「ザクロ」ってどうやって食べるの?

「ザクロ」ってどんな果物?

ザクロはソフトボールよりもひとまわり小さいくらいの大きさで、赤くツヤツヤした皮がとってもきれいな果物です。原産地は今のイランあたりと言われ、5000年以上も前から栽培されていたそう。漢字では「柘榴」と書き、日本には平安時代に中国から伝わってきました。硬い皮の中に赤い粒状の実がぎっしりと詰まっています。実の一粒ずつに小さな種が入っている珍しい果物です。種は食べられますが少し硬いので気になって食べにくいのが難点。種を一粒ずつ出すのは面倒でもあり、果汁を使うことが多いようです。

日本で売られているザクロの多くは外国産で、日本では庭にザクロの木を植えて観賞用として楽しむことがほとんどです。昔の子どもはよく庭のザクロを取って食べていたという話を聞いたことがあります。

ザクロの皮の剥き方・実の取り出し方

硬い皮に覆われたザクロの実・・いったいどうやって食べるの?と思われる方も多いはず。硬さもありますが、何より果汁が飛び散るので手順を確認してからトライしましょう。水の中で作業するのがポイントです。

  1. 1

    尖った部分を横にして切り落とす。

    切る
  2. 2

    断面の節を見ながら皮に包丁を入れる。

    皮を切る
  3. 3

    水を張ったボウルの中で切り込みから割る。

    割る
  4. 4

    中から出てくる実を指でほぐす。

    実をほぐす
  5. 5

    数回水を替えながら、実だけを残しザルにあげる。

ザクロの健康効果

ザクロは漢方のひとつでもあり、栄養面がとても優れた果物です。カリウムが豊富で、むくみの解消や高血圧の予防に効果があります。また、ザクロの色素はポリフェノールの一種で、抗酸化作用と抗炎症作用が期待できます。健康に役立つ果物として世界中で重宝されるザクロは、ジュースやシロップ、お酒など手軽に摂取できる加工品がたくさん作られています。

フレッシュなザクロは9〜11月ごろ出回ります。美しい紅色と甘酸っぱい果汁のおいしさに驚かれるはず。サラダの彩りと味のアクセントに、フレッシュジュースに、ぜひ皮を剥いてほぐすところから楽しんで味わってみてください。

「ザクロジュース」を作ってみよう!ザクロサラダ

親?子?孫?里芋は大家族!

里芋って畑でどうやって増えていくのかな?

里芋親芋子芋

一年中店先に並ぶことが多い里芋ですが、本当の旬は秋から冬にかけての寒い季節。5月頃に畑に植えられた里芋の種イモは暑い夏に土の中でグングンと成長して秋には親芋・子芋・孫芋の大家族にまで育ちます。

里芋の子?孫?そんな里芋のどこの部分をいつも私たちは食べているのかな?そんな疑問にお答えしたいと思います。

里芋の種類ってあるの?

八頭という名の里芋

<写真:八つ頭>

私たちが一般的に言う里芋は、主に子芋と孫芋を食べている種類のもので、「土垂れ」等の品種があります。他にも親芋を食べる「海老芋」、親芋と子芋を食べる「八つ頭」等があり、里芋と一口に言っても色々な種類があるのです。

里芋は初夏の5月頃に畑に種芋を植え付けて、秋に掘り取り、収穫を行います。水を好み、夏に雨が少ない年などは良く作るのが難しい作物です。夏の強い日差しとたっぷりの水分のおかげで、あのねっとりとした食感の美味しいお芋が出来るのですね。

さといもごろごろ

畑に植えた種芋が土の中で栄養分となり、まず初めに親芋が出来ます。その周りにくっつくようにして出来た芋が子芋、さらにその周りに出来た芋が孫芋となります。親→子→孫と、次々と増えてゆくことから、日本では昔から子孫繁栄の象徴として、正月などのめでたい席でも里芋は食べられてきました。

里芋を煮物でほっこり楽しみます!

