白菜と油揚げの煮びたし、低糖質だから安心して食べられる!

健康と美にうれしい白菜は、実は低糖質!

鍋料理や漬物でおなじみの白菜は、ビタミンCや食物繊維を多く含む栄養豊富な食材です。ビタミンCには風邪の予防や美肌などの効果があり、食物繊維には整腸作用があるので便秘の解消も期待できます。
白菜を食事に取り入れることで、健康と美を一緒に得ることができそうですね。

その上、白菜は糖質が低い野菜の一つ。
キャベツの糖質が100gあたり3.2gに対し、白菜の糖質は100gあたりなんと1.9g!今話題の“糖質制限”の食事を心がけている人にはうれしい野菜ですね。

たくさん食べるなら、白菜と油揚げの煮浸しで

糖質が低い白菜をおいしくたくさん食べるなら、同じく低糖質の油揚げを使った煮浸しがおすすめです。

白菜と油揚げの煮びたしの材料(4〜5人分)

・白菜…600g
・油揚げ…2枚
・だし汁…300㏄(=1.5カップ)
・しょうゆ…大さじ1杯
・砂糖…大さじ1杯
・みりん…大さじ0.5杯

白菜と油揚げの煮びたしの材料

白菜と油揚げの煮びたしの作り方/レシピ

1)白菜は葉の部分と軸の部分を切り分ける。
2)1)の作業が終わったら、白菜の葉の部分は一口大に、軸の部分は長さ3cm、幅1.5cmを目安に切り分ける。
3)油揚げは油抜した後、包丁で横半分に切り分ける。さらに食べやすいように幅1.5cmにして、縦に切り分ける。
4)鍋にだし汁を入れる。鍋が沸騰したら、切り分けた白菜の軸を入れて、軟らかくなるまで煮る。
5)鍋に砂糖、みりんを入れてから白菜の葉の部分と油揚げを入れて、葉の部分に火が通るまで煮詰める。
6)最後にしょうゆを入れて、全体を混ぜて、火を止める。味を浸透させるため、10分程度、余熱で蒸らす。

補足:ゴマや七味唐辛子などがあれば、盛り付けのときに使っても良いでしょう。

低糖質の白菜なら、たくさん食べても大丈夫!

白菜の煮びたし

水分が多い白菜は煮たり炒めたりすると、かさも減って、たくさん食べられます。
低糖質の白菜を使えば、食べ過ぎてもあまり気にする必要はありませんね。白菜はあらゆる食材との相性も抜群です。今回ご紹介した油揚げのような低糖質の食材を組み合わせながら、糖質制限中の食生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

文・写真/小田るみ子

青しそと大葉って違いはある!?

青しそと大葉って違うの?

青しそと大葉は見た感じ同じように見えますが、見たまんまの通りで同じものなのでしょうか?それとも似ているけれど違うものなのでしょうか?
答えは“同じもの”です。

それならなぜ、青しそと呼ばれたり大葉と呼ばれたりしているのでしょうか?その理由は昭和30年代に、つま物を扱っていたある生産組合が青しそを大葉という商品名で出荷したというのがはじまりなのだそうです。その大葉という商品名がいつの間にか浸透し、青しそを大葉とも呼ぶようになったのだそうです。

大葉には野菜の中でトップクラスのある栄養素が含まれている

大葉青紫蘇の違い

香りが良く、彩りもきれいなので、お料理の付け合わせとしてどこか脇役的な感じで大葉が使われることが多いですが、大葉にはベータカロチン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンK、カルシウム、カリウム、鉄分、亜鉛とたくさんの栄養が含まれています。ベータカロチンにいたっては、野菜の中でトップクラスに含まれていると言われるほどで、栄養の含まれ具合は主役級なんです。

よくお刺身の付け合わせにも大葉は使われますが、その理由は大葉には抗菌効果があると言われているからなのだそう。抗菌効果は大葉に含まれているぺリアルデヒドという成分によるもので、その成分には防腐効果もあると言われています。

