夏バテや肌荒れに!身体が喜ぶパイナップルの栄養の秘密

パイナップル、どんな栄養がある?

パイナップル、お好きですか?甘酸っぱい果汁が口の中にいっぱいに広がるパイナップル。

子供から大人まで幅広く人気がありますね。そんなパイナップルですが、クエン酸、食物繊維、ビタミンB1・C、プロメリン・・・たくさんの栄養素がギュッと詰まっています。

では、どのような効果が期待できるのでしょうか?

パイナップルは生がおすすめ

夏バテ防止、胃腸の消化や体の新陳代謝を助けてくれる

①クエン酸で熱中症や夏バテ防止に!

クエン酸は、酸っぱさを感じる酸味の成分です。クエン酸を多く含む食べ物として上げられるのは、レモンや梅、グレープフルーツといったものたちです。体の調子を整えてくれる効果があり、熱中症や夏バテなどの改善が期待できます。

②ブロメリンでお肉料理の消化を助ける!

ブロメリンとは、タンパク質分解酵素のことです。タンパク質を分解してくれるので、お肉料理と一緒に使ったり、食後に食べたりすることで胃もたれ防止になります。酢豚だったり、カレーに入ってたりするのもこの理由です。ただ、熱に弱いので缶詰のものは効果は期待できません。料理に生のものを入れる時も、一番最後に入れるなどして工夫するといいでしょう。

③ビタミンB1・Cで肌荒れ防止や新陳代謝を活発に!

ビタミンB1は、皮膚や粘膜の健康維持を助けてくれます。豚肉、レバーやぬかや胚芽などに多く含まれています。

ビタミンCは、皮膚や骨、血管に多く含まれるコラーゲン繊維を作るのに必要な栄養素です。そして体の酸化を防いでくれます。みかんやいちご、ブロッコリーやホウレンソウなどに多く含まれています。

美容にいいという理由はこのようなところから言われているのかもしれませんね。

パイナップルは夏バテ防止

栄養素を効率よく摂取できる生のものを食べよう

いかがでしたか?パイナップルには沢山の栄養素が入っていますね。日焼けによる肌荒れや、暑さによる胃腸の不調もパイナップルを食べれば予防や改善に繋がる可能性があります。美味しく、体調の回復もできるとは嬉しいですね。パイナップルの栄養を存分に頂くには、缶詰ではなく栄養がそのまま摂取できる、生のものを食べることをお勧めします。

パイナップルを食べて残暑も乗り切りましょう!

パイナップルの栄養

文・写真 ひださとこ

熟し具合によって変える!パイナップルの実の切り方

ぬか漬け初心者でも簡単!ズッキーニのぬか漬けの作り方

ぬか漬け向きの野菜、ズッキーニ

ぬか漬け作りを始めた皆様、美味しいぬか漬けは出来上がっているでしょうか。
ラシックでは、ぬか漬けを作ってみたい!という方々が、気軽にぬか漬け作りに取り組めるように、ぬか漬けの作り方をわかりやすく紹介しています。

ぬか床の作り方、基本編!

なかなか上手にできない方のために、今回は初心者でも美味しく浸かる野菜をご紹介します。

ズッキーニ

それは「ズッキーニ」。

ぬか漬けはご存じのように、ぬか漬けとは生野菜をぬか床にしばらく漬けておくだけで、おいしい漬け物になってしまうという魔法のような料理。農家さんの間では、間引きしたメロンや、曲がったきゅうりなど、生では食べられなかったり、売り物にならないけど捨てるのが勿体ない「うり系」の野菜を漬けることが多いそうです。

うり系の野菜で、ぬか漬けの代表格は「きゅうり」ですよね。ただ、きゅうりは水分量が多くて、ぬか床の塩分と反応すると水が出すぎて、ぬか床がゆるくなる恐れがあります。そうすると、乳酸菌が増えすぎて、ぬか床が過剰発酵し、酸っぱいぬか漬けができ原因となります。

きゅうりのぬか漬けは定番!

