もやし屋って何?日本の発酵食文化を支えてきた老舗種麹屋/菱六 助野彰彦さん

「もやし屋」と呼ばれる種麹屋

腸内環境 (腸内フローラ)がよくなると、お肌の調子もよくなり、免疫力がアップします。この腸内環境を整えてくれるのが発酵食品。そして、発酵食品は必ず発酵を促す菌によってつくられます。代表的なものには、麹菌や納豆菌、乳酸菌など、どこかで聞いたことがある菌が並びます。その中でも、私たちに身近な味噌や醤油、お酒をつくるのが麹菌。この麹菌、日本の風土や気候に合ったもので、室町時代にはすでに発見されていました。スーパーなどで売られている多くの味噌や醤油、お酒などは、大量生産に向いている麹菌を研究し、商品にしています。一方で戦前までは、種麹屋(タネコウジヤ)さんから、麹菌を買って、味噌や醤油、日本酒などを製造していたところが多数でした。

そこで今回は、その麹の元をつくって味噌や醤油、お酒メーカーへ販売する、業界では「もやし屋」と呼ばれる種麹屋 (タネコウジヤ)さんをたずねてみました。お伺いしたのは、日本の麹文化の発祥の地の一つ、京都の老舗種麹屋「菱六」さん。

京都菱六

前回取材をさせていただいた静岡県浜松市の「加藤醤油」さんにも種麹を卸していらっしゃいます。お話を伺ったのは若き社長の助野彰彦(すけのあきひこ)さん。早稲田大学を卒業後、醸造の知識を追求するために東京農業大学に入学されたという経歴の持ち主です。

助野彰彦

京都の老舗種麹屋菱六の助野さんに聞く麹のこと

――種麹とは、どのようなものですか?

麹がないと発酵食品が作れない。つまり、発酵食品の元のようなものが麹です。そして、種麹がないと、まず麹が作れません。麹を作って行くときに、米麹だったら、お米と種麹。麦麹だったら麦と種麹が必要になります。私たちは (培養対象となる)培地に種麹をつけ、麹菌の胞子を根付かせるのが仕事です。

麹菌

――種麹を売る「もやし屋」は全国でもあまりないと聞いたのですが?
今現在日本全国に存在する種麹屋は10数社。その中でもちゃんとやっているのは5社か6社。この種麹屋が日本全国の酒蔵や醤油蔵に麹を卸しています。

――日本全国に卸すほど、そんなに大量に培養できるものですか?
(醤油などの基になる麹は)お米200キロに対して種麹が200グラムあれば培養できるくらい繁殖力が高いですね。

――先ほど「もやし屋」・種麹屋が全国で6件あまりということでしたが、少ないですね。
「もやし屋」は麹を特権的に売っていたのですが、各酒屋さんや味噌、醤油メーカーで造った方がいいのではないかという事になり、その商売が立ち行かなくなり店をたたんだところも多いんです。

――麹を使った製品は、健康にいいのですか?
味噌なんかだったら、アミノ酸の量は、普通のスポーツ飲料に対して比べものにならないぐらい入っています。夏には、塩分を取れっていうけど、お味噌汁の塩分濃度は1%ぐらいだし最適だと思いますね。

――「もやし屋」ならではの使い方はありますか?
僕の場合は日常に食事で、3食みんなお味噌汁を飲んでます。後、米麹を粉にして、ご飯にかけたりしていますね。ちょっとあまいかな。消化をよくするための天然の胃腸薬みたいなものですね。米麹は消化酵素を出すので、そこの動きは胃腸薬なんかと似てるんですよ。元々、有名な整腸薬に入っているタカヂアスターゼも麹菌でつくられてますね。その整腸薬も食後に飲むように書いてあるんですが、胃は元々酸性で、ご飯を食べた時に中性になるから、それを元に戻してくれる。食事をしながら、麹でつくられたものを取るのはいいですね。

美食同源!発酵食品で美容や健康に。

アンチエイジング、美容や健康の面で、発酵食文化が見直されています。美食同源!私たちももう一度、身近なところから美容を見つめ直していいかもしれませんね。

麹

もやし屋「菱六」さんの麹の種類はこの4種類。作り方は、繁殖しやすいように玄米を3%だけ削り、菌を植え付けて30~35度で湿度100%で一週間培養。最後に日持ちするように二日間乾燥させます。(左から)緑色はお酒とお味噌と醤油、みりんとお酢用。白色は味噌と食品売り場で売っている麹。茶色は泡盛と黒焼酎用。黒いものは一般的な焼酎用です。

写真・文:岡本淳子(Aisha Beaute)

ビタミンC、足りてますか?柿で簡単ビタミン補給。

ビタミンC、足りてますか?

