人気急上昇!「紅まどんな」

人気急上昇「紅まどんな」

手のひらにこちょんと乗るサイズ、ぷくっと丸くてツヤツヤとした肌のかわいい柑橘「まどんな」。正式名称は愛媛果試28号。JA全農えひめの登録商標では「紅まどんな」と呼ばれている他、様々な名称で流通しています。近年、贈答用などの高級柑橘として流通されるようになり、人気急上昇の柑橘、お高いものではなんと、一個1,000円以上のものもあるとか!これはなかなか「手軽に」というわけには参りませんが…そう言われるとますます食べてみたくなりますね。さて、どんな柑橘なんでしょう?

紅まどんな

紅まどんなの生い立ち、産地は愛媛?

「マドンナ」とは貴婦人を意味する言葉で、愛媛の文豪夏目漱石の代表作、「坊ちゃん」では女性の愛称として登場します。この名前の由来の通り、愛媛県出身の柑橘です。温州みかんを親に持つ南香という柑橘と、天草(こちらは別途またご紹介します)を掛け合わせて生まれました。2005年に品種として登録され、ここ10年くらいの間に生産されるようになった比較的新しい品種です。近年ではインターネット通販などでも見かけるようになりました。

柑橘まどんな

紅まどんなの食感はゼリーのよう

外皮を剥く前に。
まず手に乗せて愛でてみましょう。丸っとした姿がなんともかわいいです。指で持ち上げてみると、ぷにぷにと柔らかな弾力がなんとも言えません。これだけで、身のやわらかさとジューシーさが伝わってきます。皮が薄くぴったりとしているので、手で剥くよりもお洒落にナイフでカットするのがオススメ。櫛形にカットすると断面はキラキラした鮮やかなオレンジ色。親品種である天草には清見の遺伝子が入っているため、オレンジのような爽やかな香りと甘い香りが同時に広がります。

愛媛のみかん紅マドンナ

じょうのうも身もとても柔らかく、ゼリーのようなプルプルとした食感。そしてとにかく甘くてジューシー!濃厚な味は、一つ食べたら十分満足できます。高価な柑橘ですが、一つでこれだけ満足感が得られるのであれば納得。おやつとして考えれば、ケーキを一ついただくよりも満足できるかもしれませんね。

若ごぼうを守っていく/大阪・八尾市 結城拓也さん

根・軸・葉全て食べられる若ごぼう

「若ごぼう」、みなさん食べたことはありますか?
私は、結城拓也さんのゆうき農園を訪ねて初めて、若ごぼうに触りました。

八尾の若ごぼう

若ごぼうとは、江戸時代の献立に名前が出てくる伝統的な野菜で、大阪府八尾市の特産野菜の一つです。八尾の砂地の土地と合っていると結城さん。ほかの地域では「葉ごぼう」という名前で呼ばれています。

早いものだと、ハウス栽培で1月から収穫が始まります。3~4月中旬が味も香りも良くなる時期です。ごぼうと名前についているので、根っこの部分を食べると思うと思いますが、なんと若ごぼうは根・軸・葉の全て食べることができます。その中でもメインは軸の部分。

大阪伝統野菜

シャキシャキとした食感とフキのような味の美味しさがあり、煮びたしやすき焼きやパスタにも使うそうです。根の部分は普通のごぼうよりも柔らかく、葉はほろ苦さが特徴です。

若ごぼうの茎ごぼう

矢束にすることの意味

結城さんは5代目の農園主。若ごぼうの他にも枝豆や菊菜を作られています。私たちが訪ねていくと、ハウスと畑を見せてくださいました。そこには若ごぼうがいっぱいです。若ごぼうは育てるのは難しい分類ではないが、変色の可能性があるので、朝早くなど露がある時間帯は収穫は避けるそうです。お昼の乾いている時間が収穫する最適な時間で、1.2時間かけながら丁寧に収穫されています。

