なごりのたけのこはお刺身で、採れたては〝生で食べる〟〜臼杵農園のたけのこ掘りへ

最高のたけのこは、お刺身で

タケノコ

「ほーほけきょ」
鶯がのどかに気持ちよく鳴く金比羅山の麓に広がる臼杵農園ではたけのこ堀りの作業がピークです。急な斜面の竹薮の中、主の臼杵さんはたけのこ掘りに夢中だから、鶯の声にも気づかないそうです。

「気温が上がり、たけのこが一日の間にすっとのびる適期。日付で言えば、4/15から4/25の10日間に出る、水分を十分に保った真っ白なたけのこです。これは生で、お刺身にして食べられます」

臼杵さんは、大きな鎌を力強く、かつ慎重に振り下ろします。1本1本手作業ですが、1時間で100本から200本も掘るそうです。「今年のたけのこは水分も十分にあり、何処のたけのこを食べてもハズレは少ない。ただ最高のものとなると話は別ですが…」臼杵さんの農園でも年に1本〜2本しか出ないという〝最高のもの〟とは、一体どんなものなのでしょうか?

たけのこをお刺身にして食べる

美味しいたけのことは?

極上のたけのこ

その極上のたけのことは、白く、柔らかく、えぐみが少なく、歯ざわりがよいもの。また香りがよく、適度な水分を保った瑞々しいものです。臼杵さんは淡く薄い緑色した穂先のたけのこを、土を掘り返します。まるで宝物を見つけたように。土の間から大きなたけのこが現れました。根元は白く、切り口からは、水分がひたひたと湧き出ていました。臼杵さんは包丁を取り出し、その場で極極薄く———先が透けて見えるくらいに、まるで〝ふぐ刺し〟のようにスライスしてくれました。

刺身を切る

口にいれるとシャキシャキとした歯ごたえ。えぐみを全く感じさせない、爽やかな甘みと美味しさ。まるで梨のようです。採りたてをその場で。自然の中で呼吸し、伸びよう、伸びようとする生命力がまだ生きているその瞬間を瞬時に頂く。これは料亭にもできない、究極に贅沢な〝たけのこのお刺身〟です。

たけのこ刺身

採った後でもたけのこは生きている。

美味しいたけのこが生まれるための条件とはどんなことでしょうか。

一番の要因は土質です。臼杵さんの掘り出したたけのこについた土は、べたっとしていました。
「粘土質の土は砂地のものよりえぐみが少ないです。たけのこは夜中に土の中の水分を吸収してグッと伸びます。水持ちが良い粘土質の中で育つ事で水分を持ったたけのこに成長するからです」
気温も大切で、3月末頃、日中の気温が25度になるとたけのこはぐんぐん伸びます。朝晩が冷えている頃が良く、夜の気温が16、17度に上がると硬くなります。夜の気温は美味しさの条件にかかせません。雨が少ないとえぐみが強まってしまいます。えぐみは成長しすぎたり、採った後、時間が経つと強く出てきます。たけのこは生育の一番いい時期に収穫する事が望まれます。一番美味しいのは根元部分。このあずき根部分(つぶつぶした所)は成長する程に赤くなります。ですから赤いものより白いものが新鮮です。

採れたてが美味しいのは、どのたけのこも同じです。たけのこは採った後、自ら発熱して、熱くなるそうです。その熱を冷まそうと、水分を出すので、瑞々しさが、時間が経つにつれて奪われてします。それを食い止めるために、臼杵さんは採ったたけのこを、すぐチルドにします。寝た状態(仮死状態)をつくり、日にちが経っても水分と鮮度が落ちないようにして出荷するのです。刺身で食べれるようないいたけのこも、収穫後すぐにチルドすれば3日、4日もつそうです。

みなさん、今年は何回たけのこを食べたでしょうか。新年度が初まる春にたけのこを食べると1年がたけのこのように上向きに成長していけそうな。ぜひ春の息吹を堪能してください。