大葉に含まれているαリノレン酸の働き

大葉にはαリノレン酸も含まれており、このαリノレン酸は、細胞の老化を防止するのに必要な成分と言われています。αリノレン酸とベータカロチンが含まれているので、アンチエイジングに興味のある方は大葉を積極的に摂ると良いようです。
他には健胃作用もあると言われているので、食欲がない時には大葉を使ったお料理はおすすめですし、鉄分とビタミンCが含まれているので、女性の貧血対策にも大葉は向いています。

いかがでしたか?
大葉にこんなに体に良い成分がたくさん含まれていたなんて驚きですよね。それでいてお料理もちゃんと美味しくしてくれる大葉。本格的な夏を迎えたこの季節、夏バテに予防にはもちろんですが、美味しく安全にお食事をする為にも、大葉をいつも以上に活用してみるのも良いかもしれませんね!

三浦大根をもとめて三浦半島へ!

200年の歴史ある川島農園

神奈川県三浦市三崎町——三浦半島の先端に大根の生産・加工業を営む「川島農園」があります。川島農園は代々家族経営で200年の歴史を重ねてこられました。三浦の地に生まれ育った川島義徳さんにとって、幼い頃の遊び場と言えばもちろん畑。小学生になると友達も巻き込んで畑仕事の手伝いをしていたそうです。今ではご両親、奥様、そして大学生の息子さんも加わり、3世代の活気に満ち溢れた川島農園にお邪魔しました。

三浦半島川島農園

三浦ならではの土作り

三浦大根

マグロ漁が盛んな三浦市。川島農園では、冷凍マグロの残渣を粉末の肥料に加工している「三崎恵水産」とタッグを組み、独自の土作りを行っています。取り組み始めた当初は粉末状の肥料が風で舞い上がってしまったり、猫に掘り返されてしまったり・・。

三浦大根の土づくり

試行錯誤の末、川島さんは粒状に加工して畑に撒く方法にたどり着きました。ゆっくりと土に栄養が伝わり、やがて大根の味に繋がります。「こういうことができたのも、ぼかし肥料の作り方とか昔からのやり方を教わってきたから。」と川島さんはおっしゃいます。漁業と農業の連携は、三浦の土地ならでは、そして先祖代々受け継がれてきた知恵があってこその農法なのです。

三浦大根の希少価値

三浦大根

「三浦大根」は年々生産量が減り、今や大根といえば「青首大根」を指すことがほとんどです。青首大根が主流になったきっかけは、昭和54年の台風でした。一面の三浦大根が被害に遭い、対策として追いかけて作ったのが青首大根だったのです。胴の太い三浦大根に比べ、青首大根はすらりとまっすぐ育つため、作付け面積に対して収量が1.5倍。水分が多くひび割れしやすい三浦大根に比べ、青首大根はロスも少ない。さらには核家族化が進み、小ぶりで細身の青首大根が好まれるようになりました。

三浦大根

「生産者にとっても、消費者にとっても、都合の良い青首大根が主流になったわけです。「スーパーのバイヤーさんにも料理屋さんにもサイズを揃えるようにとばかり言われて・・味が二の次になった時代だね。」と川島さんはおっしゃいます。しかし、あれから30年以上の時が過ぎ、今あらためて「三浦大根」の価値が見直され、再び作付けされる農家さんもいるそうです。「やっぱり土地の名前がついた大根だもの。」川島さんの言葉から、三浦大根を守っていく!その想いが伝わります。

つづく

家庭菜園、お家にあるものを賢く使ってレタスを育ててみよう!

家庭菜園、もっと手軽に、もっと楽しく!

第1弾として、パクチーを育てました。それは買ってきた鉢を使いましたが、今回、rassic農園企画第2弾は「もっと手軽に、もっと楽しく!」をポイントに、夏休みにお子さんとできる、より簡単な家庭菜園をしてみました。あんなもの、こんなものが変身して、鉢になります。是非、お子さんと楽しんで野菜づくりをしてみてくださいね!