若ごぼうの収穫

収穫後は作業場で一本ずつ丁寧に掃除していきます。実際に収穫したものをその場で素早い手さばきで根っこの部分を綺麗にしていく様子を見せてくださいました。

若ごぼう

そして、綺麗にした若ごぼうを大小組み合わせながら、八尾若ごぼうの特徴である「矢束」状にします。

大阪八尾の若ごぼう

弓矢の矢に見えませんか?江戸時代からこの形状にしているそうです。一本一本丁寧に処理されているのも目に見てわかりますし、品質管理の高さを感じます。

若ごぼうを守っていく

結城さんに「今後、どうしていきたいですか?」と聞いてみました。
その答えは「若ごぼう、枝豆と2つ特産物があるところは珍しい。そんな八尾にいる限り、それらを守っていきたい。」とのこと。

実際、若ごぼう農家さんが減りつつあるといいます。結城さんは認知度の低い八尾若ごぼうをもっと知ってもらいたい!という思いがあり、情報発信や若ごぼうを飲食店で使ってもらう事を意識されているそうです。例えば、フレンチやイタリアンのお店で若ごぼうのコースを食べるイベントや収穫体験ツアーなどをされています。また枝豆も、大阪の大学生と枝豆味のポップコーンを共同開発したりと外とのつながりを積極的にされている様子が伺えました。

お土産で頂いた若ごぼうを家に帰って、「一番のおすすめ」と言われた天ぷらにしていただきました。

若ごぼうの天ぷら

人生初の若ごぼう!ごぼう部分は柔らかくてほくほくしてましたし、茎の部分も全然筋っぽさはなく、シャキシャキとした食感と衣のパリパリ感が合わさってとても美味しかったです。

天ぷら

結城さんの若ごぼうは、「野菜の澄んだうま味がある」と評判で、リピーターさんが多いそう。そしてそんなお客さん一人ひとりを大事にされている様子が、結城さんとお話していて感じました。
若ごぼうを守っていきたい、そんな熱い思いと結城さんと優しい人柄によってゆうき農園で育った若ごぼうたちは美味しく育っているのかもしれません。
みなさん、若ごぼうを見かけたら是非手に取ってみてくださいね。

文・写真 ひださとこ

大根のしっぽの部分は、大根のかんたん浅漬け作り方

大根のしっぽの部分の特徴

気温が低くなる冬は、大根は甘くなり一番おいしい季節を迎えます。でも、1本買っても使い道がむずかしい、と考えてしまうことはありませんか?そんな時は部位によって適したお料理を作ると、まるまる色々な使い道に使えるかもしれません。葉に近い部分や真ん中の水分の多い甘い部分は、特徴をいかして煮物などに使ったら、下のしっぽの部分はお漬け物にしてみてはいかがでしょう。

大根は部位によって甘さが違う、上手な大根の使い分け。

大根の浅漬けの作り方

大根の葉と反対側のしっぽの部分は、繊維が強く水分が少なく、辛みが強い特徴があります。一般的には、お味噌汁の具、漬け物、きんぴらに向いていると言われます。今回は、切り方や材料を変えて簡単に作れる浅漬けを紹介します。

お弁当のすきまおかずにも!大根とゆずの浅漬け

大根の浅漬け材料

  • 大根のしっぽの部分:100g
  • 大根の葉:100g
  • 塩:5g
  • ゆずの皮:適量

大根の浅漬けのレシピ

1.大根を切る

大根は皮をむいて千切りにする。葉の部分は小口切りにする。

2.塩をあわせる

1をあわせて塩を全体にあわせる。

ゆず大根の浅漬け

3.完成!

しんなりしたら水分をしぼり、千切りにしたゆずの皮を混ぜ合わせる。

野菜は丁寧に切ると出来上がりがきれいです。ゆずの皮は白いわたは苦いので包丁で取りのぞいて千切りにしてください。大根の葉の部分は、栄養が豊富なので捨ててしまうのはもったいない。ほろ苦い風味もアクセントになってくれるので、刻んで一緒に混ぜ込みます。

浅漬けスパイス

ぴりっと辛いのがお好きな方は、ゆずの代わりに赤唐辛子を刻んだものを加えるのもいいです。切り方も千切りではなく、いちょう切りにすると違った食感を楽しめます。

お弁当の簡単すきまおかずにも

お弁当を作っていると必ずある、あと1品なにかないかしら・・・という時の、すきまおかずにもぴったりです。すっきりした味なので、お弁当の濃いめのおかず中、口の中をさっぱりさせてくれる効果もあります。大根の簡単浅漬け、大根を1本買って、使い道に困ったときにもぜひおためしください。