ビタミンCは人間が活動するうえで、とても重要な役割を果たしています。そのため、ビタミンCが不足すると身体のいろいろな部分から危険信号が出ます。「肌荒れ」などは典型的なビタミンC不足の例ですね。これは、健康な肌を作るためのコラーゲンの合成が、ビタミンCの不足により行えなくなることから起こるのですが、逆の言い方をすれば、ビタミンCがたっぷりと補給されていれば、コラーゲンが効率良く作られるので、お肌がぷるぷる、つるつるになるという事です。

また、気をつけなければいけない点として、ビタミンCは水溶性ビタミンの一種なので、たくさん摂取しても体の中に貯めておくことができません。つまり、毎日継続的に、効率よく摂取する必要があるというわけです。

柿はビタミンCの宝庫

柿とビタミンC

ビタミンCといえばまず思いつくのが、レモン。ビタミンCの代名詞のようなレモンですが、酸っぱいイメージが強くて毎日は摂りにくいもの。でももっと簡単にビタミンCを摂れるのが、なんと「柿」なのです。柿1個の中には、約120mg、なんとレモン6個分(1個あたりの含有量は20mg、意外と少ないですね)のビタミンCが含まれています。成人1日あたりの標準摂取量が80mgですので、ひとつ食べれば一日分が補えます。
数字にすると、いかに柿がビタミンが豊富かが分かります。

柿の効能侮るなかれ、体に良いことがいっぱい!

「柿が赤くなれば、医者が青くなる」とはよく言ったもので、ビタミンCだけではなく柿には健康に良い栄養素が豊富に含まれています。

<カリウム>
柿に豊富に含まれるカリウムには利尿作用があります。体の中の余分な塩分を外に出す効果があるので、むくみの改善などに効果的です。
<ポリフェノール>
抗酸化作用があり、お肌や内臓のアンチエイジングに効果的です。
<タンニン>
脂肪燃焼効果と抗酸化作用。脂肪の燃焼を促進し、ダイエットにも効果的。抗酸化作用による美容効果もあります。

柿の旬は、10-11月にかけての時期です。秋を感じながら、香り豊かな旬の味覚を味わいたいですね。

「黒豆味噌」〜プレミアム味噌を手作りで!

黒豆と麦麹で作る個性的な味噌作り

「今年はどんな味噌にしようかな。材料は何処で仕入れようかな…」
味噌作りのシーズン(1月末から2月にかけて)が近づくと、なんとなく気忙しくなります。
「豆・麹・塩」シンプルな組み合わせから出来る味噌。だからこそ、素材選びは慎重に。
香川県の入江こうじさんから「大豆」と「米麹」「麦麹」、臼杵農園さんから「黒豆」を仕入れ、準備万端!「大豆×米麹」「黒豆×麦麹」2種類の味噌を作りました。

「黒豆で味噌?」珍しいかもしれませんが、コクがあり非常に美味しいのです。さらにこの時期だけ手に入る「麦麹」を使って、他にない個性的な味噌を作ります。これぞ手作りの醍醐味。味噌作りに少し冒険したくなったら、ぜひお試しください!

黒豆味噌の材料

【ほどよい甘辛の中期熟成】
味噌の熟成期間は配合具合で変わります。短期熟成の物は1ヶ月くらいから食べられますが、保存の期間は短いです。今回は熟成期間そこそこで、日持ちもする物に。豆と麹が同量、塩が半量の比率です。これは他の豆、麹を使用しても、甘すぎず、辛すぎず出来上がります。