お子さんと家庭菜園すると、良いことがたくさん!

お子さんと家庭菜園をすると、
・理科の学び:植物がこのように成長するんだということが身近で見られる
・食育の学び:植物や食に愛着を持ち、嫌いな野菜が好きになる子も!
・道徳の学び:毎日の習慣ができ、世話をすることが喜びになる
など様々な学びがあります。夏休み期間は特に毎日向き合えるので、植物に触れ合うには良い期間です。

今回は成長が早く、虫にも強い、レタス(サラダミックス)を選んで育てます。夏休みはじめに種をまいても、夏休み中に収穫できますので、是非夏休みに家庭菜園をはじめましょう!

家庭で余っている、○○を鉢に!

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はじめての家庭菜園は、手軽に楽しくやりたいですよね。鉢も、家に余っていることが多い紙コップを使います。私は、娘と紙コップに余ったシールやマスキングテープをペタペタ貼り、底にフォークで穴を空けて鉢にしました。受け皿が欲しい方は余った紙皿も良いかもしれません。

次はリサイクルに挑戦!ペットボトル鉢

紙コップの次は、リサイクルも意識して、ペットボトルを鉢にしてみました。
ペットボトルは加工しやすいので、柔らかめのものがおすすめです。

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作り方は、
④切り取る部分を想定して、ペットボトルに少しだけ水を通す穴を空けます。
①2Lのペットボトルを横にして、カッターで切り込みを入れます。カッターの切り込み部分にはさみを入れて、切っていきます。
ポイント!切り取る部分が受け皿になることを想定して、切ってください。深めだと水が漏れず、室内で育てるのに良いです。
②ペットボトルの上部を切り取ります。切り取った部分は受け皿にします。
③切った部分は手を切りやすいので、けがをしないように、受け皿部分も含め、マスキングテープで貼り、完成です!

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▲根が長い場合は、縦型にペットボトルを使用して鉢にするなど、ペットボトルは万能です。

鉢ができたら、土を入れて、レタス(サラダミックス)の種をまきます。
レタス(サラダミックス)の種は好光性のため、種をまいても土はかぶせません。育ってきたら葉の部分だけを収穫すれば、何度か楽しめます。明るい場所ならば室内でもOKです。榎戸園さんから教えていただいたパクチーで得た教訓も活かして、育ててみましょう。

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写真・文: 松田悠/地域環境学習コーディネーター

野菜くずが美味しい出汁に変わる、ベジブロスを作ろう!

ベジブロスって知っていますか?

ベジブロスは、ベジ=野菜・ブロス=だし。いわゆる野菜からとった「だし」のことです。お家でとるだしというと、昆布やかつお節、いりこ、干ししいたけ等を使うことが多いと思いますが、ベジブロスの材料はすばり「野菜」。旬の野菜の可食部はもちろん、皮やヘタ、根っこ、種などふだんは捨ててしまいがちな部分も一緒にことことと煮込みます。野菜の皮やネタの部分には、第七の栄養成分といわれ、体の調子を整える作用を持つフィトケミカルが豊富に含まれており、弱火でじっくり煮込むことで、フィトケミカルが溶け出したベジブロスが出来るのです。

ベジブロスの作り方

ベジブロスの材料は野菜くず

用意するのは、野菜の皮やヘタ、葉っぱなど。もちろん可食部も入れてもかまいません。両手いっぱい、250g~300gほどあると良いでしょう。捨ててしまいがちな部分をとっておき、ある程度の量がまとまったら作ると良いでしょう。蓋の出来る鍋に入れ、水をひたひたに入れます。後は、蓋をして火のかけるだけ。火が強いと煮崩れてしまい、スープが濁ってしまうので、弱火にします。目安は野菜がゆらゆらと揺れるくらいです。そのまま30分ほど煮込んだら、完成です。