文章・写真 三木れいこ

サボイキャベツの食べ方はロールキャベツが一番!/宮城・加美町門脇茂さん

サボイキャベツに取り組んだ30年が加美町の資産

及川さん

JA職員で担当となり2年目の及川さんは加美町出身ですが担当をするまで、サボイキャベツを食べたことがありませんでした。「地元でもっと身近な食材にしていきたい」そのためには生産量を増やし、食べ方も伝えていかなければーと意気込みを語ります。

サボイキャベツ

現在、加美町育ちの若い人たちは自分たちの町がサボイキャベツの産地であることを知っています。地元の小学生にはサボイキャベツの授業も行なっています。取材の機会も増えました。失敗を重ねながら30年を越えた今、中新田のサボイキャベツは農作物という枠を越え、町の文化として継承するものに変わり始めています。地元の人が地域で育む「町おこし」は次のステージに向かいます。

加美町特産!中新田サボイキャベツ

雪がちらつきそうな冬空の下で中新田のサボイキャベツは最盛期を迎えます。11月半ば〜クリスマスまでが収穫シーズンです。雪が積もってしまうと、葉の色が変色し味も落ちてしまうため、雪が降らないギリギリの寒さで収穫するのが、中新田サボイキャベツの美味しさの秘訣です。

中新田のサボイキャベツ

今では築地でも定着して来た中新田のサボイキャベツは、時期になると仲買さんから「中新田サボイ、そろそろ?」と声を掛けられるようになりました。

生産者は十数名。長い年月をかけて「中新田」の名前をじわじわと広げているのですから驚きます。出荷されるダンボールに刻まれた「中新田」の文字は信用の印です。「“継続は…”っていうやつだね」門脇さんは謙虚な姿勢を崩しませんでした。

絶対に失敗しないロールキャベツ

サボイキャベツ

サボイキャベツのロールキャベツ加熱して食べる『サボイキャベツ』はじっくり煮込むほどその美味しさが楽しめます。沸騰したお湯にさっと入れると海苔のような黒緑色は鮮やかな緑に変わります。忙しい主婦・主夫のみなさんには更に朗報です!煮込んでも煮崩れません。葉モノ野菜を茹でる時「ながら仕事」でちょっと目を離したらクタクタになってしまった…という失敗が絶対に起こり得ないのです。

煮崩れ知らず、繊維まで柔らかく筋が残らないサボイキャベツは100歳のおじいさんに「美味しい」と喜ばれたというお墨付きです。

ロールキャベツ

おしまいにサボイキャベツの食べ方として、定番ですが私は『ロールキャベツ』をオススメします。具を包むときに破ける心配もなく、煮込む間に裂けることもありません。料理好きの方であれば「これまでの苦労は何だったの!」と思うはずです。お子様と一緒に作る一品としても間違いありません。

冬の寒い日に、じっくり煮込んだ手作りロールキャベツをご家族、大切な人と一緒に食べてみてください。きっとあなたも『サボイキャベツ』のファンになるはずです。

手探りで育て始めた「サボイキャベツ」

しその実、上手にアクを抜いて美味しく食べよう!

しその実をどうやったら食べられるの?

夏の間、そうめんや冷ややっこの薬味に、料理のアクセントにと大活躍した青しそ。秋になり、少し涼しくなってきた頃、青しその株をよく見ると花の後に緑色の粒々が出来ています。これがしその実です。そのまま置いておくとやがて茶色くなって、しその種になります。

青しその実

しその実は日本料理のお店などに行くと、刺身のつまの端っこに一緒に乗っていたりします。指でしごいて醬油に落とし、刺身と一緒に食べるとプチプチとした食感が美味しい薬味です。

そのまま食べても薬味として重宝されるしその実ですが、まとまった量が手に入った時にはアクを抜いて、しょうゆ漬けや塩漬けなどにすると長く保存しながら美味しく食べることが出来ます。