臼杵農園の野菜が買える直売所
さぬきこだわり市
〒769-0301 香川県仲多度郡まんのう町佐文801-1
電話 0877-58-8511 FAX 0877-58-8522
(宅配便の〝こだわり農産物おまかせセット〟もあります)

捨てずに食べよう!大根の皮を美味しく食べるアイデアレシピ

収穫したての大根はとっても美味しい

そろそろ寒さが気になる季節。そんな時期、ぐんと美味しくなる野菜の一つが大根です。今ではほぼ一年中、スーパーの店頭に並んでいる大根ですが、最も美味しい旬は冬。まるまると育った冬の大根は瑞々しく、サラダ・煮物・ステーキと色々な調理法で美味しくいただけますね。

機会があれば、畑で収穫したての大根を食べてみて下さい!私は、寒い日の朝、畑で収穫したばかりの大根をさっと水で洗って食べたときの感動が、今でも忘れることが出来ません。

大根の煮物の皮は厚くむく?

大根の皮

ぐんと冷え込んでくると、ことこと味を含ませた大根の煮物やおでんが食べたくなります。
大根の煮物を美味しく作るためには、皮を厚めにむくと良いと言われます。その理由は、大根の皮の下に筋があるから。だから、柔らかく仕上げたい煮物は皮を厚めにむくのです。そうは言っても、皮を厚くむくのは勿体ない…そう思う人に、今回は大根の皮を美味しく食べるレシピをご紹介します。このレシピがあれば、大根の皮も美味しい一品に。大根の皮を厚くむくのを躊躇しなくてすみますね。

大根の皮を美味しく食べる、簡単レシピ

さっぱりぽん酢漬け

大根の皮のポン酢和え

材料は、大根の皮とお好みのポン酢だけのお手軽レシピです。ポン酢は普段使っている市販のものでOKです。作り方は、細切りにした大根を保存容器に入れ、ポン酢をひたひたに注ぎます。表面にぴったりとラップをして、半日~一日置けば完成です。
美味しく作るポイントは、大根の皮をむいたら、すぐに細切りにしておくこと。繊維に沿って切ると、ポリポリとした食感が楽しめます。あれば、柚子の皮を添えてもよいでしょう。冷蔵庫で1週間ほど日持ちするので、ごはんのお供や箸休めにぴったりです。

あっさり塩昆布和え

大根の皮の塩昆布和え

こちらは作ってすぐに食べられるレシピです。市販の塩昆布を使うので、とっても簡単。塩昆布はそのまま食べるのはもちろん、調味料としても重宝しますので、常備しておくと便利な食材です。大根の皮は繊維と垂直に切ります。繊維を断ち切るように垂直に切ると、しんなりして味が早く馴染みます。カットした大根・塩昆布をボウルに入れ和えます。大根がしんなりしてきたら、ごまをぱらり。風味づけにごま油を入れても美味しく仕上がりますよ。

サクサクかき揚げ

なんと、大根の皮はかき揚げの具にもなります。繊維に沿って細切りにした大根の皮をニンジンやかぼちゃ、三つ葉など、好みの野菜と一緒に揚げます。揚げると水分が飛び、野菜の甘みがぎゅっと凝縮されます。野菜だけでも美味しいですが、ちくわやむきえびを入れるとぐんと豪華に。メイン料理にもなりそうですね。

また、むいた皮をすぐに食べない時は、繊維に沿って切り、軽く塩もみしてから保存するのもオススメです。あっさり浅漬けのような箸休めの完成です。
どれも簡単に出来るので、大根の皮がある時にぜひ作ってみてくださいね。大根の皮のために、大根料理を作りたくなるかもしれませんよ。

山ウドの煮びたしで、根元と穂先で違う味わいを楽しむ

山ウドは風味が楽しめて、身体の健康をサポートする万能食材!