ベジブロスの作り方

ベジブロスはお財布にも環境にも優しいエコな出汁

ベジブロスを漉す

出来上がったベジブロスは、ペーパータオルをしいたザルで濾します。野菜の種類にもよりますが、黄金色~赤褐色のスープが摂とれるでしょう。ふんわりと野菜の香りのするベジスープは、ほんのり甘くまろやかな優しい味です。じんわりとした滋味深い旨みを楽しむためには、スープやみそ汁、煮込み料理に使うのがおすすめです。小松菜や水菜など、さっと火のとおる葉野菜を煮びたしにしてもベジブロスの旨みでいつもより少ない調味料で味が決まります。可食部も一緒に煮た場合はポトフやカレーの具にしたり、ベジブロスと一緒にポタージュスープにしても。

ベジブロス

旬の野菜&捨ててしまいがちな部分をメインにとるベジブロスは、体にはもちろん、お財布や環境にも優しいエコな「だし」。ちょっとだけ手間をかけて、ベジブロスを作ってみませんか?ぜひ、野菜が持つじんわりとした旨みをいつものお料理で楽しんでみてくださいね。

糀を使った発酵調味料~塩麹・醤油糀・甘糀の魅力と美味しい食べ方

定番の調味料、塩麹

「塩麹」の爆発的なブームをきっかけに、糀由来の調味料がずいぶん一般的になりました。「塩麹」を定番の調味料のひとつとして、冷蔵庫に常備しているお宅も少なくないようです。味噌やみりん、日本酒などの発酵食品は、糀の存在があってこそ。日本の食文化は糀あってこそ!と言っても過言ではありません。今回は、大人気の「塩糀」はもちろん、「醤油糀」「甘糀」も合わせてご紹介します。

塩麹

塩麹とは

糀・塩・水を合わせ、発酵・熟成させた調味料です。東北地方が発祥と言われています。以前は魚や野菜を漬ける漬物床としての使われ方が主流でしたが、ここ数年のブームをきっかけに様々な活用法・レシピが生み出され、塩麹定番の調味料のひとつとして常備する家庭も増えました。漬物床にすると、食品に含まれるたんぱく質やでんぷんがアミノ酸や糖分への分解されるため、ぐっと旨みが増します。美味しい食べ方は、肉や野菜を漬けこんで焼く(しっとりとやわらかく仕上がります)のはもちろん、強い旨みと塩味の特徴を活かして、スープや煮込み料理の調味料して使っても良いでしょう。

醤油と糀を合わせた醤油糀

名前のとおり、醤油と糀を合わせ、さらに発酵・熟成された調味料です。塩糀同様、家庭で簡単に作ることができます。大豆の旨み=グルタミン酸が豊富に含まれており(塩糀の10倍以上だと言われています)まろやかな甘味が特徴です。美味しい食べ方は、豊富な旨みを活かして、ディップやソースにするのがおすすめです。野菜・肉・魚など様々な食材と相性が良いのも嬉しいところ。また炒め物や煮物に加えるとぐっとコクが増す、万能調味料です。

濃厚な甘味調味料、甘糀

砂糖にも引けを取らない濃厚な甘味調味料です。糀とごはん、ぬるま湯を発酵・熟成させたもので、濃縮甘酒ともいいます。砂糖に比べカロリーが低く、胃腸の調子を整えてくれるという利点もあります。必須アミノ酸、パントテン酸、ビタミン類が豊富に含まれており、甘糀は飲む点滴と呼ばれることも。また甘糀に含まれる酵素が腸内環境を整えてくれるので、お通じの改善や美肌効果も期待出来ます。美味しい食べ方は、砂糖の代わりの甘味料として料理やスイーツに使えます。
朝食におすすめなのが、バナナ&豆乳&甘糀。二種類の食物繊維と良質なたんぱく質が一度に摂れる優秀なメニューです。

