スローメディスン、雑穀を毎日の食卓に

生命力のかたまり「雑穀」

スローメディスンとは

「雑穀」は荒地など、生育環境の悪いところでもぐんぐん育つため、荒々しい野性的なエネルギーを持っています。この穀物の“強い生命力”を日常的に摂ることで、病気に対する抵抗力を体につけるとも言われています。

基本的には1時間以上浸水させて、お米に混ぜて炊くだけ。毎日食べるものなので、その日の家族のみんなの体調に合わせて選んであげたいですね。気になる症状別に、陽性(体を温めるパワー)の強い雑穀から、ご紹介します。

基本的な雑穀の種類を学びます

アトピー性皮膚炎・・・ヒエ

ヒエ

縄文時代から食べられている日本で最も古い雑穀。稲作がはじまる前は主食として食べられていました。穀物の中で一番陽性が強く、体を芯から温めます。「もち種」でなく「うるち種」に限りますが、長期的に摂ることでアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患の改善効果もみられます。

気分の落ち込み・・・高キビ

高キビ

高きびは「モロコシ」や「コーリャン」ともよばれ、世界中で栽培されています。ビタミンB群が特に豊富です。セロトニンの生成に関わるビタミンB群は不足すると、不安や落ち込みを感じやすくし、うつ病にも繋がるといわれています。

冷え性・・・アワ

アワ

ヒエと同じく、縄文時代から食べられていた雑穀。アワの特徴は、毛細血管を強くするビタミンEが豊富にふくまれていること。赤血球を柔らかく保ち、抹消まで血液を送り、結果として「冷え」を予防します。

肩こり・腰痛・・・ソバの実

ソバの実

ソバ粉の原形。ソバの実は穀物で唯一ルチンというポリフェノールをふくんでいます。ルチンは血管壁を強くし、血流を促進するので、肩こり、腰痛などの血行不良によるあらゆる不調を改善します。

便秘・・・押麦

押麦

大麦を蒸して平たくつぶしたもの。他の雑穀に比べて大きめで食べごたえがあります。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方をふくむ唯一の雑穀。重さの1割を食物繊維が占めており、便秘対策には欠かせません。糖の吸収を抑えるベータグルカンもふくまれているので、ダイエットにも最適。

PMS(月経前症候群)・・・キヌア

キヌア

南米のアンデス原産のキヌアは栄養価が群を抜いて高いため、NASAの「宇宙食候補」にもなっているとか。キヌアには豊富なミネラルの他、植物性エストロゲンのひとつであるフィトエストロゲンがふくまれています。フィトエストロゲンは体内に入ると女性ホルモンと同じようなはたらきをするため、PMSや更年期障害の症状をやわらげるといった効果が期待できます。

貧血・・・アマランサス

アマランサス

アマランサスもキヌア同様、南米のアンデス原産。鉄分と葉酸が非常に豊富で血液中の赤血球数やヘモグロビン量を増やす働きがあります。またカルシウムとマグネシウムもバランスよくふくまれているので、骨粗しょう症予防にも一役買ってくれます。

シミ・そばかす・イボ・・・ハトムギ

ハトムギ

ハトムギは「ヨクイニン」という名で漢方薬として昔からよくイボ取りに使われてきました。雑穀の中では若干陰性が強いので、梅雨から夏にかけての摂取がおすすめ。日焼け予防効果のあるパントテン酸も、最も豊富にふくまれています。

目の疲れ・・・黒米

黒米

黒米の色素は、実は黒ではなく紫。なので、陽性ではなく陰性に分類されます。紫の色素にはブルーベリーと同じくポリフェノールの一種、アントシアニンが豊富にふくまれています。抗酸化作用も高いので、体の“サビつき=老化”を防止する効果もあります。

雑穀はスローメディスン

現代医療の薬とは違って、雑穀は即効性がある薬ではありません。しかし、毎日続けることで健康な細胞の材料になり、根本的な治癒につながります。子どもは、自身が陽性のため、陰性寄りの穀物を好む傾向にあります。だからといって体を冷やすパンやうどんなどの小麦製品や、精白米ばかりを食べていると、不調が出てきます。風邪を引きやすかったり、落ち着きがなくなったり、集中力が続かなかったり。お母さんが毎日の食事でスローメディスンを処方してあげられたら、家族の体調管理もとても楽になりますね。