そこで今回は、簡単なしその実のアクの抜き方をご紹介します。

塩でもんで、水に漬けておけば簡単あく抜き

9月から10月にかけて、野菜直売所等を覗くと、しその実がまとまって売っていることがあります。庭先で青しそを夏の間に栽培されていた方は、株の上の方に花の後に沢山の実がなっているのを見つけられるかと思います。

しその実は少しアクがあるので、アク抜きの下処理をします。アク抜きは何通りかの方法がありますが、今回は私がやっている簡単な方法をご紹介します。

しその実のアク抜き

しその実を軸から外す

ざっと洗ったしその実の部分を指でしごきながら、軸から外す。

しその実のアク抜き

取れた実に軽く塩をまぶし、しばらく置いておく。

しその実を塩もみするしその実を水に漬けておく

軽くもむと水が出てくるので、水を捨ててから新しい水をひたひたまで入れて一晩置いておく。ザルに空けて水を切りアク抜きの出来上がり。

色々な食べ方で楽しみましょう!

しその実つくだ煮

しその実は、アク抜きの処理をして塩漬けや醬油漬け、つくだ煮などにするのがおすすめです。ご飯のお供はもちろん、カブなどの浅漬けに入れたり、和風パスタのアクセントに入れたりと色々な料理で楽しめます。

長い間保存したいときは、保存袋等に入れて冷凍保存すると良いでしょう。保存袋に薄く広げて冷凍しておけば、必要な分だけ取り出せて便利です。

また、自宅の庭などでしその実を収穫するときには、実の部分が茶色くなってしまってからだと固いので、青いうちに収穫すると良いでしょう。収穫してからは色が変わるのが早いので、下処理は早目に行ってくださいね。

ちょっとだけ手間をかけて季節の薬味を使って、普段の食卓を豊かに彩ってみてはいかがですか?

(有)榎戸園 榎戸 芳

大麦・小麦だけじゃない、麦のいろいろ

麦はとても身近なもの

麦が使われた食品が食卓にあがらないことはない、と言えるほど馴染み深い麦。そんな麦のこと、どれくらい知っていますか?この身近な食べ物を知ることは、美容・ダイエットや健康情報が溢れる今、それが自分の身体とどう関係しているか見極める手助けにもなると思います。

麦の種類

  • 大麦
  • 小麦
  • ライ大麦
  • エン大麦

麦は大きく大麦・小麦・ライ大麦・エン大麦の4種に分けられ、世界でいちばん多く作られている稲科の穀物です。その中でもご家庭の食卓で、麦ご飯などのお馴染みの雑穀のひとつとなるのは大麦です。大麦には二条大麦や六条大麦などの実の成りかたでいくつか種類があります。

二条大麦

二条大麦

通常、二条大麦がビールの原料となります。六条大麦がよく知られる麦茶やお味噌の原料となります。

六条大麦

六条大麦

さらに、六条大麦は皮麦・裸麦と分かれます。裸麦はお米と同じようにうるち性のものと、もち性のもち麦とアミロースの含有量で違いがあります。大麦のホルデインというタンパク質は粘りけがなくパンやお菓子などには向きません。また、もち麦はもち米が育ちにくかった九州や四国でさかんに栽培された歴史があり、お米よりも繊維質が豊富で腸内環境を調えるということで注目される健康食材です。

小麦

小麦

うどんやパンの材料となる小麦は、グルテンという粘りけのあるタンパク質が特徴です。麺類や和菓子・洋菓子問わず材料となることが多く、調味料などに含まれることもあり、小麦を口にしない日はないと言えるでしょう。

麦とビールの歴史は古い

麦といえば、ビールの原料になることでもよく知られています。ビールの歴史は古く、今から5000年前のメソポタミアまで遡ると言われます。古代のビールは発芽した六条大麦で作ったパンを水に浸してツボにいれ、お湯をさしながら自然発酵させたものでした。現在ではビールは二条大麦を使用して製造されることがほとんどのようです。通常麦茶になる六条大麦は、とろみ成分があり扱いづらく、独特な風味がビールを作りに向かないとされ、あまり使われることがありません。

そのまま食用となる大麦は殻を剥き、押し麦などのように食べやすいよう加工されます。ビールの場合は、殻つきのまま発芽させ乾燥させたものを麦芽といい、ビールに加工されます。