子と孫を食べてるの?

里芋の親芋と子芋

里芋は子芋、孫芋が販売され食べられています。畑で収穫したものを両方食べ比べてみると、後になって出来る孫芋の方がより滑らかで柔らかい食感のような気がします。親芋も食べる事は出来ますが、少し固くより締まった食感のようです。

親芋は販売されることはまず無いので、購入された物は子芋か孫芋でしょう。ただ、二つを見た目で区別するのは難しいかもしれませんね。

里芋は日本では昔からよく食べられており、昔は「芋」と言ったら里芋の事を指していました。私が住んでいる、東京の郊外の農家では今もそうです。

里芋いろいろ

皮を剥くのがちょっと大変だったり、下処理が面倒だと家庭の食卓に上がる機会が減ってきている里芋。けれども子孫繁栄のめでたい、昔から愛されてきた美味しい野菜です。里芋を買って来て、「これは子芋かな?」なんて里芋の大家族に思いをはせてみるのも、ちょっと楽しいかもしれませんね。

榎戸園 榎戸 芳

里芋の上手な保存方法を知って、長持ちさせよう!

ぶどうの王様「巨峰」をたのしむ

ぶどうといえば、巨峰

ぶどうといえば、真っ先に浮かぶのが大粒で黒々とした巨峰。今でこそ皮ごと食べられるシャインマスカットや、赤い色の甲斐路など新しい品種をスーパーマーケットの店頭で見かけるようになりましたが、私が子供のころはぶどうといえば巨峰かデラウエアでした。

巨峰

国の「特産果樹生産動態等調査」によると、生食用ぶどうは大粒系・中粒系・小粒系の3種があります。その中でも大粒系は赤・黒・白の分類があり、ぶどう全体では61種類もの品種があります。(H23年調査)その中で圧倒的な生産量を誇るのが巨峰です。作付面積でみると、ぶどう全体で15000haの畑があるうち、じつに5000ha、1/3が巨峰の畑なのです。

たねなし派?たねあり派?

品種改良がすすみ、いまでは「たねなし」の巨峰を多く見かけるようになりました。小さな子どもがいるご家庭では、種を飲み込んでしまう心配のない「たねなし」ぶどうはありがたいですよね。ちなみにこの「たねなし」ぶどうは、”ジベレリン”という植物成長ホルモンを付けることで果実を大きくする栽培手法です。ジベレリン自体はぶどう自体が自然に生成する物質なので安全面では問題ないと言われています。
一方で、味わいは「たねなし」のほうが一般的に濃くて旨いそう。言われてみると確かにそんな気も・・・

手をべたべたにしないで、おいしく食べる方法

大粒の巨峰は手で皮をむいて…と食べると、おいしいけれど手がべたべたになりますよね。子どもに食べさせるなら、なおさらべたべたになるのは避けたいところ。

1つは、つまようじを使って実を皮から外す方法。ぶどうの実の上部(房に近い側)をぐるりと皮と離すことで、簡単にたべることができます。手でむくよりも簡単で、べたべたになりにくくおすすめです。

巨峰のむき方

上級者になると、1粒丸ごと口に入れて食べる方法も。口の中で軽くぶどうの粒を噛み、ぷちっと皮がはじけたら口の中で上手に皮と実を離して食べます。これが一番手を汚さず簡単。でも、子どもに教えるのは至難の方法。食べながら慣れるしかありません。

なお、巨峰を選ぶときには、白い粉が表面についているものを選ぶのがおすすめ。あの白い粉は「ブルーム」といって、果実に含まれる脂質からできた「ろう」のような成分です。ブルームがしっかりついている実ほど、新鮮でうまみの詰まったぶどうである証拠です。
暑い夏の栄養補給に、ぜひブルームのついた黒々と艶のある巨峰をお試しください。