写真・文:岡本淳子(Aisha Beaute)

おせち料理を語るには欠かせない、五節句の意味

節句は1年で5つある「五節句」

新たな気持ちで迎えた新年に、家族がそろって食べるおせち料理には色んな意味やメッセージが込められています。おせち料理は、漢字で書くと「御節料理」。字のごとく、暦の上での節句を表しています。今何気なく「節句」という言葉を使いましたが、「節句」の意味、ご存知ですか?

おせち料理をもっと知るのに欠かせない言葉、「節句」。節目とは、季節の変わり目に、無病息災、豊作などを祈って邪気をお祓いする節目となる日を意味します。こうした節句は、1年で5つあり、総称して五節句と呼びます。

五節句

・人日(じんじつ):1月7日
・上巳(じょうし):3月3日
・端午(たんご):5月5日
・七夕(たなばた):7月7日
・重陽(ちょうよう):9月9日

五節句という言葉は知らなくても、雛祭りや七夕など馴染みの深い日が並んでいます。通常、節句は3月3日など、ぞろ目の日を指すのですが、1月だけは1月1日の元旦を別格とすることから7日を五節句に取り入れています。

「お茶言葉」の深~いお話<前篇>

知っていますか?お茶にまつわる言葉たち

日本の古くからの飲み物である、お茶。お茶(抹茶)がまだ貴重品だった平安時代には、とても庶民が口にできるものではありませんでした。宮中に献上されたり、位の高い僧侶たちが楽しんでいたと言われています。それから900年ほど後、江戸時代に入って煎茶の生産がはじまり、やっと一般の人々もお茶を味わえるようになったのです。そして現在、お茶はペットボトルや粉末、ティーバッグなど、いろいろな形になって私たちの生活を潤してくれています。

新茶

さて、そんなお茶にまつわる言葉、みなさんも一度はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。「朝茶はその日の難逃れ」「目茶苦茶」「鬼も十八、番茶も出花」などなど、なんとなく意味はわかるけれども ‥その由来はどこからきているのでしょうか。

朝茶はその日の難逃れ

朝のりんごは金、と同じくらい有名なのがこちら。朝に水分を取ることはもちろん大切ですが、お茶に含まれるカフェインで頭がすっきり、カテキンが菌をよせつけず、豊富なビタミン/ミネラル類が体の調子を整えるという三拍子揃った効果を表しています。また、昔はお茶を入れるのに時間がかかったことから、朝にお茶を味わう時間的余裕を持つことで一日が見渡せるようになるとの意味や、急ぐからとお茶の誘いを断った者が不幸に見舞われるエピソードなど、時間的な含みもあるようです。

宵越しの茶は飲むな

おなじみのこのフレーズ、科学的根拠をしっかり持っています。お茶がらを一晩おいておくと、茶葉に豊富に含まれるたんぱく質が腐敗してしまうから、というのが理由。乾燥している分には安全なたんぱく質も、お湯を通って水分を含んでしまうと途端に腐りやすくなってしまいます。また、抗菌作用でおなじみのタンニンも、時間がたって増えすぎると胃腸に刺激を与え、ひどい場合には嘔吐や下痢を引き起こします。食中毒が原因で命を落とすことが多かった昔の人々にとって、身近なお茶の危険性はことわざにして語り継いでおくべきことだったのかもしれません。後篇につづく

混ぜて待つだけ。麹で出来る塩麹の作りかた。

日本の伝統的な食材「麹」

麹などの発酵食品は、腸内の善玉菌を増やすので腸の働きに有効です。このことが体の免疫力を高める日本の伝統的な食材です。その中でも魔法の万能調味料として人気なのが塩麹。最近では様々な塩麹に関連する商品がデパートなどに並ぶようになりました。そんな塩麹を麹から作ってみました。