他に、ビールに出来る穀物があります。例えば、小麦のビールをヴァイツェンといい、苦味少なくフルーティな香りの白いビールになります。珍しいものではハトムギを使ったものもあります。ハトムギを焙煎することで香ばしい風味がつき美味しくなるんだとか。ハトムギは漢方ではヨクイニンといい、美白美肌、イボとりなどに効くとされる女性に嬉しい素材ですが、それがビールになっているとなればちょっと飲んでみたくなりませんか。ちなみに、ハトムギは名前に麦とつきますが、大麦よりとうもろこしに近い植物なんだそうです。

麦

お米の減反政策から麦作りへ

いろいろと麦のお話を聞くために、地産地消で地ビール作りをしている石川県能美郡にある、わくわく手作りファーム川北の代表入口博志さんを訪ねました。

わくわく手作りファーム

米所だった川北町は、減反政策で多くの農家さんが転作を余儀なくされました。転作の主な作物は大豆や麦でしたが、日照時間も長くなく梅雨の降雨量も多い石川県の気候に合う麦の品種は少なかったそうです。入口さんは、川北町でも美味しく育つ麦のたねを全国で探しました。その結果、東北地方に古くからある、六条大麦にその適正があることを発見し、栽培を始めます。

六条大麦と言えば、お茶になるのがほとんど。お茶の生産だけでは、もったいないと思った入口さんは、六条大麦のビールはどうかとひらめきます。先にも書いた通り、六条大麦のビールはとろみがありろ過しにくく、ビール麦に使用されることは少なくなっていますが、その独特な風味や苦味を美味しさに変えていけないか研究を重ねました。北陸新幹線の開通と時期がかさなったこともあり、石川県の作物で作られたその地ビールはその美味しさとともに広く受け入れられることになりました。

ビール

わくわく手作り川北ファームでは、その名の通り麦作りはもちろん、麦芽づくりから焙煎や発酵の過程をすべて自社工場で行っています。手間はかかりますが、その分麦の持つ美味しさの可能性を複数引き出すことが出来ました。リラックス効果があるとされるGABAを多く含むビールというのもそのひとつで「お酒を飲んで暴れるのでなく、飲んで優しくなるビールやろ?」と優しい笑顔でお話してくださいました。世界に例のない「地元の素材だけで作るビール」は、海外でも喜んでくださる方が多く、お会いした取材の日から数日後にニューヨークに行かれるとおっしゃっていました。

世界で最も作られる、最も身近な食材、麦。その種類も加工され口に入る食品も非常に多様で、身体への作用も様々です。いちばん身近な食材を、普段どう口にしているか目を向けるのも、食べることのひとつの楽しみだなと思います。

ドライトマトは〇〇で簡単に作れる!

やっぱり手づくりドライトマトがオススメ

健康志向の高まりや、品種改良で美味しいトマトやミニトマトがスーパーなどで沢山売っています。そんな人気のトマトをそのまま食べるのもおいしいですが、保存用にストックしておきやすいのでドライトマトにしておくのはいかがでしょう?

ドライトマト

そのまま瓶などに保存して使いたいときに、すこし柔らかく戻してから料理に加えたり、オリーブオイル漬けにしたものを、そのままパスタの具材として使うなど、幅広く使えて便利ですね。ただ思いのほかドライトマトは高いな!と感じていたら、ぜひ今年は手づくりしてみてください。

失敗の原因はお天気かも?

ドライトマトのカビ

ご家庭でも比較的簡単に作ることが出来るドライトマトですが、つくりはじめの頃に「カビが!」など失敗した経験ありませんか?基本的には、お日様に干すことでドライトマトは出来ますが、お天気の都合で約一週間と長い時間がかかることもあります。そんなとき気温や湿度の関係から途中でカビが生えてしまうことがあります。そんな経験をして、つい手作りしなくなってしまった人にオススメしたいのが、天日で乾かしてからオーブンを使う方法です。2つの乾燥方法を組み合わせて使うことで手軽にドライトマトをつくることができます。