蒸して美味しいさつまいも

シンプルに味わうさつまいものおやつ

今や1年中出回っているさつまいもですが、店頭に山になったさつまいもを目にすると、いよいよ秋を感じます。芋掘り遠足のお土産で「なに作ろうか!?」と親子で頭を悩ませるのもこの時期のお楽しみですね。スイートポテトや大学芋などお芋のおやつは文句なしの美味しさですが、忙しい時にはちょっとおっくうになってしまいます。

さつまいも蒸し方

手間をかけない日常的なおやつには「ふかし芋」がおすすめです。ふかし芋にバターをつけて熱々をいただくのは最高です。クリームチーズを添えてハチミツをかければ、シンプルなお芋のおやつができあがり。

ところで「蒸す(ふかす)」ってどうやるの!?

漢字で「蒸す」と書いて、読み方は「むす」と「ふかす」の二通りがあります。どちらも蒸気で加熱するという意味ですが、「ふかす」には「やわらかくする」という意味合いが含まれるそうです。だからさつまいもは「ふかし芋」と呼ばれるのです

さつまいも手軽に蒸す方法

ふかし芋の作り方は簡単!セイロや蒸し器がなくても大丈夫。鍋の底に少し高さのある小皿を置いて、ギリギリまで水を入れます。小皿の上に網や平皿(今回はステンレスの落し蓋を使用)を置きます。

さつまいも鍋で蒸す

洗ったさつまいもを並べて火にかけ、さつまいもに箸がすっと通るまで強火で蒸します。途中、湯がなくならないよう様子を見て鍋肌から湯を足しましょう。

どうして「ふかし芋」が美味しいの!?

手軽に加熱するには電子レンジ!蒸すよりも茹でる方が手早いのでは?と感じるかもしれません。けれど、ふかし芋にはきちんと美味しくなる理由があり、さつまいもに含まれるでんぷんと酵素が関係しています。酵素がでんぷんを分解することで甘味成分がうまれるのです。

秋の味覚さつまいも

デンプンがやわらかくなって酵素が活発に働く温度は70℃くらい。電子レンジや茹でる場合にはあっという間に70℃を通り越してしまいます。一方、蒸す場合にはゆっくりと温度が上がり70℃前後を長く保つことができるのです。また、可能であれば切らずに丸ごと蒸しましょう。大きいまま加熱するとゆっくりと熱が伝わり酵素がよく働いてくれます。

手間をかけずに少しだけ時間をかけて、美味しい「ふかし芋」でおやつにしませんか?

黄色いりんご「こうこう」・りんごの話

赤いりんごと青いりんご、そして黄色いりんご

こうこう

りんごの色はと言うと、赤いりんごと青いりんごでしょうか。赤いりんごの代表を「ふじ」とすると「青りんご」は「王林」が代表格。好みも、パリッとした食感で蜜が入った赤いりんごの「ふじ」派と、柔らかめの食感で甘みの強い「王林」派に分かれます。りんごが嫌いという方には滅多にお会いしませんが、お好みを伺うと、大抵は「ふじ」派か「王林」派に分かれます。ときには酸味が特徴の「紅玉」が好きという、玄人のりんごファンもいらっしゃいます。でも、「ふじ」派と「王林」派、どちらにもオススメできるりんごがあります。それが黄色いりんご「こうこう」です。

黄色いりんご「こうこう」の秘密

「こうこう」は王林にも良く似た、コロンとして丸みのある形ですが、表面は鮮やかな黄色です。青森県の試験場で「弘大1号」と「ふじ」の交配によってできた品種で、1991年に品種登録をされておりますが、まだまだ市場では珍しいりんごです。ところで「弘大1号」と「ふじ」はどちらも赤い果皮なのに、掛け合わて誕生した「こうこう」は、あら不思議!黄色の果皮なのです。