美味しいみかんを育てる秘訣

みかんをおいしく作る秘訣

みかんを育てる

美味しいみかんをつくるための最低条件、それは「陽当たりが良く、水はけが良い場所」。みかん畑は山にあるというイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?平坦な土地よりも、斜面の方が日照が良く水はけが良いからなのです。お茶の栽培と条件が似ているため、静岡のように、お茶の産地でみかんも栽培している、というところも多いですね。とにかくみかんはお陽様の恵みが大事!たくさん陽の光を浴びたみかんはどんどん甘くなります。
ただ、これを邪魔するのが雨…。天気ばかりは人間の力でどうにかするとこはできないのです…。

雨で太るみかん、雨とみかんの豆知識

梅雨の間にしっかり雨が降り、梅雨が明けたらカラッと晴れ続き。これが理想です。
早い時期に収穫をする極早生みかんだけは、梅雨にもあまり水を含まない方が良いそうですが、それ以降に登場するみかんはまず梅雨の雨を吸い、真夏の太陽でどんどん美味しさを増していきます。この時期に雨が長引いてしまうと、実が水分ばかりを含んでしまい、味の薄いみかんになってしまうのです。一番糖度が上がる収穫期の雨も致命的です。

みかん畑

例えば、夏の間にしっかりと美味しくなったみかんたちも収穫期の雨にやられると日に日に太ってしまいます。せっかく美味しくなったのに、そこに水を足してしまうようなもの、雨に降られる前に収穫してしまうのが理想ですが、お天道様が味方してくれるかどうか…それは人間の知るところではありません。度々登場するみかん島、愛媛中島では、まさに今!1月いっぱいくらいまで、美味しいみかんが食べられるはずです!

美味しいみかんに欠かせない三つの太陽

みかん栽培では「三つの太陽」という言葉があります。
一つ目は、ホンモノのお天道様。
二つ目は、海からの照り返し。
三つ目は、斜面に丁寧に積まれた白い石垣。

この三つの太陽があれば、みかんはどんどん甘くなります。小高い山のある愛媛中島のような島は、日照時間が長く、広い海が鏡のような役割をし、先人たちがコツコツ積み上げてきた石垣がさらにお陽様を照り返します。夏の、島の畑はそれはそれは眩しいくらいの太陽の恵み。これが美味しいみかんを作る島のヒミツなのです。また、マルチという白いシートを敷いて土が水を含みすぎないようにする農法があるのですが、このシートマルチも照り返しに一役買っていて、「四つ目の太陽」などといわれています。

その年のお天気によって大きく味の違いがでてしまうみかん栽培。とても難しいですね。みかん通のあなたには是非、そんな変化も楽しみながら、永くみかんを愛していただけたらと思います。

ミカン畑マルチ

整腸作用抜群!冬の薬箱に「本葛」を

女性にうれしい葛の効能

葛の効能

——おなかに風邪が入ったかも・・・
——昨日食べた牡蠣にあたったかも・・・
——しばらくお通じがないな・・・
そんなおなかのトラブルに重宝する葛(くず)。胃腸の不快な症状を自然に緩和しながら身体をぽっかぽかに温めてくれる、冬のお助け食材です。葛根湯でおなじみの葛はマメ科の多年草。葛根(葛の根)からデンプンを取り出して粉にした葛粉は、昔から様々な料理や和菓子に使われてきました。葛は腸のお掃除屋さん。腸壁にやさしく付着して宿便をはがし、腸内の血流を促してくれます。また女性にとってもうれしい効果が。葛に含まれるダイゼインやプエラリンなどのフラボノイド類が女性ホルモンの補助、精神の安定に作用し、更年期や月経前のつらい症状をやわらげます。葛の一番簡単な活用法は、料理にとろみをつける“あん”を作る際、葛を水に溶かして使うこと。片栗粉よりもなめらかなとろみがつけられます。今回は葛の薬効を最大限に発揮する、簡単なお手当て法をお伝えします。