ひと工夫加えたドライトマト作り方

ドライトマトの材料

  • ミニトマト:約300g(35個)
  • 塩:適量
  • オーブンシート

道具

  • オーブン

ドライトマトの作り方

ドライトマトレシピ

トマトの下準備

ミニトマトを縦半分に切り、切り口を上に向けて並べます。オーブンの鉄板にオーブンシートをひいてその上に並べ、軽く塩をします。塩加減はお好みですが、味付けと保存性のためにしましょう。

後程、オーブンで加熱するので、並べ替えるのが面倒なのでオーブンの鉄板に並べます。

トマトを干す

トマトを干す

風通しの良い、日当たりで干します。この時、虫が気になるようでしたら網戸越しの窓辺でもよいでしょう。ただし、風通しと日当たりの良い場所で!天気が良ければ1日干せばトマトの切り口が乾いてきます。

オーブンにかける

トマトに白くなり膜が張ったようになってきたら、オーブンにかけます。130度のオーブンに約120分かけます。オーブンの機種などで時間はかわります。様子を見ながら調整しましょう。

まだ、乾かし方が足りないようでしたらもう一日干しても良いでしょう。こうすることで、オーブンにかける時間が短くなり、電気代を節約出来ます。

※少し水分が残った状態のセミドライトマトでも、とても美味しく食べることができますが、保存性が落ちます。

ドライトマトの作り方

手の中で振ってカラカラと音がするようになったら、旨みがギュウっと詰まったドライトマトの出来上がりです。今回は300gのミニトマトがドライトマトにすると30gになりました。重さで十分の一、元の状態から約270gの水分がなくなったことになります。生のトマトが苦手な我が家の主人も「ドライトマトは美味しい!」と言います。噛めば噛むほどトマトの旨みが感じられるドライトマト。皆さんもご自宅で、挑戦してみてくださいね。

写真・文 有限会社榎戸園 榎戸 芳

もう迷わない、美味しいみかんの見分け方

温州みかんも品種によって選び方もさまざま

みなさんに馴染みの深い温州みかん。温州みかんといっても、たくさんの品種があるので、品種毎に個性もあります。一概に美味しいみかんはこれ!と言うのは難しいのですが、お店に並んだみかんから、少しでも美味しいみかんを選びたいですよね。
そこで…美味しいみかんの選び方です。

美味しいみかんの見分け方

みかんの見分け方

皮が浮いていない、重いものを選ぶ。

基本中の基本ですが、「剥きやすそう!」と、皮がふかふかしたみかんを選ぶのは大間違い!皮が浮いた実は味もボケて美味しくありません。皮が薄くて、実がぎゅっとしまっているもの。手に持つことが出来れば、重さのあるものを選びましょう。重いみかんは糖度が高く果汁が多いため、ジューシーです。

頭の小さい子歓迎!

頭にちょこんと帽子をかぶっていますね。枝の切り口が小さいものの方が美味しいです。細い枝になっていた実は、水分よりも養分を多く取り込んでいます。細い枝に下がっていた実の法が濃厚な味がします。

お肌のキメが細かい。

皮の様子を見てみましょう。よく見ると、みかんの表面は小さなブツブツに覆われています。これが多くキメが細かいものを選びます。こういった実は、枝の先の方で糖分をたっぷり取り込んだ実が多いのです。触った感じも、ゴワゴワしていなくて肌触りの良いものを選びましょう。皮の色も、濃い方が良いでしょう。イノシシや鳥も、色の濃い実を選びますよ!

葉っぱのついたみかんは・・甘い!?

葉付きのみかんは美味しい

おまけはおまけつき。

たま~に「当たり!」みかんに出会いますね。ヘタの部分に小さなかわいい葉っぱがついているもの。これは味も当たりです。普通は木の枝についた葉で光合成をするわけですが、言ってみればこれは「みんなの葉っぱ」です。ヘタについた実は「ぼくだけのもの」。つまり、この実の為だけに光合成している葉っぱなのです。他の実よりもお陽様からの養分を多く取り込んでいるのですから、美味しくなっていることでしょう♪

これから春先までみかんはたくさんの品種と出会うことが出来ます、美味しいみかんを選んで、存分にお楽しみ下さい!

自宅で簡単に作れる、体にいいごぼう茶!