りんごこうこう黄色いりんご「こうこう」

蜜の多さも「こうこう」の特徴の1つです。なかには半分以上が蜜というものもあります。赤いりんご「ふじ」に似たしっかりとした食感と蜜に、青りんご「王林」のような甘さと芳醇な香り、そんな贅沢な「こうこう」は贈答用としても人気があります。
『「王林」かと思って食べたら、蜜が入っていた!』
『パリッと食感なのに、凄く甘い!』
青りんご「王林」に密が入っていたら最高なのに!…そんな「王林」派には、特に一度お試しいただきたいりんごが「こうこう」です。

不思議な名前の由来

「こうこう」はひらがなで書きます。育成者である弘前大学の塩崎氏と学生たちが、たくさんの願いを込めてつけた名前が「こうこう」です。その意味は、
・弘黄→弘前大学でできた黄色いりんご
・幸黄→幸せを呼ぶ黄色いりんご
・孝行→親孝行のりんご
・高校→合格祈願のりんご(高校生が食べて大学合格!中学生が食べて高校合格!)
・煌煌→人生が煌々と光り輝く
などなど・・・。

あなたなら、何を思い浮かべますか?
このりんごを私は「イイトコどりりんご」として重宝しています。今年も大事なあの人の驚きと喜ぶ顔を思い浮かべて「こうこう」を贈るのです。

手軽に!たっぷり!毎日食べたいきのこ

きのこは健康応援食材!

「きのこ」と聞いてどのきのこを思い浮かべますか?しいたけ、エリンギ、しめじ、舞茸、マッシュルーム、なめこ・・食卓にのぼるきのこの種類は実に豊富です。味や香り、食感の違いもそれぞれで、料理によって使い分けている方も多いのではないでしょうか。

きのこ食物繊維

きのこは食物繊維を多く含むため、腸内環境の改善に役立つほか、よく咀嚼することで満足感を得られるというメリットもあります。また、種類によりそれぞれのきのこが持つ栄養素が異なり、しめじは血圧抑制やむくみ解消に役立つカリウムを豊富に含みます。しいたけやエリンギに多く含まれるビタミンDがカルシウムの吸収率を高めてくれるなど、きのこは私たちにとって健康応援食材なのです。

おすすめの保存方法

店頭に並ぶ多くのきのこは屋内で生産され、天候に左右されないため、野菜不足のときにはスーパーにきのこの特売コーナーができると言われているように、まとめ買いしやすい食材です。ついついまとめ買いしたきのこがいつの間にか冷蔵庫で湿っぽく、しぼんだ姿で発見されたことはありませんか?

そんなときにおすすめなのは「冷凍保存」です。きのこは水で洗わず、表面が汚れていたら濡らしたペーパータオルで拭き取る程度でOK。石づきを取って、食べやすい大きさに切り、冷凍保存用袋に入れて冷凍します。(ひと月ほど冷凍保存可能)

手軽に使える「ミックスきのこ」

種類別に保存するよりもきのこを混ぜ合わせて「ミックスきのこ」にしておくとさらに便利です。

きのこ保存方法

数種のきのこが混ざることで、見た目はもちろん食感や味が複雑になります。忙しいときに数種類のきのこを袋から出して切る手間もありません。例えば「きのことベーコンのオープンオムレツ」。フライパンにオリーブ油を熱し、キッチンバサミで切ったベーコンと「ミックスきのこ」を冷凍のまま加えて炒めます。塩・コショウで味をつけ、溶き卵をまわしかけたらバジルを散らし、フタをして半熟に仕上げます。包丁いらずの一品があっという間にできあがり!

きのこオムレツ

りんごの栄養はあなどれない、体に良い秘密

りんごが体に良いと言われている秘密

「りんごが赤くなると、医者が青くなる」という言い伝え、聞いたことありませんか?この言い伝えの由来には諸説ありますが、元々はヨーロッパで言い伝えられてきたそうです。昔からそんな風に言われるぐらい、りんごは世界中で体に良い栄養が含まれていることで知られています。日本でも風邪をひいて食欲がない時には、すりおろしたりんごを食べたり、体が弱っている時にもりんごなら食べられたりしますよね。

rinngo

いいこといろいろ。りんごの栄養素

りんごには特筆してビタミン類が多く含まれている訳ではないのですが、りんごならではの栄養素が含まれていて、それがりんごが体に良いと言われている秘密です。

りんごの85%は水分です。残りの15%に含まれるりんごの主な栄養素は、ビタミンA、ビタミンC、カリウム、ペクチン、セルロース、ポリフェノール、クエン酸やリンゴ酸があります。