【黒豆味噌・材料】
○黒豆1kg
○麦麹1kg
○塩500g

初めての方に…全て半量にすると量は減りますが、作りやすいです。もちろん米麹でもできます。過去に玄米麹で仕込んだこともありました。

麦麹

▲麦麹

黒豆

▲水につける前の黒豆

黒豆味噌の作り方/仕込み方

【仕込み方】
どんな味噌でも基本はこの仕込み方です。味噌を入れる容器はアルコール消毒(ホワイトリカーなどで拭く)しておきます。

1.黒豆を炊き上げる

・黒豆を洗い、3倍くらいの水に一晩吸水させる。
・圧力鍋で炊く

〜鍋〜
黒豆を3倍くらいの水(ひたした水を使用。旨味が溶けていそうなので)を入れて強火にかけ、沸騰したら弱火に。カニの泡のように出るアクをすくいながら、指でつぶれるくらいの柔らかさにすします。(4〜5時間)

〜圧力鍋〜
圧力鍋で炊く場合、注意したいのがアクです。まず鍋に黒豆と水を入れ沸騰させ、アクを取ります。その後に圧力鍋にいれて炊きます。圧力鍋の種類によって異なりますが、使用した鍋(フィスラー)は2〜3分くらいで柔らかくなりました。先にアクを取らないと泡が噴出し惨事になるのでご注意を!(圧力鍋で豆を炊く使用方法はメーカーによって違うかもしれません。フィスラーは豆は鍋の1/3まで、水分量はMaxのラインまでにし、落としぶたをします。加圧後弱火にして2〜3分)

黒豆の煮汁はとっておきましょう。
全てを合わせるときに柔らかさや温度調節に使う事があります。

炊き上がった豆

▲炊きあがった黒豆です。

2.塩きりする

麹をほぐしバラバラにする。分量の塩をもみ込む。(これを塩きりという)麹、ひと粒ひと粒に塩を(まるで麹が塩のキラキラベールをまとうようにように)まぶします。

塩きり麹

▲塩きり麹

3.黒豆を潰す

↓例えばこんな方法で潰してください。

すり鉢

▲すり鉢

袋に入れてつぶす

▲ビニール袋に入れて綿棒などで叩き潰す

その他に…
・ミキサー
・ボウルに入れてマッシャーで潰す

4.黒豆と塩きり麹を合わせる

麹と黒豆を混ぜる

▲混ぜ合わせた状態です

 黒豆、塩きり麹を丹念に混ぜ合わせます。黒豆が冷めてしまっていたり、混ぜた時に硬かったら60度くらいの煮汁をいれて調節。味噌くらいの柔らかさにします。

黒豆味噌イラスト

▲「美味しくなりますように」味噌玉作りは愛情混めて

 それを野球ボールくらいの大きさにして、容器にボンボンと投げ込み(空気を抜くように)詰め込んでいきます。上面を平らにし、ラップをかぶせ、重しをします。
(少ない量でしたら、容器はタッパーやジップロックなどで。この場合重しはなくてもで出来ます。私は野田琺瑯の容器を使用して2kgの重しをしました)

容器に入れる

▲容器に入れて上面を平にします

琺瑯容器

▲蓋をして涼しい場所に置きます。

5.様子を見る

1ヶ月くらい経ったら、重しを外してかき混ぜます。水分があがっていたら混ぜ込みます。
重しは半分の量にします。
毎月1回かき混ぜましよう。作りかけの味噌は出会う度に、表情を変えていきます。
香りも俄然よくっていき、毎月々が楽しみになります!
カビが生えてしまったらとりましょう。夏場は特に要注意。

そしていよいよ!涼しくなった秋頃、食べごろになるでしょう。他の時期でも仕込みはできますが、寒い時期に仕込むことが多いようです。それは日本の風土に合っているからでしょうね。気温の変化で発酵熟成は、ゆっくりから徐々にすすみ進み、またゆっくりになります。この変化が美味しさを生むのです。

全国味噌分布図が出来るほど、地方色ゆたかな味噌。その一部に我が家の味の「手前味噌」も加えてみてはいかがでしょうか?

(文・写真・イラスト/ほしまさみ)

大根の栄養からまなぶ、体にやさしい食べ方

根菜=温めるのウソホント

秋も深まり冬が近づいてくると、根菜が美味しい季節がやってきます。
根菜といえば大地にたっぷりと注がれる陽気を十分の蓄えているイメージのせいか、根菜=体を温めてくれる食材、冬の冷えが気になる時こそたっぷり食べたい食材!と思われがちですが、実は全ての根菜が体を温めてくれるわけではありません。中には反対に体を冷やしてしまう作用を持つ根菜もあるので、寒くなると体が冷える・特に下半身の冷えが強い人は気をつけましょう。

そんな体を冷やしてしまう根菜の代表は、なんと大根!まるまると太った瑞々しい大根、寒い時期に美味しくなる根菜ですが、実は体を冷やしてしまう性質、薬膳では「涼性」、陰性の食べ物と言われています。

大根

冷え性の人は大根はNG!?