体にいい成分たっぷり!ごぼう茶。

自家製ごぼう茶

最近は色々な体に良い飲み物が紹介されて、その種類もとても豊富です。その中でも健康に良いとされているのがごぼう茶です。しかもカフェインレスなので、時間帯や年齢も気にせずに飲むことができます。今回は自宅でも簡単に作ることが出来る、ごぼう茶の作り方を紹介します。

家で簡単に作ってみよう!

ごぼうは食物繊維たっぷりの代表的な野菜です。きんぴらごぼう、炊き込みご飯や豚汁など和食には欠かせない食材の1つです。畑で約4ヶ月かけてゆっくりと育ったごぼうは良い土の香りと、切り方によって変わる食感も楽しめる身近な野菜の1つです。

ごぼうでおもてなし料理に。ごちそうきんぴら

ごぼうに含まれる食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の二種類があります。水溶性食物繊維にはイヌリンという成分が含まれ、大腸の運動を活発にしてくれるので便秘の改善などにも効果があるようです。他にもごぼうにはナトリウムを体から排出する作用のある、カリウムも多く含まれています。

そんな体に良いごぼうですが、毎日のように食べるのはなかなか難しいものです。ごぼうは和食には良く使われますが、洋食や中華料理ではあまり見かけません。なので、日々の献立に取り込みにくいのかもしれません。

また、意外に思う方も多いかと思いますが、ごぼうはカロリーと糖質が野菜の中では高い方なのです。ごぼうのよい成分は取りたいけどたくさんは食べられない!そんな時にはごぼう茶にするとごぼうの良い所をとりつつもカロリーは無いので気にする必要もありません。しかもごぼう茶は家庭でも簡単に作ることが出来るお茶なのです。

ごぼう茶の作り方。

ごぼうをタワシなどでこすってよく洗う。皮は剥かなくて良い。

ささがきごぼう

包丁やピーラー等で乾きやすいように薄くささがきにします。

ごぼうを天日干しごぼうを乾燥させる

ザルなどに広げて天日で乾かします。天気が良ければ2日程で乾きます。

ごぼうを炒る

天日で乾かした後、フライパンで(弱火)香ばしくなるまで炒ります。(焦げやすいので気を付けてください)

料理にごぼうを使う時には水にさらして黒くなるのを防ぎますが、お茶にするときは色が悪くなっても味に影響はないので水にはさらしません。香ばしい方が美味しいので、焦げる寸前までよく炒ります。

ごぼうの香りたっぷりのごぼう茶!

ごぼう茶作り方

出来上がったごぼう茶は、ティーポットや急須に適量のごぼう茶を入れて、熱いお湯を注いで長めに蒸らして飲みます。

とても簡単にごぼうの香りが感じられるごぼう茶が出来上がります。ごぼうの香りが強く感じたり、飲みにくい時は冷たくすると飲みやすくなります。

家で作ったごぼう茶ならば、安心して茶殻(?)のごぼうも食べることができます。残ったごぼうにも不溶性食物繊維等の体にいい成分がたくさん残っていますし、そのまま捨ててしまうにはもったいないですから。味噌汁に入れたりして活用してみてください。

自宅でも簡単に作れて、体にも良い自家製ごぼう茶をぜひ試してみてくださいね。

写真・文 有限会社榎戸園 榎戸 芳

栄養を逃がさない「あく抜き」でごぼうを美味しく

毎年食べたくなる林檎作り/ 山形・長井市 横澤淳さん

りんご生産のピンチを乗り越えた先にあった大きな喜び

山形県長井市伊佐沢地区は果樹地帯です。この辺りは良質な土壌と気候、そして技術で春先のイチゴから始まり、サクランボ、大人気の西瓜や葡萄、林檎、梨、ラ・フランスといった果実が市場で高い評価を得ています。

一方で、小規模面積で生産量が少ないため、産地としてあまり知られていません、まさに知る人ぞ知る産地です。地域の果樹農家さんは元気に頑張っています。しかし数年先はどこの農家さんも同じように、後継者の問題が出てきます。辞める人と新しい人がタイミングよく入れ替われたらよいのですが…果樹の栽培は最初の5〜6年は収穫が難しいため、新規就農の場合は準備期間がどうしても必要なのが悩みです。