  • カリウム———体内から塩分を排出してくれる
  • 食物繊維———腸の働きをよくし、消化吸収を助ける。ペクチンの粘膜保護作用
  • ビタミンC———消炎効果
  • クエン酸、リンゴ酸———疲労回復に効果的

また果糖、ブドウ糖、ショ糖の3種類の糖分を含みます。消化・血行もよくしてくれるので、風邪のときやお腹の調子が悪い時に効果があるのです!

りんごに含まれている栄養とは?

クエン酸やリンゴ酸

りんごを食べた時に感じる酸味は、りんごに含まれるクエン酸やリンゴ酸によるもの。この酸味には疲労回復を助けてくれる作用があると言われています。疲れた時には、りんごに含まれるクエン酸やリンゴ酸が、疲労解消に役立ってくれます。

ペクチン

りんごに含まれているペクチンは水溶性の食物繊維で、便秘解消に良いと言われています。ペクチンは腸内で善玉菌を増やす働きをしてくれ、さらにコレステロールを包んで排出してくれる働きもしてくれるます。便秘解消だけではなく、腸内自体の調子も整えてくれるので、例えば下痢をしている時に食べるようにしても良いようです。

ポリフェノール

ポリフェノールにも抗酸化作用があります。さきほどの、ペクチンにも抗酸化作用があると言われるため、りんごにはダブルの抗酸化作用成分が含まれています。

ペクチンもポリフェノールも多く含まれているのはりんごの皮の部分なので、できたらりんごは皮ごと食べた方がさらに栄養を余すことなく摂ることができるようですよ。

りんごの持つ栄養

1日1個のりんごが元気の源になってくれるかも!

今回はりんごの栄養についてご紹介してきました。りんご自体の美味しさはもちろんですが、りんごを食べると様々な体に良い作用が期待できるのは嬉しいですね。美味しくりんごを食べながら、元気が作れたら最高です!毎日の食生活の中で積極的に摂るようにしてみても良いかもしれませんよ。

朝フルーツのすすめ、朝のりんごは金のりんご!?

「豊水」ってどんな梨!?

日本の二大梨!「幸水」と「豊水」

梨は種類が多く全国各地で作られています。なかでも多く作られているのが「幸水(こうすい)」と「豊水(ほうすい)」ということをご存知でしょうか?その2種類が日本での生産量の約7割を占めるのだそうです。よく目にするもの、音の響きも見た目も似ていてはっきりとした違いはわからないという方も多いのではないでしょうか?

豊水とは

「幸水」の方が歴史は古く、昭和34年に命名されてから様々な品種の交配にも役立ってきたようです。やがて誕生した「豊水」も実は「幸水」が親であるということが近年進む解析研究で判明しました。

品種改良が繰り返され、今では数多くの梨の美味しさが楽しめます。美味しさの探求はもちろん、栽培のしやすさ、収穫量なども含め、「幸水」と「豊水」が日本の二大梨となったのです。

「豊水」の美味しさは柔らかな果肉とたっぷりの果汁

豊水を半分に切る

「豊水」の特徴はやはりその名を表す豊かな果汁です。幸水よりもひと回りほど大きいこともあり、熟した豊水は切り口からたっぷりの果汁があふれます。糖度が高いのでひとくちで十分な甘みを感じます。けれど、ただ甘いだけではなく程よい酸味も感じられるのが豊水の味わい深いところでしょう。