山ウドとは

春野菜の一つでもある「山ウド」は、根元の茎が太く、うぶ毛があります。それに対して、穂先は根本と比べてかなり細く、葉とつぼみがあります。それぞれ特徴が異なるので、調理方法も変わってきます。何と言っても、山ウドの特徴と言えば、独特の苦みとシャリシャリした食感です。ただ、ウドはアクが強いため、調理前に必ず酢水につけてアク抜きを行います。このアク抜きで、苦みが減り、春の常備菜として重宝できます。

山ウド下処理

(※アク抜き目安:水500㏄+酢大さじ2)

また、山ウドは私たちの健康をサポートする、嬉しい要素も十分備わっています。身体に溜まった老廃物の排出を促すナトリウムを含むので、新陳代謝も高め、ダイエットにも相応しい食材です。他にも、カリウムも豊富で、現在人に多いとされている心筋梗塞や高血圧などを抑えられます。

根元の茎と穂先別山ウド調理法

山ウドは根元の茎も穂先も丸ごと食べられます。調理と食べる前のアク抜きは共通していますが、下ごしらえや調理方法はそれぞれ違います。

■根元の茎…3mm程度の薄さの短冊切りや斜め切りにします。アク抜き済みならば、加熱でも生でも食べられます。食感を楽しめる酢味噌和えなど酒の肴に活躍します。

■穂先…山ウドの中でアクが最も強い部分です。葉部分を良く洗い、さっとゆで、流水にさらします。春野菜の天ぷらの具材の一つとして使われます。

山ウド下準備

山ウドを丸ごと使った煮びたし

山ウドを使った煮びたしは、他の野菜と一緒に調理をすると、栄養バランスも抜群なおかずになりますよ。穂先以外の山ウド(アク抜き済)、水700ccと白だし大さじ1を加え、沸騰するまで煮ます。その後、人参を加え、柔らかくなったら、高野豆腐を入れます。その後、砂糖大さじ2.5・酒大さじ1・みりん大さじ2・しょうゆ大さじ2の順に調味料を追加し、煮詰めます。最後に、山ウドの穂先を鍋の上部に加え、弱火で5分煮て、余熱で蒸らすと出来上がり。

山ウド煮物

山ウド1本を丸ごと使うので、食感だけでなく、見栄えも楽しめます。調理後、冷まして数時間置くと、山ウドの煮びたしの味や風味が全体に行き渡ります。是非、この春に、山ウドの煮びたしにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

(文:小田るみ子)

たまねぎの切り方——知っていますか!? 2通りの薄切り

たまねぎの切り方を変えると何かが変わる!?

たまねぎ切り方

家庭料理でもっとも使用頻度が高い野菜と言われる「たまねぎ」。それも納得、肉じゃが、カレー、八宝菜……和洋中どんな料理にも役立つ上に、通年出回っていて常温保存できるから台所の心強い味方です。毎日のように使う「たまねぎ」ですが、日頃どうやって切っていますか!?厚みや大きさはいろいろあれど、たまねぎの切り方は、大きく分けて「薄切り」、「くし形切り」、「みじん切り」といったところ。今回は中でも「薄切り」に注目!では、「薄切り」にも2通りの切り方があることをご存知ですか!?

切り方のポイントは「センイ」!?

切り方のポイントになるのが『繊維』です。たまねぎのとんがり頭を上にして置くと、縦にうっすら線が入っているのが見えるはず。それが「センイ」なのです。

玉ねぎ薄切り

▲ 繊維に沿って切る
まな板の上にたまねぎを「縦シマ模様」の向きで置き、うっすら見える線に沿って切る。

玉ねぎの薄切り違い

▲ 繊維を断って切る
まな板の上にたまねぎを「横シマ模様」の向きで置き、うっすら見える線を断ち切る。

いざ!食べ比べ!

玉ねぎの薄切り

切り方の異なるたまねぎをそれぞれソテーしてみます。(分量・加熱時間左右同じ)
◎左:繊維に沿って切ったたまねぎ・・・しゃっきり!
◎右:繊維を断って切ったたまねぎ・・・くったり!

「見た目」にも「食感」にも違いアリ!繊維に沿って切れば形が崩れにくく、繊維を断ち切れば火通りが早い、そんな理屈が料理の仕上がりにつながっているというわけです。料理を覚え始めた頃に、母親から「野菜炒めなんかは繊維に沿って、親子丼なんかは繊維を断って……」と習った記憶がありますが、もしかすると、料理に合わせた切り方のこだわり・美味しさがそれぞれの家庭ごとにあるのかもしれません。身近な野菜だからこそ、切り方による食感の変化を意識すると、定番メニューがもっと美味しくなるかも!?

