ」と「ズワイガニ」の違い!?

色も形も大きさもさまざま!種類の多いカニ

日本人が大好きなカニ。種類によって色も形も大きさも異なるため、どれがどれだかよくわからない!という方も多いのではないでしょうか?一般的によく知られている種類は店頭に並ぶことの多い、「ズワイガニ」、「タラバガニ」、「毛ガニ」、「花咲蟹」、「ワタリガニ」などでしょうか。

カニ二杯

まずは身近なカニの種類と特徴を整理してみましょう。「ズワイガニ」はすらりとした長い足が特徴的です。「タラバガニ」はゴツゴツとした殻にぎっしりと身が詰まった高級蟹。小さめの「毛ガニ」は名前の通り毛の生えた殻が目印です。「花咲蟹」は茹でると真っ赤になることで有名です。「ワタリガニ」は小ぶりながら出汁がよく出るため汁物やパスタなどによく使われます。また、海水に生息するカニ、淡水に生息するカニなど、まだまだたくさん!カニの種類は実に豊富なのです。

カニにもブランドがあるって知っていますか!?

それでは「松葉ガニ」「越前ガニ」「加能ガニ」・・よく耳にするこれらのカニはそれぞれどの種類になるのでしょうか!?なんと、これらはすべて同じ種類!すべて「ズワイガニ」なのです。

カニ競り

カニ漁は日本海側の各地で行われますが、水揚げされる地域によってズワイガニの呼び名が変わるのです。つまり、これらはご当地ズワイガニの名称というわけです。鳥取・島根など山陰地方で水揚げされるズワイガニは長い足を松葉のように見立て、「松葉ガニ」と呼ばれます。福井県で獲れるズワイガニは「越前ガニ」。石川県産のズワイガニは、加賀から能登までのエリアを指して「加能ガニ」と命名されました。

カニ選別

それぞれ各地のブランド蟹は高く評価され、冬場の観光の目玉にもなっています。やはり各地へ足を運んで、その土地で獲れた各地のブランド蟹を味わえるのは最高ですね。

鳥取県が誇る「松葉ガニ」

松葉ガニカゴ

鳥取県はカニの水揚げ量・消費量いずれも日本一を誇ります。鳥取県の「松葉ガニ」は県内の境漁港、賀露漁港(鳥取漁港)、網代漁港、主に3つの漁港で水揚げされます。

松葉ガニ水

近年鳥取県で獲れた松葉ガニの中でも一定の基準をクリアしたものを特選とっとり松葉がに『五輝星』と認定する制度が誕生しました。山陰地方のブランド蟹である「松葉がに」は、さらに特級品を「五輝星」として認定したことで、初せりが毎年大きな注目を浴びています。今年は最高値の二百万円で競り落とされました。「松葉ガニ」「越前ガニ」「加能ガニ」・・よく耳にするこれらのカニが種類としては同じズワイガニであり、生息地別にブランド化したものだと知ると、改めて姿形や味を比較してみたくなりますね。

松葉ガニタグ寄り

港のすぐ近くのお店から、生のカニも茹でた蟹も直送してもらうことができるのです。色も姿も華やかなカニはお祝いの席には欠かせません。家族や仲間と集うとき、またお祝いの食卓に、産地直送の「松葉ガニ」はいかがですか!?

松葉ガニ身

美味しい“松葉ガニ”を選ぶ5つのポイント

松葉ガニ?越前ガニ?名前が違うけど同じズワイガニ

朝起きて窓を開けると、凛とした空気を感じることが増えてきましたね。寒い時期、海の味覚の代名詞といえば「カニ」ではないでしょうか。カニといってパッと頭に浮かぶのは、ふくらみのある甲羅と長い手足の「ズワイガニ」。「松葉ガニ」「越前ガニ」「加能ガニ」など、名前をよく聞いたことがあるカニは全部分類上はズワイガニなのです。違いは水揚げされる場所。

「松葉ガニ」は山陰地方、「越前ガニ」は福井県、「加能ガニ」は石川県で水揚げされたカニのことをそう呼びます。分類上は同じカニですが、育つ場所によって環境が違うので、それぞれ味も変わってきます。

松葉ガニの特徴!