その点、最近人気沸騰中のズッキーニはきゅうりより水分量が少なく、一般的には油と合わせる料理に使われることが多い野菜ですが、うり系の野菜なので、ぬか漬けにも向きます。

お持たせすると褒められる!ズッキーニのぬか漬けの作り方

では、ズッキーニのぬか漬けの作り方をお伝えします。

ズッキーニのぬか漬けの材料

  • ぬか床:約lkg分(容量約1.5リットル以上の容器に入ったもの)
  • ズッキーニ 2〜4本

ズッキーニのぬか漬けの作り方

1.ズッキーニの下処理

ズッキーニの下処理

ズッキーニはしっかり洗って水気を拭き、両端のヘタを切り落とす。縦半分、横半分切り、さらに縦半分に切り、1本を8等分にする。

2.ぬか床に漬ける

ぬか床を手で底の方から大きく混ぜる。ズッキーニを加え、ズッキーニが見えないように、ぬか床でおおう。表面をならして、容器の縁や内側についた汚れをペーパータオルで拭き、蓋をする。

ズッキーニをぬかに漬ける

待つこと、1〜2日。
トロっとした食感ですが、かみごたえもあるズッキーニのぬか漬けが出来上がります。きゅうりとは全く違った食感で、ちょっとした高級漬け物を食べている気分になれます。

ズッキーニは漬かり具合が足りないとえぐみが残ります。1日後、食べてみて、えぐみが残っていたら、もう1日漬けてください。

ズッキーニのぬか漬けの切り方

せっかく作った高級漬け物を思わせるズッキーニ。出来上がったぬか漬けは切り方を変えて、オシャレに盛り付けてみましょう

  • 1つを長さ半分に切る
  • 横に1cm幅のいちょう切りにする
  • 斜め1cm幅に切る

ズッキーニのぬか漬け

切り方を変えるだけで、味わいも変わります。ズッキーニ料理のバリエーションの一つとしても、ぜひ作ってみてください。

さくらんぼ界の重鎮「佐藤錦」

さくらんぼはとても繊細な果物

近頃では、季節を問わずいろんな果物を見かけることがよくありますが、さくらんぼに関しては1年のうちに見かける期間というのはごくわずか。だいたい、5月を過ぎたあたりから出始め、7月中旬ぐらいまでしか出回らない果物です。さくらんぼはとても繊細な果物なので、保存がききません。

さくらんぼの実には、目に見えませんが小さな穴が無数にあいています。例えば雨に濡れてしまったりすると、“実”がすぐに割れてしまうのです。しかし、雨に濡れてしまうからといっておひさまに当てないわけにはいきません。おひさまに当てることは、さくらんぼを美味しく作る上では欠かせないからです。農家の方達は、雨よけのビニール屋根をかぶせたり、常に天候に注意したりしながら、繊細なさくらんぼが美味しくなるように、大切に育てていらっしゃるのです。

さくらんぼ界の重鎮といえば「佐藤錦」

佐藤錦

さくらんぼにはいろいろな品種がありますが、その中でも、よく見かけることが多い品種が「佐藤錦」。高級なさくらんぼとして、贈答用でもよく選ばれるのがこちら。

佐藤錦の歴史は古く、山形県の東根市の佐藤栄助さんという方が品種改良を重ねていき、大正11年に誕生したさくらんぼです。佐藤錦はナポレオンというさくらんぼと、黄玉というさくらんぼを交配してできたもので、果肉は乳白色です。糖度も高く、平均では16度~18度で、中には20度以上のものもあります。果肉は適度な弾力があり、甘さと酸味の絶妙なバランスがとれた、評価の非常に高いさくらんぼです。

他にはどんなさくらんぼの品種があるの?