ぬか漬けの効能とは?含まれる栄養素は主役級

野菜のぬか漬けはもっと評価されるべきもの

ぬか漬けの栄養

野菜のぬか漬けは、日本食には欠かせない食べ物です。一昔前までは、必ずといって良いほどぬか漬けは食卓に上がっていました。でも時が経つにつれ、ぬか漬けが日本の食卓に上がることは減ってきてしまいました。

ぬか漬けは多少手間がかかるので、おうちで漬けることが減ってきてしまったのも要因のひとつかもしれません。必ずしも食文化の変化によってぬか漬けが敬遠されるようになった訳ではなく、食べたら美味しいと感じることは変わりませんが、でも何となくぬか漬けというと昔からある食べ物なのでその存在が少し過小評価されている感も否めません。

ぬか漬けというと、ごはんのお供みたいな感じで、そっとごはんの脇に添えられている印象があるかもしれませんが、ぬか漬けは本来もっと評価されるべきものなんです。

脇役なんて失礼、ぬか漬けに含まれる栄養素は主役級

ぬか漬けは、お米を玄米の状態から白米に精米するときに出てくる“米ぬか”を使って作られます。玄米がカラダに良いと言われていることからもわかるように、その米ぬかにはたくさんの栄養素が含まれています。

その栄養素とは、ビタミンB群、ビタミンA、ビタミンE、ナイアシン、食物繊維、たんぱく質、カルシウム、リン、鉄分など。ただこれだけ栄養素が含まれていてもビタミンCは残念ながらぬかには含まれていません。でもそれを補ってくれるのが、ぬか漬けにする野菜。野菜にはビタミンCがたくさん含まれていますよね?野菜の持つそもそもの栄養素に、ぬかに漬けることによってさらにぬかの栄養素がプラスされます。

ぬか漬けは脇役になるにはもったいないぐらい、主役級の栄養があったんです。

植物性の乳酸菌なども豊富

ぬか漬けには植物性の乳酸菌や酵母菌などが含まれています。発酵食品はカラダに良いと言われていますが、ぬか漬けも発酵食品ですので例外ではありません。ぬか漬けに含まれている乳酸菌は、生きたまま腸に届いてくれるので、便秘解消の効果が期待できたり、腸内環境を整えてくれたり、活性酸素の除去や免疫力アップにも一役買ってくれると言われています。

いかがでしたか?ぬか漬けにはこんなに栄養があったんですね。サラダも良いですが今までの野菜の食べ方のバリエーションにぬか漬けも取り入れてみると良いかもしれませんよ!

夏野菜の名残を楽しむ《胡瓜編》

胡瓜にも品種

きゅうりが取れる畑

一概に「胡瓜」と言っても、実は色々あるんです。緑色が濃い胡瓜、白っぽい胡瓜、でこぼこした(切ると断面が星型)胡瓜、イボイボがある胡瓜、イボイボがない胡瓜、様々です。中には10月頃まで採れる品種も。先にご紹介したゴーヤと同じく、緑のカーテンとして胡瓜が活躍しているお宅も少なくないのではないでしょうか。
畑でも作りやすいため、ピークの時期にはたくさんの胡瓜が集まってしまうこともあるのではないでしょうか。朝〇〇さんのお宅から胡瓜をいただいたら、夕方△△さんからいただいて…どうしましょ?そんな時は簡単レシピで大量消費してしまいましょう!