混ぜて待つだけ。塩麹の作りかた

使ったのは、香川県の麹専門店、入江麹製造所の宝本こうじ。使いやすい200グラム入です。材料は、麹200グラムに対して、塩60グラム、水1カップ。シンプルなだけに、塩にはこだわりたい。今回は、グレーがかった色味の自然海塩を使います。
仕込みもシンプル。麹と塩を馴染ませたら、水を注いで全体が均一になるように混ぜ合わせます。あとは、一日一回、空気を入れるようにかき混ぜながら、常温に置いて待つだけ。

塩麹作り方

3日経過。麹の角が少し取れてきました。

塩麹1

6日経過。麹が程よく溶けて、まろやかになったら完成です。

塩麹2

複雑な旨味、やわらかい塩味、ほのかな甘味

できあがった塩麹は、どんな素材に使っても旨味を引き出してくれます。お肉やお魚に使うのが定番ですが、変わったところで半熟玉子を塩麹に漬けてみました。

塩麹

待つこと3日間。しっかりと旨味と塩味がしみ込むのに、醤油のように褐色にならず、色合いがきれいです。

塩麹レシピ

こっくりとした半熟玉子の旨味と塩味で、ごはんがすすみます。これからの季節、さっぱりしているのに濃厚な旨味を引き出す塩麹、おすすめです。

塩麹卵

写真・文:ヨウデザイン/伊藤陽子

パン好き必見!キレイの大敵「糖化」を知ろう

酸化より怖い!糖化による老化

同年代の友人よりシミ、たるみ、ほうれい線が目立つ・・・とお悩みの方はいませんか?
疲れやすい、集中力が続かない、物忘れが激しくなってきた・・・なんていうお悩みも、もしかしたら同じ要因から引き起こされた「結果」かもしれません。
その要因とは、「糖化」。

活性酸素による酸化を“体のサビ”というならば、糖化は“体のコゲ”。私たちの体は、ほとんどがたんぱく質でできています。たんぱく質には体内に入ってきた糖と結びつきやすい性質があります。血糖値を急上昇させる糖質とたんぱく質が結合すると、たんぱく質が変性して(※1)老化を促進する物質を生み出してしまいます。すると肌のようなたんぱく質でできた組織が、まるで“化石化”したかのように弾力をなくし、黒色化、そして若々しさを失い、あらゆる病気の原因になってしまいます。

パンが何よりも恐ろしい糖化促進物質だった?!

意外にも「糖化」を促進する(※2)GI値がもっとも高いのが、パン。小麦に含まれるアミロペクチンAという糖質は非常に消化・吸収されやすいからです。一般に全粒粉パンはヘルシーなパンと認識されていますが、食パンと同じ小麦からつくられているので、同じように血糖値を急上昇させます。ちなみに精白パンのGI値は69、全粒粉パンは72。砂糖やチョコレートがたっぷり入った市販のお菓子のスナックバーのGI値が41というデータがあるので、パンがいかに糖度の高い食べ物かがわかります。毎日朝食にパンを食べている人は要注意です。

パンは糖度が高い食べ物

あなたの脳や体の“糖化度”をチェック!

こんな人は要注意!
□ パンを毎日食べている
□ 甘いドリンクが好きで、炭酸飲料、フルーツジュース、カフェオレなどをよく飲む
□ ハム・ソーセージなどの加工肉がすき
□ 肉や魚はあまり食べない
□ 野菜、海藻、キノコ、豆類が足りていない
□ 調理油はサラダ油、コーン油、ひまわり油を使っている
□ 運動らしい運動をしていない
□ ぐっすり眠れていない(朝起きたときに疲れが取れていない)
□ 食後に強い眠気におそわれる
□ ボーッとしている事が多く、集中力が続かない
□ イライラしやすく、怒りっぽい
□ イライラすると「甘いお菓子」が食べたくなる
□ ダイエットしてもやせられない 
□ タバコを吸っている
□ シミ、シワ、たるみなどの老化のサインが急に目立つようになってきた
□ ぽっこりとおなかが出ている
□ 血糖値が高いと指摘された(空腹時血糖値が100mmHg以上)
□ コレステロールの数値が高い(150mg/dl以下)
□ コレステロール低下薬(スタチン)をのんでいる
□ インスリン治療を受けている