今回は、“松葉ガニ”のお話をします。松葉ガニは先述の通り山陰地方で水揚げされたズワイガニの雄の名称です。ちなみに雌は「親ガニ」と言われ、雄と比べて一回り小さくなります。

松葉ガニ赤親ガニ

松葉ガニの特徴は殻がとても硬くハサミが太く、身のしまりが良く質が高いと言われています。言わずと知れた高級蟹の一つです。では美味しいカニの特徴はどのようなものなのでしょうか?

美味しい“松葉ガニ”を選ぶ5つのポイント

松葉ガニ生

殻が固い

脱皮したてのカニは、脱皮するためにパワーを多く使うため、美味しくないといわれています。脱皮から時間がたったカニは身がしっかりとつまり美味しくなります。なので、脱皮したてで殻が柔らかい蟹より、殻が固い蟹の方が美味しいのです。

お腹が褐色がかっている

脱皮したてのカニは腹が白いです。脱皮から時間のたった証拠の、腹が褐色がかったカニを選びましょう。

爪が大きい

脱皮をし終わった証拠なので、成長した証拠になります。

カニ自体が重い

カニが重いということは、身が詰まっている証拠です。悩んだら持ってみて比べてみてください。

黒いツブツブがついている

これは「カニビル」というヒルの卵で、カニの甲羅を産卵場所に利用します。カニには悪さはしません。甲羅の卵の付着数が多いと、カニの脱皮後の時間が経っている可能性が高いので美味しいと言われています。茹でると、とれます。

美味しい松葉ガニを選んだら、次はいよいよ調理です。鳥取市の港から届いた獲れたての松葉カニで炊き込みご飯とお味噌汁を作ります、お楽しみに!

冬の気配が近付く梨園で出荷を待つ、王秋梨

冬の気配が近付く梨園で出荷を待つ梨

秋の梨園

秋も深まるころ、鳥取では夏あれほど暑かった梨園でも冬の気配が漂いはじめます。青々としていた梨の樹も色付き違った表情を見せてくれます。そんな涼しく、少し寂しくなった梨園では、これから冬に旬を迎える梨が収穫の準備に入っています。

暑い夏の日、お風呂上がりに冷えた梨を食べる!そんな一般的な梨のイメージもいいけれど、冬に食べる梨も新しいですよね。中でも最近人気なのが、4月位まで出荷が出来る「王秋梨(おうしゅうなし)」という品種です。

幻の梨!?新雪梨

新雪

王秋梨を知るうえで、知っておきたいのが新雪梨という品種。新雪梨は王秋梨の親にあたる梨で、今村秋と晩三吉という梨を交配して生まれた晩生の赤梨です。シャリシャリ感と、酸味と甘さのバランスが特徴です。滑らかな食感は、20世紀梨や一般的な和梨とは一味違った味わいがあります。まえた農園の前田さんの梨園でも、年間で200個前後採れるかという梨です。鳥取でもあまり見かけることが無い幻の梨になりつつあります。

冬の梨として人気急上昇!王秋梨

王秋梨

一方、冬の梨として存在感が高くなっているのが王秋梨。果肉の柔らかさとみずみずしさが、乾いた喉をうるおします。こたつで食べるのにも最適です。王秋梨は、日本梨「二十世紀」と中国梨「慈梨(ツーリー)」という梨をかけ合わせたものに、「新雪梨」を交配して誕生しました。

数多くの品種がある梨の中では、まだ新人の様な扱いです。タテに細長い外見が特徴的で、”大きいので、一つで三人くらい満足できました。”という感想があるほど。皮は南水などに比べると硬く、最初は「大丈夫!?」と思ってしまうほどです。それでも中身はびっくりするほどジューシーで柔らか!かめばジュワっと果汁がしみでて、非常に濃厚な美味しさにあふれた品種です。まだ食べたことが無い人は、一度食べてみてはいかがでしょうか。