簡単!胡瓜レシピ

きゅうりぶつ切り

名付けて「フリフリキュウリ」。5分でできちゃう超簡単レシピです。これならお料理があまり得意でない方でも大丈夫!しかも、アレンジしやすく、バリエーションもたくさん。「レシピ」というほどの事はありません。丸ごと胡瓜に少々の塩をまぶしてまな板でコロコロ転がし、さっと水で流します。これをぶつ切りに。手を使ってちぎると、味が馴染みやすく、食感も良いのでオススメです。

きゅうり簡単レシピ

これを蓋付きのプラスチック容器またはビニール(ジップ付きだとより良いです。)に入れ、味を加えて振るだけ。簡単です!
私のイチオシは、【生姜・刻みレモン・塩少々・オリーブ油。】レモンと生姜の相性がとても良いのです。オリーブ油をごま油に変えるだけでも、だいぶ違います。飽きたらオイルを変えてみましょう。

【ごま油・塩昆布・ほんのり醤油】
【一味唐辛子・ごま油・生姜・ほんのり醤油】
【伊予柑ジュース・塩・オリーブ油】

キムチ胡瓜

【刻みキムチ・ごま油】
などなどなど…様々なバリエーションが楽しめます。皆さんも、オリジナルフリフリを開発してお楽しみください!

夏野菜は体を冷やす

ゴーヤと同じく、身体を冷やします。これは夏野菜全般に言えることですね。ところが、ゴーヤの栄養価がとても高いのに対し、胡瓜は「最も栄養価の低い野菜」としてギネスブックに載ったほどです。そうは言っても役立たずなわけではありません。身体を冷やしてくれるので夏バテ防止にもなりますし、利尿作用やナトリウムの排出などに優れているのでむくみの解消にもなります。身体を冷やしすぎないよう、食べ過ぎには注意ですが、夏に大量に採れてしまった胡瓜を上記レシピのバリエーションで楽しんで消費してくださいね。

炊き込みご飯と和食の”ステキな”関係

炊き込みご飯は、日本の四季をうつす

ときどき無性に食べたくなる炊き込みご飯、調べてみると四季折々さまざまな種類がありました。春は、たけのこご飯から始まり、あさりごはんに豆ごはん。栄養たっぷりのひじきごはんも、旬は春なのですね。夏は枝豆とコーンでさっぱりと楽しむもよし、トマトごはんも楽しいですね。トマトをまるまるひとつ入れて炊くレシピは、一時期周囲で大ブームでした。

秋は、豊かな実りをごはんと一緒に頂ける嬉しい季節。サツマイモの炊き込みご飯、栗ごはん、キノコの炊き込みご飯にサンマの炊き込みごはん・・・と、書いているだけでもわくわくします。冬には冬の炊き込みご飯。牡蠣ごはんにホタテの炊き込みごはん、サトイモの炊き込みご飯もおいしいですよね。
四季折々の食材を楽しむ和食と炊き込みご飯の季節感、やはり通じるものを感じます。

炊き込みご飯のエース、「かやくごはん」

炊き込みご飯といえば、真っ先に思い浮かぶのが五目炊き込みごはん。お揚げに鶏肉、ニンジンやこんにゃく、ごぼうにきのこ・・・と、色とりどりの具材とおいしいおだしで炊き上げるごちそうごはんです。

関西地方では、この五目炊き込みごはんを“かやくごはん”と呼びます。私の家では小さい頃から「かやくごはん」と言っていたので、五目炊き込みごはんと初めて聞いた時にはピンとこなかったのを覚えています。かやくごはんの“かやく”は、“火薬”ではなく“加薬”と書きます。

漢方薬を処方する際に補助的な役割を果たす薬(食材)=“加薬”と、味をつけたり、細かく切った食材を足す=“薬味”を加える=“加薬”とする説があるようです。いずれにしろ、体にうれしいごはん、ということは間違いなさそうです。

炊き込みご飯と和食のおかずのステキな関係

この“かやくごはん”、体にうれしいのはもちろん、忙しいママにもうれしい時短メニュー。

炊き込みご飯と昆布

おいしいおだしを用意して

炊き込みご飯とにんじん

筑前煮などの和食を作った端材を

炊き込みご飯の作り方

お米と一緒にいれて、くつくつ炊き上げれば、豪華なかやくごはんの出来上がり。

炊き込みご飯

丁寧にだしを取ったけど、一度にたくさん使いきれなくて困る・・・という時にもぴったりです。土鍋で炊いて、食卓にそのまま出しても様になります。ぜひお試しください。

簡単保存方法で毎日の食卓にかつお節を。

「かつお節」ってなんだろう?