ということは、体の冷えが気になる冷え性の人は、大根は食べない方がいいのでしょうか?いえいえ、せっかくの旬の美味しい大根を食べられないなんて…とがっかりするのはまだ早い、実は食べ方を工夫すれば、冷え性の人でも大根を美味しくいただくことが出来るのです。

その食べ方とは、大根の煮込み料理、鍋やスープなどしっかり火を通した温かい料理で食べるということ。熱を加えることで、大根の持つ冷やす作用を穏やかに緩めます。また、生姜など体を温める作用の強い食材と一緒に摂るのも良いでしょう。冬の定番、おでんも良いですね。

大根おろしは胃腸にやさしい?

大根に含まれる消化酵素「ジアスターゼ」は胃腸の働きを促進し、消化を助けてくれます。酵素は熱に弱いので、ジアスターゼを効果的に摂取するには大根おろし等の生食が向いています。胃がムカムカする時、二日酔いで胃に不快感がある時など大根おろしをスプーンに1.2杯食べると落ちつくでしょう。ただし、あまり沢山の量を摂ってしまうと、胃腸を冷やし逆効果になるので注意が必要です。

ちなみに捨ててしまいがちな大根の葉っぱ部分には体を温めてくれる作用があります。ビタミンも豊富で栄養価の高い部位なので、葉付きのものが手に入る時は、ぜひ葉っぱも美味しく食べてくださいね。細かく切って油で炒めたり、汁物に入れたりすれば美味しく食べられますよ。

食べて若返る?!スーパーフードほうれん草レシピ

話題のスーパーフードって?

スーパーフードは、「自然のサプリ」ともいわれる高栄養な食品のこと。健康業界で最も流行のキーワードなのだそう。もともとは1980年代にアメリカやカナダで食事療法に取り組む医師たちに使われた言葉だったものが、現在では美と健康を助けるものとして毎日の食生活に活用している方が多いようです。東洋でいう薬膳に近いものかもしれません。代表的なスーパーフードは、アサイーやカカオ、キヌアやチアシードなど。

そして、私たちに身近な食材にもたくさんの「スーパーフード」があります。オレンジ、キウイ、ブルーベリーやリンゴ、豆(豆腐などの大豆加工食品を含む)や、くるみ、アボカドやにんにく、はちみつやお茶、ダークチョコレートなど。そして、今回ご紹介する「ほうれん草」もとても優秀なスーパーフードなのです。

ほうれん草の注目ポイントはアンチエイジング

ほうれん草を使ったレシピ

ほうれん草は、特にアンチエイジングに効果的なスーパーフードの代表格。体の老化の大きな原因となる「酸化」を防止する成分であるビタミン、マグネシウム、亜鉛などの栄養成分が豊富。特に、骨粗鬆症・高血圧の発症を防止したり、加齢に伴う目の問題に効果的なのだとか。まさに「食べて若返る」食品ですね。鉄分や葉酸といった、妊婦さんや授乳中のママに嬉しい成分も豊富です。含まれる栄養成分について、詳しくはこちらの記事ほうれん草の栄養があらためてすごいの記事もご覧ください。

カンタン&いいとこどり!若返りレシピ~ほうれん草×クコの実のおひたし

ほうれん草レシピ

食べるサプリであるほうれん草に、アンチエイジングなちょい足しのレシピをご紹介します。合わせるのはコラーゲン生成促進効果があるといわれる、スーパーフルーツのゴジベリー(クコの実)。

材料
ほうれん草:一束
クコの実:適宜(1さじ程度)
白だし:大さじ3

作り方
1) ほうれん草を下ゆでし、絞る
2) バットに白だし(お好みでめんつゆでも可)、クコの実をいれて1時間以上置く。

シンブルでとても簡単ながら、見た目も緑と赤で鮮やかですし、カンタンで栄養豊富な嬉しい一品が完成します。ぜひお試しください!

ほうれん草を食べる息子

夏の終わりに、みかんの島「愛媛県中島」を訪れました。

美味しいみかんは、夏が勝負!