もし一つでも当てはまったら、残念ながらあなたの体内には過剰な炎症を招く要因が潜んでいます。そして当てはまった項目が多い人ほど、「糖化」が進んでいる可能性があります。でも大丈夫!ふだんの食事の内容や食べ方を見直すだけで今からでもリカバリーすることは可能なのです。

糖化を防ぐ食べ方5つのコツ

1.「懐石食べ」で血糖値の上昇をふせぐ

「生野菜→肉・魚→炭水化物」の順番で食べるだけで、血糖値の上がり方もインスリンの出方もゆるやかに。野菜や海藻、キノコに含まれる食物繊維は糖質の吸収を抑えるはたらきがあります。

2.加工食品を摂りすぎない

ハムやソーセージなどの加工肉、パンやシリアル、スナック菓子などの加工食品はAGEsを多く含みます。また、調理法も重要。加熱時間が長ければ長いほど、糖化反応は進みます。おやつには生のナッツを。

3.抗糖化食材を積極的に取り入れる
緑の野菜や生姜・ウコン・シナモンなどのスパイス類は「AGEsがつくられるプロセスを阻止する栄養素」が豊富に含まれています。

酸化よりこわい糖化

4.食後1時間にからだを動かすようにする

もっとも血糖値が上がる食後1時間にウォーキングやハーフスクワットなど軽い運動をすることで、血糖値は大幅に下がります。「ごちそうさま」の30分後にからだを動かすようにするとAGEsが生産されるリスクを回避できることがわかっています。

5.プチ断食デーをつくる

そもそもの「糖化」の一番の原因が過食。一回の食事の量を減らすのが難しい人は、週末などを使って一日断食もしくは一日1食を実践しましょう。その際に大さじ一杯のココナッツオイルやMCTオイルなどの「中鎖脂肪酸」を取り入れると、糖質を欲する衝動を抑えられます。

中鎖脂肪酸

※1 AGEs(糖化者最終生成物)と呼ばれます
※2 血糖インデックス。血糖値を上げる目安で、100に近くなるほど血糖値を急上昇させる

写真・文:岡本淳子(Aisha Beaute)

味噌玉を使って、ほうれん草のお味噌汁を賢く作ろう

味噌玉で便利な即席みそ汁を自家製で

「味噌汁ボール」とは、お湯を注ぐだけで作れる、いわゆる「即席みそ汁」のこと。市販の即席みそ汁は添加物が気になりますが、自分で作れば安心です。

冬は、旬のほうれん草を具の主役として活用してはいかがでしょうか。鉄分、βカロテン、ビタミンC、葉酸にマグネシウムなど、ほうれん草の栄養素が豊富なのは有名です。冬のほうれん草は、特に美味しくお値段もお手頃なので、味噌汁の具にぴったりです。冷凍保存も簡単なので、味噌汁ボールの具にもってこいの食材です。

2つのボールで作る即席みそ汁

味噌玉でお味噌汁

今回は2種類の味噌汁ボールを作ります。1つは味噌ボール、もう1つは具ボールです。ボールを2つに分けることによって、お湯を注いだ時に溶けやすく、外出先でもあたたかいままいただけますし、味噌の種類や具のバリエーションも増やすことができます。味噌ボールは冷蔵庫で保存OK。具ボールは冷凍保存します。

味噌ボールの材料

・味噌
・粉末の出汁(ミキサーにかけた「いりこ」と「昆布」、「鰹節」など)

味噌玉の材料

最初だけ……少し研究が必要です。普段使っているお気に入りの味噌で、1杯の味噌汁にどのくらいの「味噌」と「だし」が自分にとって美味しいか、調整しながら作ってみます。一度味が決まれば、あとは簡単。次回以降も決まったスプーンを使って計量すればよいのです。

① 一杯分の味噌と粉末だしをラップでボール状にくるむ。
② 冷蔵庫で保存する。

ほうれん草ボールの材料

・ほうれん草
・かぼちゃ(お好みの具、冷凍保存可能ならばなんでもOK)