豊水のもうひとつの特徴は柔らかな果肉です。こうして特徴を見つめてみると、それぞれの梨の名前は実に見事にその品種をあらわしているものだと感じます。

夏から秋へ・・梨の品種も移り変わり

暑い夏に果汁たっぷりの梨を食べられるように神様が収穫時期を決めてくれたのでしょうか。夏から秋にかけて出回る梨の品種は次々と移り変わっていきます。「幸水」は8月〜9月上旬くらいまで。入れ替わるようにして8月下旬から「豊水」が出回り始めます。つまり、日本の二大梨の美味しさを食べ比べできるのは9月上旬です。

豊水をカットする

梨の品種と出回る時期を知ると、季節の移り変わりを梨の名前で感じられるようになり、「豊水が出回るようになったからいよいよ秋だね。」なんて、すてきな会話も生まれるでしょう。

和梨のスタンダード。幸水のおいしさ

バターナッツかぼちゃを美味しく調理する下ごしらえとは?

濃厚な味のとりこになる!バターナッツかぼちゃとは?

バターナッツかぼちゃ

バターナッツかぼちゃは、欧米では家庭料理で使われているポピュラーな野菜の一つ。
最近では日本の出荷数も右肩上がりで、野菜売り場でも見かけるようになっています。

ピーナッツやひょうたんと似たバターナッツかぼちゃは、半分に切ると中身は鮮やかオレンジ、種が下部に集まっています。名前の通り、味はバターに似た濃厚な味わいで、糖度の高いかぼちゃとしても知られています。

意外と手間もかからない!美味しく食べる前のバターナッツかぼちゃ下ごしらえ

バターナッツかぼちゃの滑らかな外皮をむくには、最初にかぼちゃの上と下部分を包丁で切り落とし、半分に切ります。その後、バターナッツかぼちゃの果肉の下の部分を片手でつかみ、形に沿ってピーラーを使うと、スピーディーに処理ができます。バターナッツかぼちゃの果肉は粘り気もあり、しっとりしています。そのため、力をあまり入れなくても包丁でスムーズにお好みの大きさに切り分けることができます。

バターナッツ下ごしらえ

調理までの下ごしらえの時間をより短くするなら、切り分けたバターナッツかぼちゃを耐熱容器に入れて600Wの電子レンジで4分半程度加熱します。(※機種や量によって30秒程度調整)

素材の良さを生かすなら洋食で

バターナッツかぼちゃの果肉は他の種類のかぼちゃよりもやわらかく、繊維質も少なめです。また、加熱すると型崩れします。素材の甘さも際立っているので、少ない味付けでおいしく味わるポタージュスープなどの洋食をおすすめします。

バターナッツかぼちゃのポタージュスープの材料
・バターナッツかぼちゃ 1個
・水(鍋にかぼちゃが7割ひたる程度の量)
・コンソメ 小さじ1(※味付け程度)
・牛乳 200〜250g(※目安、お好みで調整可)

バターナッツかぼちゃのポタージュスープのレシピ
1.電子レンジで加熱済の一口大のバターナッツかぼちゃと水を鍋に入れ、コンソメを入れて煮る。
2.バターナッツかぼちゃの形が崩れかけたら火を止め、牛乳を何回かに分けて入れて、沸騰直前まで煮る。
3.粗熱を取ったバターナッツかぼちゃと牛乳をハンドブレンダ―を使って、ペースト状にする。完成。

■補足
・ピーラーでむいた外皮は捨てずに食べやすいサイズに切り分けてオリーブオイルで炒め、塩コショウで味付けをすれば、おつまみとしても活用できます。

バターナッツかぼちゃスープ

バターナッツかぼちゃは風邪予防・免疫力アップ・アンチエイジングなどの効能が見込まれる健康をサポートする野菜です。素材のうまみと栄養がつまったバターナッツかぼちゃで心も体も温めてみてはいかがでしょうか。

(文・写真/Loco共感編集部 小田るみ子)