秋、10月くらいからみかんの収穫シーズンに突入、様々な品種を繋いで繋いで、春には花の香り。そして夏。小さなみかんの実が、梅雨の雨を受け、時には台風を乗り越え、燦々と降り注ぐ夏の太陽をいっぱいに浴び、やってくる冬の熟期に向かって美味しさをじっくりじっくり育んでいきます。

日に日に大きくなっていく緑色の果実は細い枝からたっぷり養分を取り込んでいきます。水はけの良さと太陽の光がみかんの味を決める。とにかく日照が命のみかんたちにとって、この陽ざしの強い夏ははなくてはならない大事な季節なのです。

緑のみかん島。愛媛県中島を訪れました

愛媛県中島の夏愛媛県中島

夏の終わりに、日本の果実生産量No.1の愛媛中島を訪れてみました。
畑の作業は主に草刈り。
夏の時期はとにかく草が伸びます。特に雨の後はぐんぐん草が伸び、手作業ではとてもとても追いつきません。高齢化の進む島では熱中症の危険も隣り合わせ・・・。
80代のベテラン農家さんは、朝の6時から三時間、夕方15時から三時間畑に出ることにしているとのこと。近年の猛暑は畑の作業にも大きな影響を及ぼしているようです。

朝早く、レモンとライムの苗を植えた畑を訪れてみました。暫く放っておくとすぐに草だらけになってしまいます。畑までの道は草が生い茂り、低木や蔓をかき分けるように進みます。畑の下草はとても柔らかくふんわりとしていて一歩一歩に癒しの効果がありそう。よくみると、緻密な形の葉はひとつひとつがとても美しく、思わずしゃがみ込んで見とれてしまいました。

ミカン畑で草の処理

丁寧に草をひく(むしる)作業。たちまち汗だくになり、これはとてもとても1日中できる作業ではありません。数時間がんばったところで海にドボン。広がる絶景を楽しみながら汗を流しました。

みかんの季節はこれから

さて、早ければ酸味が強くさっぱりした味が特徴の極早生みかんが10月半ば頃から出荷されます。青みかんも、随分と大きくなってきていました。

青いミカン

品種によって収穫の時期が全く違うので、畑によって実の太りかたも違いますが、もうあとは黄色くなるのを待つだけ!というように大きく育ったみかんの畑もたくさんありました。今年は夏の終わりが急で、一気に秋が来てしまったような気がしますね。これから寒い時期に向けて美味しい美味しいみかんが登場します。楽しみです!

みかんの季節はもうすぐ

みょうがで夏バテ解消しよう

夏バテにはみょうが効果的

みょうがは夏バテにぴったりな効能がたくさん!
「みょうがはどこにでも生えている!」
そんな環境で暮らされている自然の達人兼調理師『森の演出家 土屋一昭さん』からみょうがの夏バテ解消レシピを教えていただきました。

みょうがの夏バテ解消レシピ

【みょうがの漬物2種類】

① 赤じその酢につけるみょうが漬け

みょうがの生産

スーパーに赤じその酢が売っているので気軽につくれますが、土屋さんのようにおうちで赤じそを育ててからみょうがを漬けるのも1つの方法です。赤じそ酢は、赤じそをゆで汁と酢を2対1で混ぜてつくることが出来ます。この酢にみょうがを漬けて、2日後に食べるのが食べ頃とのこと。色もきれいになり、みょうがの本来の甘さが酢に入り、まろやかでおいしく頂くことが出来ます。炊き込みご飯の彩りにもおすすめです。

②しそ・なす・きゅうり・しょうがと漬物

みょうがに、しそ、なす、きゅうり、しょうがといった旬の食材でつくる漬物は、お互いがお互いを成長し合える最高の組み合わせ。つけ方は簡単。

みょうがで夏バテ防止

食材を
・みょうが:斜めにスライス
・しそ、しょうが:せん切り
・なす、きゅうり:乱切り
に切ります。

青とうがらしを輪切りに切り、醤油に入れます。青とうがらしと醤油の量はお好みとのこと。

!ポイント!
時間があれば、青とうがらしを買ってから2日間おいておくこと。おいてから使用することで、とうがらしの味が濃くなるとのこと。辛い醤油ができたら、先ほど切った具材と袋で混ぜ合わせます。

!ポイント!
ボールで混ぜると、とうがらしがあり手が痛くなります。必ず袋で混ぜてください。

よく揉み、1時間おいて完成!