野菜ボール

① ほうれん草を固めに茹でる。水分を絞って2-3㎝にカット。
② かぼちゃを電子レンジでやわらかくし、約1㎝角にカット。
③ ラップに具を合わせ、ボール状にくるんで冷凍する。

お味噌汁時短レシピ

いつでも手軽に!味噌汁ボールで時短レシピ

ほうれん草のお味噌汁

具ボールを作るときのポイントは、具材の水分をしっかり切ってからボールを作る事とお湯を注いだ時に溶けやすい大きさにする事です。お弁当に添えるときは、この冷凍具ボールが保冷剤代わりになります。食べる頃にはほどよく解凍され、お湯に溶けやすくなるので一石二鳥です。朝ごはん、昼ごはん、毎日のお弁当やピクニックランチのお供にまで、とても便利で、安心・安全な味噌汁ボールをぜひお試しください。

文・写真/コバヤシミズキ

大根だし煮で、ほっこり!保存のできる作りおきおかず

まさに定番レシピ、大根の煮物

お皿に大根

暑い夏も終わり、刻一刻と気温の変化を肌で感じるこの頃。少しお疲れ気味の胃腸を癒す、ほっこりあたたかな大根のメニューはいかがでしょうか。一度つくっておくと、冷蔵で3日、冷凍すれば1ヶ月も保存できるので、常備菜としてもぴったりです。

胃腸をいやす!? 大根の栄養素

大根には、「ジアスターゼ」という食物の消化を助け、高い解毒作用がある栄養素と、「アリル化合物」という胃液の分泌を高める栄養素が含まれています。この二つが胃腸にやさしい働きをするのです。

大根の部位によって、甘みと辛みがあるのは…?大根は部位によって味わいが異なり、上にいくほど甘くなるのは凍らないように糖度を上げるためです。下になるほど辛くなるのは土の中の虫から身を守るためです。理にかなった“大根の生きる知恵”なのですね。料理方法は、葉に近い部分は生食に、上の部分から真ん中は甘みが強いので煮物に、根に近い下の部分は味噌汁の具や漬物に向きます。

また、調理前の大根は、葉と白い部分に切り分け冷蔵保存しましょう。葉は湿らせた新聞紙で包んでポリ袋に入れ、白い部分はラップで包み冷蔵庫か風のあたらない冷暗所へ入れると日持ちします。

だし大根の作り方

この大根をつかって、保存もできる「だし大根」をつくりましょう。

<<常備菜だし大根>>

材料

大根…1/2本
昆布…5g

A だし…600ml
塩…少々
しょうゆ…大さじ3
酒…75ml
みりん…小さじ2

作り方

1、大根は2㎝ぐらいの輪切りにし、皮をむいて面取りをする。片側に浅く十字の切り込みを入れる。

十字の鍋

2、大根がかぶるくらいの水で下ゆでをする。煮立ったらいったん湯を捨てる。

3、昆布、Aを加えて火にかけ、煮立ったら弱火にして落し蓋をし、柔らかくなるまで煮る。(1時間ほど)お好みで、肉みそなどをかける。

肉みそがけ大根

※決め手となる「だし」は昆布とかつおからとれれば一番よいですが、時間がなければ市販のパックだしでも十分味がしみます。

だしパック

弱火でコトコト煮ることで、大根のあじわいが一層ひきたちます。―――いったんつくると、またつくりたくなる、大根の旨味をひきだす一品です。ぜひ一度お試しください。

(写真・文:峰 亜美)

ほうれん草×カルシウムレシピで、子どももおいしく!

ほうれん草は嫌いな子どもにも食べてほしい

食べて若返る?!スーパーフードほうれん草レシピの記事でもご紹介している通り、ほうれん草は自然のサプリとも呼ばれる栄養たっぷりの優秀な食材。アンチエイジングを望む女性だけでなく、育ち盛りの子どもたちにもぜひ食べてほしい葉物野菜です。

ほうれん草は嫌いな子供が多い

でも、ほうれん草が苦手な子どもって多いですよね・・・
かくいう私も、小さい頃はちょっと苦手な食べ物でした。繊維がしっかりしていて噛み切りづらいだけでなく、何よりあのエグみがおはしを遠ざける・・・。でも、わが子にはおいしくほうれん草を食べてほしい!