頑固な便秘にりんごの葛湯

りんごの葛湯材料

本葛粉         大さじ1
水           1カップ(200cc)
りんごのすりおろし   1/4個分
自然塩         ひとつまみ

りんごの葛湯の作り方

葛湯の作り方

材料をすべて鍋に入れ、よく混ぜてから中火にかけます。

煮てとろとろに

葛にとろみがつき、色が透明になるまでかき混ぜたらできあがり。温かいうちに飲みます。

葛湯

葛の持つ整腸作用とりんごの水溶性食物繊維ペクチンの相乗効果で、硬い便に水分を行き渡らせ、排泄を促します。離乳期の赤ちゃんの便秘や微熱にも効果を発揮します。

食あたりや下痢には梅の葛練り

梅の葛練り材料

本葛粉   大さじ3
水     1カップ(200cc)
梅     1個
自然塩   ひとつまみ

梅の葛練りの作り方

りんご葛湯の作り方

梅を食べやすいように手でちぎってから材料と一緒に鍋に入れ、よく混ぜてから中火にかけます。

りんご葛湯

葛がフツフツと煮立ってとろみがついたら、色が透明になるまでよく練ります。

葛の整腸作用

葛のデンプン質のきめ細かい粘り気が腸壁をやさしく覆い、腸の荒れと脱水を防ぎます。梅のクエン酸には強力な殺菌効果があり、動物性タンパク質や細菌、その他の腐敗毒を中和します。

葛の選び方

葛を選ぶときに大事な注意点があります。それは、必ず裏の表示を見ること。現在市販されている「葛粉」「葛デンプン」はほとんどがジャガイモデンプンだと言われています。ジャガイモは葛とは逆に体を冷やす作用があります。必ず「本葛粉」100%のものを選びましょう。冬のイベントで疲れた胃腸を癒す特効薬として、葛を毎日に取り入れてみてください。

写真・文:岡本淳子(Aisha Beaute)

大根の効能と、家庭で出来る養生法

旬の大根を使って、体調を整える!

大根効能まとめ

そろそろ寒さが気になる季節です。店頭には瑞々しい冬野菜がずらり。旬の野菜は栄養価が高いのはもちろん、お値段もお手頃。積極的に普段の食卓に取り入れたい食材です。そんな冬野菜の中でも大根は薬効が高く、体調を整えるための養生にも使われてきました。大根の原産地は、地中海やアジアの温かい地方だといわれていますが、日本での歴史も古く、なんと古事記にも「すずしろ」や「おおね」の表記で登場しています。今回は、秋から冬にかけて寒さが強まる頃ぐっと甘味&瑞々しさを増す大根の薬効と、家庭で簡単に出来る養生法をご紹介します。

大根の二大効能

アンチエイジング効果

ぴりっとした大根特有の辛味が好き!瑞々しい大根は、おろし大根やサラダで食べると美味しいですね。大根の辛味のもと、有効成分イソチオシアネートは体内の活性酸素を体外に除去するデトックス効果と新陳代謝を活発にする燃焼効果を持つ成分。また大根には、抗酸化作用を持ち、しみの元となるメラニン色素の生成を抑制してくれるビタミンCも含まれていますので、美肌効果も期待出来ます。

胃腸の働きを整える効果

大根には、でんぷんの消化酵素であるジアスターゼをはじめ、アミラーゼ、プロテアーゼなど多くの消化酵素が含まれており、消化を助け、胃腸の働きを整えてくれる効果があります。また辛味成分に含まれるアリル化合物は胃液の分泌を高めてくれます。油の乗った焼き魚に大根おろしを添えるのは、理にかなっているのですね。

ちなみに今回ご紹介した成分はどれも熱に弱いので、生食・大根おろしで食べるのがおすすめです。イソチオシアネートやビタミンは、皮の部分に多く含まれるので皮ごと食べましょう。