佐藤錦を交えて品種改良したさくらんぼは多く、ダイアナブライト、紅さやか、大将錦などがそれにあたります。山形美人という品種は、佐藤錦の枝変りとして発見され、佐藤錦を引き継いださくらんぼと言われています。他には、南陽、高砂、紅秀峰、佐藤錦の交配に使われたナポレオンなどがありますが、それ以外にもさくらんぼの品種はあります。その数はとても多く、数十にものぼると言われています。

旬の時期が決して長くはないさくらんぼ。かわいらしい見た目と、甘さと酸味の絶妙な味わいを楽しめる時期も限られていますので、旬のこの時期にさくらんぼの味わいを存分に楽しみたいものですね。

子どもでも簡単!さくらんぼの種のカンタンなとり方

サラリーマンから転身、就農して田舎“ビジネス”マンへ/高知・春野町 越智史雄さん

レールでつながる高知との出会い

東京都出身・40代半ばまで東京でサラリーマンをしていた越智史雄さん。「50歳になる前に、地方で気持ちに余裕のある暮らしがしたい」と計画を立てていたところ、高知県のこうちアグリスクールを雑誌で発見。こうちアグリスクールは、東京での座学セミナー。その後、農業体験合宿で高知を訪れた後、高知県立農業担い手育成センターでの長期研修に参加することを決めました。

就農希望者長期研修は2013年11月~7月の9ヶ月。その後の農家研修(実習)はキュウリとショウガで有名な高知市春野町にあるキュウリ農家さんで1年間。そして、晴れて2015年秋からハウス栽培にてキュウリの生産を始め、農家として独立。2017年秋に3年目の作を迎えます。

キュウリ農家として就農

「休日が明けると気分が落ち込むようなサラリーマン生活にはだんだん魅力を感じなくなっていた。そろそろ首都圏以外で暮らしたいと考えていた時期に、高知県の研修と出会いトントン拍子に話が進んでいった。気づいたら自分の目の前にレールがあり、それに乗っただけです。」と越智さん。しかしここに至るまで、計画的に貯金をしたり、田舎暮らしの雑誌で調べたり、身体が動く50歳までにというボーダーラインを決めたりなど、すごく計画的に行動されている印象を受けました。実はレールで舵を切っていたのは、越智さんだったのだと私は思うのです。

たくさんの終着駅を経て

現在農家3年目を迎える越智さん。しかし農家になるまでには、いくつかの課題に答えを出しながら進んできました。長期研修期間中は「本当に地方でやっていけるのか」という自問自答が続きました。今まで首都圏にしか住んだことがなかった越智さんにとって、研修施設のある「高知県立農業担い手育成センター」は少しばかり田舎すぎると感じていました。

春野町

そこで、栄えている街が近くにある地方都市部の方が自分には合っていると思い、住む場所はその点を考慮して選びました。現在は仁淀川河口近くの仕事場と高知市中心部のちょうど中間になるところで暮らしています。仕事との気持ちの切り替えができ、このスタイルが越智さんには合っているんだそう。よって「田舎暮らしと言えば古民家」というイメージではなく、住宅街のアパートを借りて住んでいます。

越智さんが育てる野菜をキュウリにしたのはある意味消去法。ナスは花粉が体質に合わない、トマトの労働量は将来的に不安、ニラは栽培作業より出荷作業に時間を要するから。いろんな野菜を実際に育ててみて、自分と相性の良いキュウリに決めました。その後春野地区に入り、師匠のおかげで栽培技術だけでなく地域とのつながりができました。

収穫したきゅうり

今期の1日当たりの収穫量は、冬場で110kg、春以降は130kg程度。1シーズンでは約25tの量をおおよそ1人で出荷しています(10a単位で算出)。3年目の来期は、9aの栽培面積から12a増え、21aに規模を拡大します。「春野はキュウリの産地のため、機械選果場があり環境が整っています。本当に仕事がしやすく、地域に支えていただいています。」と越智さん。

来期の栽培規模拡大は、娘さんの東京の大学進学を機に、奥さんも農業に合流という理由もあります。自分に何ができるかを考えながら、1つずつ選択して前に進んでいます。

農業を“ビジネス”にする

他にも栽培規模を拡大したのには、訳があります。「独立をして2年目までは栽培技術中心の勉強期間。3年目から利益をどうしていくか考える時期。新規にハウスを建てるのではなく、高齢化などの理由で空いたハウスをお借りして栽培する。そして、これからは売上と利益にこだわっていきたい。」と越智さんは言います。これまでは貯金を多少切り崩しながら、生計を立てていましたが、やはり農業も“ビジネス”。