長井市でりんごを生産

1月半ば。長井市は見渡す限り雪に覆われます。今年は珍しく3日で1m近い雪が一気に降りました。この豪雪は果樹に雪の重みで幹が裂ける、または枝が折れるなどの被害をもたらします。

りんご園を営む横澤淳さんも、そんな雪害に気をもんでいる一人です。「この辺りの雪は例年少しずつ降るのですが、今年は予想外の降雪でした。折れてしまった木はどうしようもありません。被害がさらに大きくならないように最善の対策をするしかありません。」そんな中、インタビューを引き受けてくださいました。

雪解けの遅れや低温は林檎の育成の妨げとなり、りんごの肥大への影響や収穫量減少が心配されます。例年なら、1月のこの時期は剪定作業の時期。だからこそ一刻も早く雪下ろしをしなくてはなりません。広い農園の雪下ろし作業は1週間もかかるのです。「やるしかない。」と事態修復に向けてがんばります。

雪による農業への影響

「思った通りに作物が成長してくれたときは最高ですね。」
そう話す横澤さんは厳しい表情から、頬を緩ませ穏やかな表情になりました。

ピンチを乗り越え無事に実った林檎。色づき、大きさは適切か、傷はないだろうか…と細心の注意を払いながら収穫します。そして豊作を迎えた年は大変大きな喜びです。「この自然との闘いが仕事の難しさであり魅力です。安定していないギャンブル性もまた面白さであるかもしれませんね。」安定しているに越した事はないでしょう。けれど〝自然は人間より大きく尊いもの〟とありのままの自然を受け入れる、農家さんにはそんな生きる知恵があります。

現状に甘んじない精神が農業を面白くする

横澤さんは就農35年目。10年前から剪定技術をさらに勉強するため師匠につきました。それから仕事が益々面白くなったそうです。剪定とは、それぞれの枝に十分日光があたるよう、林檎の木の成長する姿を見極めながら樹勢と剪定量のバランスなど考慮し不要な枝を切り落とす芸術的作業ともいわれます。1年の1番最初の作業であり、その年のリンゴの出来・不出来に大きく影響をおよぼす最も重要な作業です。学びは結果を表し、林檎が変わったそうです。

りんごを作る

「私たちはお客さんに喜んでもらえる商品にするために、作物の手助けをしているだけなんです。」
横澤さんが心がけている事―――
美味しい物をつくること。
毎年安定して生産すること。
お客様の笑顔を思って、高品質・安定生産を目指しています。

りんご

「あと何回収穫を体験出来るのか…仮に70歳でやめたとしたらたった15回だけなんです。」自然を相手に毎年一本勝負である林檎の栽培。なお一層、仕事へ意欲を見せます。

山形・長井市で見せたい、小さな産地の心意気

林檎は1本の木に800~1000個程度成るそうです。その1個1個の林檎にきちんと日光が当たるよう繁る葉を摘み、状態を見つめながら赤く鮮やかで美しい色調でになるように育てます。「農業といってもひとくくりにはできません。果樹は特別手間ひまがかかります。」それでもやっていけるのは〝待っている人がいるから〟です。

山形長井市でりんごを生産する横澤さんは直売所と、直販売をしているため、ほとんどが固定客だそうです。つまり〝顔の見えるお客様〟のために作っています。「今年も旨かったよ!といってもらえるのが一番嬉しい。やりがいがあります。」お客様の笑顔が横澤さんの情熱を駆り立てます。リピートするお客様にとって横澤さんの林檎はお墨付きの味。そこに密かに剪定技術の腕を上げ年々美味しさに変化が生まれているのです。毎シーズンお客様が楽しめる事はまちがいありません。お客様と横澤さんは、たとえ直接、会う事がなくとも林檎を通じて信頼関係と絆があります。

「林檎の大産地である青森などにくらべるとここは大変小さい産地です。だからこそ負けないために美味しいものをより丁寧に作りたい。フジだったらしっかり蜜を入れて収穫します。実ったもの全てが美味しくなるように作りたいんです。」一つ一つ手塩にかけ、まるで我が子のように育てる林檎。これからも心を込めてお客様へと届けます。