すぐ出来て、とっても簡単!大根を使った養生法

大根の効用を活かした養生法をご紹介します。どれも簡単に出来るので、家庭での体調管理に役立ててみてください。

大根のしぼり汁

大根をおろし、しぼるだけ。食欲不振の場合は食前に、消化不良の場合は食後に20~40㏄ほど飲みます。二日酔いで胃がもたれている時にも、ビタミンCが肝臓の回復を助けます。また、歯茎の腫れに塗ると、消炎作用で落ち着きます。

大根おろし湿布

やけどの場合は、大根おろしをやけどの患部に直接湿布、上から包帯で覆い、乾燥するまでそのままにします。乾燥したら、再度湿布をし、痛みがなくなるまで繰り返します。肩こりの場合は、大根おろしに小麦粉を加え耳たぶくらいのかたさに練り、ガーゼに薄く伸ばしてから肩に貼ります。湿布が乾き始めたらはがし、再度湿布します。

大根あめ
大根1/4本を1センチ角に切り、水あめ1/2カップを注ぎ、冷蔵庫に保存します。(半日ほど置くと水分が出てきます)のどの痛みや咳が気になる時に、スプーン1杯ほど飲みます。

いりこだしの取り方で和食の基本をマスター

「いりこだし」の名前の由来

いりこだしは文字通り「いりこ」のだし。いりこは煮干しの関西地方での呼び名です。ほかにも、「へしこ」、「たつこ」、「たれ」などいろいろな呼び名で親しまれている食材です。和食には昔からなじみの深い食材である証拠ではないでしょうか。かたくちいわしを主原料とする「いりこ」のほかにも、うるめいわしの煮干しである「うるめ」、まいわしの煮干しである「ひらご」、最近ではあごという魚の煮干しも人気です。

いりこだしの名前の由来

ちなみに、いりことお正月にいただく「たつくり」は別物。
たつくりはかたくちいわしを乾燥させたもの。(写真左) 調理の際は火を通してから調味します。一方いりこは、かたくちいわしを煮熟(しゃじゅく)した後、乾燥させて作ります。(写真右) 一見そんなに違いがないのですが、いりこは高温のお湯でうまみをギュッと凝縮しているからこそ、おいしいだしがでるのですね。

市販の顆粒のだしの素と何が違うの?

いりこだし

手軽な顆粒だしを使い慣れてしまうと、手作りのだしってちょっとハードルが高い気がしてしまいます。でも、やってみると意外と簡単。今回はまるまる一匹の煮干しを購入したので、アタマと腹の部分(黒い部分)を取り除く「下処理」が必要ですが、下処理済のものもスーパーなどで販売されています。いりこの栄養がまるまる頂けるのが、一番の違いかもしれません。

いりこだしの取り方はいろいろ。

まずはオーソドックスに、下処理したいりこを投入して作る方法。鍋にお水といりこを入れてから、30分以上浸します。いりこがふやけたら強火にし、沸騰する前に弱火にして10分ほど煮込みます。最後に、クッキングペーパーや和手ぬぐいで濾して、できあがり。おいしく作るポイントは、沸騰させないこと。沸騰させると臭みがでてしまいます。作り置きすると味も香りも悪くなってしまうので、こちらは使い切りで。

いりこでだしを取る方法

次に、水出しのいりこだしを作る方法。
下処理したいりこを水の中に入れて一晩おくだけ。目安は、水1Lにいりこ50g程度です。生臭さを消すために、お酒を杯一杯程度加えるのがコツ。この方法なら、子どもと一緒に楽しみながらおだしをつくることもできます。

もう一つは、ミルサーで粉々にしてしまう方法。
お味噌汁に入れる時は、私はこれです。下処理をして、軽く炒ったら粉々にして水から入れてしまいます。いりこの栄養がまるまる摂れて簡単なので、お子様のいる家庭に特におすすめ。干ししいたけや昆布と一緒に粉末にしておくと、自家製の万能和だしのできあがり。保存もきくので、市販の顆粒だしと同じように使えて便利です。

にぼしいりこ出汁の取り方