すべてに対する愛情の深さが美味しさにつながる/山本きのこ園 山本さんご夫妻

山本きのこ園の舞茸

山本きのこ園

鳥取市国府町法花寺、田畑の広がる穏やかな風景の中にある「山本きのこ園」。舞茸を生産されている山本隆さんご夫妻を訪ねました。訪ねたのは5月の下旬。「舞茸と田植えが重なるこの時期が1年で一番忙しくてねえ」とおっしゃるや否やさっそく舞茸の生産工程を見せてくださいました。

山本きのこ園山本きのこ園

まずはきのこにとって畑の土と同じ役割の培地を作る〈培地室〉へ。培地は「おが粉」と「ふすま」を水で練って作ります。おが粉とは、いわゆる木屑でおがくずよりも粒子が細かいため菌が伸びやすく、ふすまとは小麦の外皮のことで、菌床に加えるのは菌のエサになるから。練り合わせたものをビンに詰めて殺菌すること7時間。そしていよいよ〈接種室〉で菌を植え付けます。〈芽出し室〉で舞茸の芽が出るのを待ち、〈栽培室〉でさらに10日育てます。

山本きのこ園山本きのこ園

栽培室に入ると湿度と舞茸の香りがすごい!「本当ですか〜?もう僕らは慣れてしまって何とも思いませんよ。でもよかった、やっぱり香りと歯ごたえが舞茸の美味しさですから。」と笑う山本さん。「それで、ここで妻とバトンタッチなんですわ。」収穫作業は奥様のご担当。梱包・出荷をお手伝いいただくスタッフの出勤前に収穫を終えるというから驚きです。菌床作り、収穫作業と、山本さんご夫妻の仕事は毎朝4時から始まるのです。

菌床を最後まで循環させる

舞茸栽培がこんなに長い道のりで、こんなにも手をかけられているとは驚きの連続でした。けれど、収穫後の菌床の旅はまだまだ続いていくのです!残った菌床は〈かき出し〉という作業を経て、瓶の中から取り出され、砕かれて良質な「肥料」になるのです。それも当然、おが粉にふすま、そして舞茸の菌という栄養満点の肥料です。

山本きのこ園山本きのこ園

山本きのこ園では近隣の方に差し上げているそうで、「少しはお役に立てているかなあ。」なんて謙遜される山本さんですが、実は少しどころではないんです。山本きのこ園の隣にはあらゆる野菜や果物そしてお花が気持ち良さそうに育っています。良質な肥料があるからこそ、何を育てても根がよく伸びるんだそう。

山本きのこ園

中でもいちごは近隣の幼稚園や老人福祉施設の方々が「イチゴ狩り」を楽しみにやってくるそうで、山本きのこ園の舞茸は素晴らしい地域貢献に繋がっているのです。「いいものだからね、菌床を無駄なく使い切りたいものね。」愛情が循環しているのです。

奥様と二人三脚で歩んできた21年

「21年間休みなしですわあ。」さらっとおっしゃる山本さん。「機械が壊れると修理に来てもらっても何日か止まってしまうから、いつも部品を手元に置いといて自分で直すんですよ。」それもそのはず前職はエンジニアで、21年前に、年をとっても雨でもできる施設栽培に挑戦されたのだそう。

山本きのこ園

お父様が椎茸の生産者で林産物に関わる仕事をそばで見てきたこともどこか影響しているのかもしれません。山本さんのお話の中で印象的なのが奥様のお話をされる時。とってもにこやかで嬉しそう。控えめな奥様にもお話を伺うと、「24時間一緒だからね。初めはぶつかったりもしてパートさんが笑ってましたよ。でもお互いにできんことを助け合ってやってるんかな。朝も早いけどお昼寝もしてるから〜。」と、苦労なんて全く感じさせません。

舞茸生産はもちろん、山本菜園とでも呼びたくなるような畑にもお二人の愛情溢れる作物がたくさん実っていました。最高の品質を保てるように、自分たちのできる量を守って作っているから・・すべてに対する愛情の深さが美味しさにつながる、ということを山本きのこ園で教わりました。

山本きのこ園