和食の味の土台をつくり、ときには料理の仕上げに香りをそえてくれる「かつお節」。削られてパック詰めされたものが一般的になりましたが、かつお節そのもの・削り器もまだまだ手に入ります

かつお節

鰹ってスゴイ!

「かつお節」の原点は、当然ながら「鰹」です。あらためて鰹の食べ方に着目してみると…

<生のまま>
刺身…生姜醤油で食べる。
たたき…炙り、薬味・ポン酢をなじませて食べる。

<茹でる>
なまり節…さばいた鰹を茹でたもの。保存性を高めるため、さらに燻製させたものもある。ビタミン・ミネラルを多く含み、煮物・酢の物・サラダなど食べ方も豊富。

<乾かす>
かつお節…削ったかつお節は、だしをとったり、そのまま食べる。製造段階によってそれぞれの用途があり、削り方の種類も豊富。製造工程は大別して「生切り」「煮熟」「焙乾」「削り」「カビ付け」に分かれ、製造段階により「荒節」→「裸節」→「枯節」と呼び名が変わる。(パック詰めされたかつお節は「荒節」を削ったもの。塊で売られているかつお節の多くは表面にカビ付けされた「枯節」。)

鰹は保存性や栄養価を高めるために加工され、それぞれの段階で食べることができる優れた素材であることがわかります。かつお節は先人の知恵と工夫により生み出された貴重な食材なのです。

簡単な保存方法で削りたての「かつお節」がある暮らし

かつお節保存方法かつお節の保存

削る前の「かつお節」は手に入りにくいイメージですが、大型スーパーなどにも並び、かつお節と削り器をセットで販売する通信販売サイトもあります。保存方法も簡単!湿気を防ぎ香りを損なわないよう、ジッパー付き保存袋を2重にして冷蔵庫で保存します。さっと冷蔵庫から取り出して、大根をおろすような感覚で削りたての鰹節を食卓にプラスしてみませんか?

食卓を囲む温かい集まり、青梅の芋煮会

青梅の芋煮会は、家族団らんを超える「地域団らん」

「みんなで食べるとおいしい!」とよく言いますが、家族団らんのご飯は本当においしいですよね。ここ東京都青梅市では家族を超え、総勢約50名の方が集まった「~ゆめなりき主催~ 餅つき&猪鍋(ぼたん鍋)食べ喰らう交流会」が開催されました。猪は地域の猟友会さんが獲ってさばいたものを頂き、鍋へ。
東京なのに東京だと思えない温かい集まりに密着!ヨソ者、ワカ者、バカ者大歓迎の楽しい会でした。

芋煮2会イノシシ肉

東京の芋煮会って?

芋煮鍋

芋煮会とは、主に東北地方で行われ、河川敷などの野外にグループで集まり、サトイモを使った鍋料理などを作って食べる季節イベントです。まさに今回の集まりは、そんな雰囲気でした。最初に餅つきを3回。お餅の中には苺とあんこを入れたりと豪華でした。その後、成木の野菜とお肉を使った、暖かい猪鍋を囲み、話が弾んでいました。
「この地域は過疎化が進んでいるけど、すごく良い場所なんだ」
「この場所に人に来てもらうには…」
「今回のイベントもみんなにおいしいものを食べてもらって、成木いいところだったなーって思ってもらいたくて」
そんな会話に東京の都心から来た若者などが熱心に答えたりしていました。
また都心ではなく、青梅市の若者と高齢者の交流、新たな人同士の交流にもなったようで、たくさんのところで話に花が咲いていました。そんな頃に、近くのお母さんが漬けた白菜の漬物、みかんなどいただきものがたくさん登場してきて、場は本当に温かい気持ちで溢れていました。