みょうが

みょうがはきゅうりやしそと食べることで解毒や食欲増進の効果がアップ

茗荷の生産者

みょうがは、きゅうりやしそと食べることで解毒や食欲増進の効果がアップし、酢と合わせることで疲労回復の効果がアップするとのこと。夏はこのレシピで乗り切るしかないですね。時には土屋さんのように、自分で育て楽しみながら、それもリラックスの1つとして、育てた自然の恵みを組み合わせよくいただきましょう!
土屋さんは、年間を通して、野草を教えてくれる自然ガイド、味噌作りやそば打ちなど皆様に自然の恵みを身近に感じてもらうプログラムを用意されているようです。ぜひチェックしてみてくださいね。

写真・文: 松田悠/地域環境学習コーディネーター

美味しくなるお米の洗い方と炊き方のコツ

お米の洗い方、をおさらいしましょう

食欲の秋がやって来ました。様々な秋の味覚の中でも、新米の一粒一粒が立ち、口に入れるとふくよかに広がる香りと甘みは、私達日本人にとってまさに「大地の恵み」。そんな、とっておきの新米を美味しく食べるためのコツを伝授します。まずは「洗い方」をおさらいです。

お米炊き方

ごはんを炊く前には米を水で洗いますね。米を洗う目的は、“精米後の米の表面に付いているヌカやゴミを取り除くこと”です。

その手順は、
1)ボウルにたっぷりの水を用意し、米を入れたらさっとかき混ぜ、すぐに水を捨てる
2)水を切ったら、シャカシャカと20回ほどボウルの中をかき回すように研ぐ
3)水を入れ、さっとかき混ぜる(水が半透明になるまで3~4回繰り返す)

お米の洗う時に気を付けたいポイント

それでは一つずつポイントを説明しましょう。
1)では、“手早さ”がとっても重要
米が水を吸収するのは、洗う(研ぐ)時。特に一番初めに加える水をたっぷりと吸収します。この時、水分と一緒に「ヌカ」の匂いや表面の汚れを吸収しないために、すぐに水を捨てましょう。さらに理想を言えば、カルキの匂いのする水道水は避け、浄水器の水を使うと良いでしょう。

2)では、「洗いすぎない」が大事
現在では精米技術が進歩し、ゴシゴシと「研ぐ」というより、ざっと「洗う」くらいで十分。力を入れ過ぎずに同じ方向にぐるぐるとかき混ぜます。ギュッと力を入れてしまうと、米粒が割れてしまい、風味が落ちてしまう原因に。指の腹を使って、優しく洗いましょう。

3)では、「水が半透明」になればOK
すすぎは、米が薄っすら透けて見えるくらいの透明度になれば完了です。
水が透明になるまですすいでしまうと、お米の栄養やおいしさも必要以上に溶け出てしまうので、注意しましょう。

美味しくお米が炊き上がる一工夫

新米の水加減って?

昔から新米を炊く時に言われているのが、「水分は少し控えめ」です。新米は、収穫から時間の経った米と比べると水分量が多く、そのため、いつもと同じ水加減で炊くと少しべちゃっとしてしまうからです。普段の一割減くらいの水加減で炊いてみると良いでしょう。

お米を炊くのに向いている水は?

お米を美味しく炊くのに適した水の硬度は、40~60度くらいの軟水が浸透性が良くおすすめです。ミネラルウォーターに多い硬水を使うと、米の表面にカルシウムが付着&水の吸収を妨げてしまい、ぱさぱさとした炊き上がりになってしまいます。おいしいミネラルウォーターを使う際は、水の硬度を忘れずにチェックしてくださいね。

みかんの季節が到来、極早生みかん日南が届きました!