子どもたちがほうれん草が苦手になる一番の理由は「シュウ酸」

子供に食べさせたいほうれん草

ほうれん草の独特なエグみや、舌に残るザラザラとしたイヤな後味の原因は「シュウ酸」。この「シュウ酸」、ほうれん草を調理前に下ゆですることで低減させられますし、もっとおすすめなのは「化学的に別のものにしてしまう」方法。

シュウ酸は他の食材に含まれるカルシウムと結合して、「シュウ酸カルシウム」に変化します。そのため、カルシウムを多く含む食材とあわせることで、別の物質に変化させ、エグみを消すことができます。たとえば、ほうれん草のおひたしにカルシウム豊富なかつお節をかけるのもこの好例。昔から定番の食べ方は、科学的に見ても理にかなっているのですね。

子どもも大好き!ほうれん草の子供向けレシピ

子どもが好きなほうれん草レシピ

カルシウムを多く含む食材で、おススメなのは「牛乳」です。牛乳を使ったほうれん草のメニューでおススメなのは、「ほうれん草のキッシュ」。冷凍パイ生地の上に、炒めた玉ねぎ・ベーコン・ほうれん草と牛乳と卵を混ぜた卵液を注いでオーブンで焼くだけ。キッシュの型がない時は、牛乳パックを縦にカットしたものにクッキングシートを敷いて代用もOK。

ほうれん草のグラタンレシピ

ほかに、「ほうれん草とじゃがいものグラタン」もわが子たちの大好物メニュー。
ホワイトソースに含まれる牛乳のカルシウムが、ほうれん草のエグみを消してくれます。また、お味噌汁の具にほうれん草を入れた時には、1さじ~2さじほど牛乳を入れるとほとんど味を変えることなくエグみがなくなります。子どもと一緒に、栄養たっぷりのほうれん草メニューをお楽しみください。

大根の保存方法、決定版!

大根ってどうやって保存したら良いの?

大根の保存方法

そろそろ大根が美味しい季節がやってきます。シンプルに大根おろしや、お味噌汁、煮物、サラダに入れたりと、大根はいろんな料理に使える万能野菜でもあります。
そんな大根ですが、おでんなど大根を丸々一度に使う時は別ですが、そうではない時には、なかなか一本を一度に使い切るというのは量を考えると難しいですよね。できれば買ってきた時の新鮮な状態をなるべく保ちつつ長めに保存したいんだけど、どうやって保存をしたら良いのだろうと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそのような疑問にお答えすべく、大根の保存方法についてご紹介したいと思います。

まずは大根の下処理から

大根をなるべく新鮮な状態を保ちつつ保存をするためには、まずは大根に下処理をする必要があります。下処理と言っても、全然面倒な作業をする訳ではなく、大根の葉の部分と根の部分を分けるだけ。大根の葉はついている状態だと、葉から水分が蒸発したり、根の養分を吸収していったりしてしまいます。それが原因で、大根がしわしわになってしまうことも。ですから、葉と根のギリギリのところで切って分けるようにします。

大根の葉を切る

その下処理が終わったら、丸のまま大根を新聞紙、またはチラシで包んでいきます。そうすることで、さらに大根の水分の蒸発を防ぐ事ができます。包んだ後は、風通しの良い冷暗所に立てて置くようにします。

大根を新聞紙にくるんで保存

基本的に大根の適した保存温度は低めの温度なので、もし気温がまだ高かったり、室内でどこに置いても気温が高くなってしまう場合は、冷蔵庫の野菜室での保存をすると良いでしょう。その際は、軽く新聞紙やチラシを湿らせてから大根を包むようにし、さらに買い物用のビニール袋に入れるようにします。