お母さんの漬物

「ゆめなりき」の取り組み

ゆめなりきは「成木を“人”つに」ということで、成木の人、また成木に想いのある人同士がつながり、人と人をつなぎ、成木を自然も含め、守っていく活動をされています。このぼたん鍋の会もまさに交流の場として仕掛けた会でした。この会の前には、まずは成木を知ることからはじめ、おじいちゃんやおばあちゃんたちが大事にされてきた行事に参加。良さを知った上で、より成木の地域資源を知ってもらうために、成木の地元発見イベントを開催して、みんなで宝物探しゲームのように地域資源を見つけたそう。今後も継続して交流会やイベントを実施していくそうです。

このような地域の食材を活かして交流会をして、人の結束を広げることはどの規模でもできること。友人が来たときに、地元の食材を紹介して、食卓を囲みませんか?そこからいろいろな話が弾むのではないでしょうか?食卓から“温かいくらし”をはじめましょう!

家族団らん

文:松田悠/地域環境学習コーディネーター

家庭菜園をはじめたい方必見! パクチーの成長と、成長に合わせた対処法を学ぼう

はじめての家庭菜園、問題発生!?

家庭菜園

rassic農園企画第1弾として、5月末よりパクチーを育てました。より簡単な方法で始めて、今大きさは5~15cmにまで成長しました。しかし、やはり生きものなので、問題が出てきました。今回は、家庭菜園で起こりうる問題を把握して、元気な野菜を育てられるように対応を学びましょう。

野菜の状態を確認しましょう

家庭菜園で問題発生

種をまき、1ヶ月後が写真のような状態です。
「うん?枯れてない?」と思う方もいるかもしれませんが、元気がないのには2つの原因が大きく関係しているとアドバイザーの榎戸園さんが教えてくれました。
①アブラムシなどの虫やダニによる被害
②水のやりすぎによる加湿のしすぎ
今回は学びのためにも何も気にせずに育ててみましたが、写真のようになってしまった場合、またこうなる前に、どうすれば良いのでしょうか?

家庭菜園、虫やダニの対応

アブラムシなどの虫やダニと上手に付き合う方法として、3つの対応があります。
①日頃観察して、葉の裏に虫たちがいるので、裏を見て捕ってあげる。
②葉の裏にもきちんと水をかける。
③農薬のスプレーなどで対応する。

対応の順序としては、日頃から葉っぱの裏に水をやったり、たまに観察したりすることがまず大事です。枯れて茶色になってしまったら、その葉だけを取り除きます。そして新芽が出てきて、新芽も元気がないようならば、虫がまだいる可能性が高いので、農薬のスプレーで対応すると上手に育てられるとのことです。

ただし、せっかく家庭で育てるなら、そして楽をするなら、アドバイザーの榎戸園さんとしては、②の対応がおすすめとのこと。虫がついて写真のようになっても食べられるので、だめになった部分は取り除きつつ楽しんでみてはいかがでしょうか?

間違えがちな、加湿について

家庭菜園の水やり

日本人はマメだから、水をたくさんあげる人が多いそうですが、きっと我が家も水を多くあげすぎたのだと思います。娘が毎日頑張っていました。水をあげすぎると、根が水を吸収しきれずに、根腐れを起こします。特に小さいうちは、根が小さく、水を吸い上げる量が少ないので、水が余りがちとのことです。水はけを良くするためには、風通しと日当たりの良いところに鉢を置くこと、鉢を床などにベタに置かないことが対応方法です。

最後に、大事なポイントがもう1つ!直播きだと、この頃はまだ軸が安定していません。安定するために、軸の部分に土を持っていき、少しだけ固めてあげると、軸が安定するとのことです。軸が安定すると、根も安定し、根が鉢の水を吸収しやすくなるので、水の加減がしやすくなります。
加湿以外に、これから高温ということも根腐れに大きく影響してきます。次回は温度と植物の関係についてご紹介したいと思います。

今やることは、
・観察して今の状態をみる
・水やりは土が乾いたら、葉の裏までやる
・風通しと日当たりの良い場所に鉢を置くのがベスト
・軸は固定する
この記事を読んだら、「野菜元気かな?」ってちらっと見てあげてくださいね。

写真・文: 松田悠/地域環境学習コーディネーター