まずは極早生日南から。

極早生みかん日南

届きました。日本一のみかん島、愛媛中島より、シーズン始めのみかん。柑橘生産に関わるようになってからシーズン始めから終わりまで様々な柑橘を口にします。正直なところ極早生みかんは「すごくおいしい!」というのに出会うことが少ないです。シーズン初めのみかんは酸が強く甘味は少なめ、さっぱりとしたものがほとんどです。ところが今年の日南、ものすごく糖度が高い!しかも酸もしっかりあるのでかなり濃厚な味がします。柑橘は甘味だけではダメなんです。程よい酸味があってこそ、味に深みが出てくるんですね。

美味しい日南の見分け方

極早生日南の見分け方

農薬を控えて栽培した柑橘は小さな黒点があったり、見た目はちょっと・・・。でも、こういうみかんたちと付き合っていると、あまり奇麗すぎるみかんたちより愛おしくなってきます。掌に乗せてみると小さくてちょこんと、なんとも可愛いサイズです。小さいみかんの方が美味しい、などと言われますが、日南はもともと粒の小さいものが多い品種です。ちょっと剥きにくくでも小さくてずっしりしたものを選ぶと間違いなく美味しいです。※「美味しいみかんの見分け方」を参考にして、ぜひ美味しいみかんを選んでくださいね。

とは言え、元々酸の強い品種であることには変わりありません。
酸っぱいのがニガテ、甘いのが食べたい!という方は寒くなるまでもう少し、お待ち下さいね。

極早生みかんの次は早生、中生、晩柑と続きます

温州みかんには極早生、早生、中生、晩柑と時期によって呼び方があり、種類も沢山あります。日南、楠本、宮川早生・・・。いくつかの極早生、早生品種を経て寒くなると中生(なかて)品種が出てきます。年末頃ピークを迎える南柑20号などはかなりオススメです。年が明けると徐々に春の品種に移ります。中島では伊予柑がピークを迎え、三月頃始め頃まで続きます。
二月頃から掛け合わせの春品種が入れ替わり立ち替わり登場し、まさに「春の柑橘祭」がやってきます。楽しみですね。みかん好きの皆さん、お待たせいたしました!今年もみかんをたくさん食べて風邪を引かない元気な身体を目指しましょう。

→ 極早生みかんから早生みかんへ

ネギの見分け方~ネギって茎が5mm程度しかない!?

ネギ=葉っぱ部分。葉っぱでネギの良し悪しを見分けましょう!!

関西では青ネギ、関東では白ネギを食べるのが主流ですが、どちらも葉っぱを食べているって皆さん知っていましたか?根っこの上に5mm~1cm程度の茎部分があるだけで、あとは青い部分も白い部分も葉っぱだそう。

ねぎの見分け方

おいしいネギの見分け方

ネギは外側が裏側の葉っぱだそうで、野菜は表の葉っぱが潤っているのが新鮮なので、ネギだと内側が潤っていて繊維の細かいものがおすすめのネギだそう。柔らかさも重要で、水気を持ちながらもしなやかな感じで、なおかつみどりと白の境目がくっきりしているものを選んでほしいと教えていただきました。①潤い②柔らかさ③色の3点のポイントをしっかり押さえてくださいね!

ネギは野菜の中でも育てるのに時間がかかる野菜

ネギの畑

ネギは成長するのに、どれくらいの時間がかかるのでしょうか?実は半年以上かかるんです!
種まきから1ヶ月でできる野菜があるのと比べると驚きの長さですね。植え方も最初はくぼんだところに苗を植えて、その後成長すると水平のところまで土をかぶせ、そして白い部分をつくるためにもっと土をかぶせていく。とっても手間のかかる野菜です。
ちなみに、青ネギは土をかぶせずに栽培して、細い青ネギだと60日くらいでできるとのこと。ネギの白い部分は土をかぶせるからできるのですね。

ネギは暑さにも弱く、25度以上で成長が止まるんだそう。夏場は成長が止まり、夏が終わると、寒さにより甘味を増し、ぐんぐんと成長したものを出荷するそう。
こういうお話しを聞くと、野菜によって栽培や成長の仕方が違い、ネギも生きものだということを感じることができます。

ネギのことは近藤さんに聞く、東京のネギ農家近藤さん。

ネギ

柔らかいネギや1年中食べられるネギをつくるために、ハウス栽培もして、消費者の需要に答えながら栽培をしておられる近藤さん。ネギの出荷は東京都トップクラスで、一面が近藤さんのネギが広がる絶景でした。食べてみると本当においしく、そのまま食べても甘みが感じられるネギでした。農家さんのおすすめのネギの食べ方気になりませんか?おすすめの食べ方も聞いてみました。それはまた次回のお話です

写真・文: 松田悠/地域環境学習コーディネーター