半分の大きさで売っている大根の保存方法

大根をラップにくるんで保存

丸のまま一本の大根だけではなく、半分の大きさの大根もよく見かけますよね?家族構成によってはそれで十分な時もあると思います。半分の大きさの大根を保存する場合は、ラップを使って保存するようにします。丸のままよりは使いきるペースが短くなるので、新聞紙やチラシに包まなくてもOKです。ラップで切り口をきっちりと覆い、野菜室で立てて置いておくようにします。
大根の保存方法、いかがでしたか?少しの工夫で大根が長く保存できるので、大根を買った際にはぜひお試しください。

酒粕の効能再発見!まずは水溶き酒粕をマスターします。

酒粕は料理も引き立たせてくれる万能選手

酒粕というと、多くの人がイメージするのは甘酒や粕汁、粕漬けでしょうか。お酒が苦手な人にとっては、特になじみの薄い食材かもしれません。でもこの酒粕、栄養価の高さもさることながら、どんな料理も引き立たせてくれる万能選手。料理の仕上げにひとさじ加えるだけで体を芯から温め、味に奥行きをもたらしてくれます。中でもとっても使いやすい「水溶き酒粕」をマスターして、調味料の冬支度をはじめましょう!

酒粕の効能

酒蔵で造られる生きたお酒のしぼり粕である酒粕の中には、たくさんの生きた乳酸菌や酵母菌、麹(こうじ)菌の生命が詰まっています。大手酒造メーカーが出している酒粕は、手軽にスーパーで買うことができます。また、新酒の出回る11月~12月には酒屋さんの店頭にもこだわりの吟醸酒等の酒粕が並びます。日本酒同様に製法によって味も風味も本当にさまざまなので、味や香りを楽しみたいなら吟醸酒、旨味を求めるなら純米酒の酒粕などお好みで選んでみてください。

まずは「水溶き酒粕」を食卓に!

初めて酒粕を料理に使う場合には、まず、食卓でお料理に隠し味として「ちょい足し」 をして、酒粕の味と風味に慣れることからはじめましょう。そんな時に便利なのが「水溶き酒粕」。酒粕を水で溶いてペースト状にすることで、ブームとなった塩麹のように肉や魚を浸けたり、お料理に加えたりと、調味料として格段に使いやすくなります。

水溶き酒粕

【水溶き酒粕の材料】
酒粕:100g
水:100~150ml

酒粕には板粕や練り粕、バラ粕など水分量によっていろいろな形状のものがありますが、要は水を加えて溶かすだけ。水の量を調整して使いやすい硬さにしてください。

酒粕

酒粕は水に溶けやすいように、手でちぎって細かくほぐします。

水溶き酒粕の作り方

水を加えて15~30分置いておく。酒粕がふやけて混ぜやすくなります。

酒粕の使い方

泡立器などでつぶしながらペースト状になるまで混ぜる。「水溶き酒粕」は冷蔵庫で2週間ほど保存がききます。

水溶き酒粕を使った味噌汁

お味噌汁にひとさじ加えるだけで、コクが出て酒粕の香りがふわりと漂う贅沢な一杯に。体に吸収されやすい遊離アミノ酸が豊富なため、体温め効果が持続します。炒めものやスープなど、和洋中どんな料理にも驚くほどマッチします。

美容と健康に、酒粕を味方につける

酒粕を食べ始めてまず気づくのがお肌の変化。いつもよりしっとりつやつや、そして肌色がワントーン明るくなるのは、酒粕が「飲む美容液」といわれるほどアミノ酸、ペプチド、酵母を豊富に含んでいるから。さらに最近の研究では、消化されにくいタンパク質、レジスタントプロテインが発見され、その働きが注目されています。
消化されにくいタンパク質が注目される理由は、通常タンパク質は消化酵素で分解され、腸で吸収されやすい形になります。一方でレジスタントプロテインは分解されずに腸まで届くので、食物繊維と同じ働きをしてくれます。また、善玉菌のエサとなって腸内環境を整え、さらにコレステロールをキャッチして排出する働きをすることがわかっています。美容に健康にダイエットに、いいことずくめの酒粕。「水溶き酒粕」を食卓に置いて気軽に取り入れてみてください。

写真・文:岡本淳子(Aisha Beaute)