越智さん

今までのサラリーマン人生で、35歳まではIT技術者を、35歳以降からは管理職として組織と事業プランを組み立ててきました。データなどを基に、効率的に利益を生むための戦略を作っていくことは、どのビジネスも同じ。農家は儲からないのではなく、5年程度の長期構想をベースに年ごとのプランを練って実行すれば利益を上げていける。身体はサラリーマンより疲れるけど、自分にダイレクトに結果が返ってくることを楽しみながら仕事をしています。

また、高知県の魅力を伺うと、「高知県はすごく気に入っています。コンパクトで住みやすい。土地で言えば、以前住んでいた神奈川も海が近くにあったように、今もすぐそばに海がある。カツオの塩タタキも最高においしい。街の飲み屋に行けば、僕の言葉が違うことに気づいて周りの人が声をかけてくれて温かく迎えてくれる、そんな高知県の人達が好きです。東京から遊びに来る僕の友人たち誰もが、高知ファンになって帰っていきますよ。」と越智さん。今では、農業つながり以外の友達や地域の伝統舞踊の会の仲間など、多くの友人が出来ました。

飲み友達がハウス作業のアルバイトにきてくれたり、他の農家と人的リソースをシェアして複数の農家で数人雇用し人手を確保するなど、人のつながりと計画をマッチさせながら、自分の住みやすい暮らしを手にしている、そんな印象を持ちます。「移住で大事なことは、中に入っていく努力をするかどうか。」とも。研修も地域へ入ることも農業も、きちんと自分事として捉えて“ビジネス”をされています。

春野町で就農

「人生は適度に計画的に。タイミングがきたら思い切って移住する。」きっとサラリーマン時代からレールはつながっています。これからのレールは自分の手で仲間や奥さんと作っていくことでしょう。まだ高知も四国の他の県も巡っていないとのことなので、奥さんと時間を見つけてゆっくり周っていただきたいものです。

甘くて食感の良いトマトとは?トマト嫌いを克服する選び方

好きな野菜1位、嫌いな野菜5位、両方にランクインするトマト

とある調査によると、最も好きな野菜のトップは「トマト」15.5%とダントツの一位でした。しかし、好きな野菜でダントツ1位だったトマトが、嫌いな野菜ランキングでも堂々5位にランクインしています。トマトは野菜の中でも好き嫌いがはっきりしていると言えます。トマトが嫌いな原因では1位に食感や舌触り、2位に酸味があげられました。食感、舌触り、酸味を克服するトマトの選び方は何なのでしょうか?

食感・舌触りが苦手なのは、柔らかいトマトを選んでいるから

トマトの選び方

トマトの食感が苦手という人は、柔らかいトマトを選んでいる可能性があります。一方で、食感の良いトマトは、食べた時に締まりがあり、トマトの「ブニュッ」とした嫌な感じをなくし、鮮度の良さを感じることが出来ます。

では柔らかすぎないトマトを見分ける方法はあるのでしょうか!?トマトのお尻の部分を見ると、たまに白い斑点のようなものが見かけられます。これはトマトが柔らかくなりすぎているサイン。食べた時にざらついた食感があったりします。このようなトマトは、甘みを薄く感じる事があります。トマトを選ぶ時には、お尻に白い斑点がなく、触った時に柔らかすぎない物を選ぶのが大切です。

酸味の原因はトマトの種類を間違えているから?!

トマトは、生でサラダにするとおすすめのトマトと、加熱で煮込み料理におすすめのトマトがあります。意外と知らないポイントです。トマトの酸味が気になる方は、煮込み料理におすすめのトマトを選んでいる可能性があります。サラダにおすすめの甘みがより強いトマトの種類は、いわゆる一般に出回っているピンク系をした「桃太郎」です。

一方、煮込み料理におすすめで加熱をすると甘みが倍増するトマトは、赤系の細長い形をした「イタリアントマト」です。こちらのトマトは生で食べると酸味があるため、トマトが嫌いだと答えた方は、「イタリアントマト」を生で食べている可能性も。甘くて生で食べても美味しいトマトを選ぶ時は、ピンク系の「桃太郎」を選びましょう。

文:菅野広恵

知られざる「黄ニラ」の魅力

「黄ニラ」ってどんな野菜?

中華料理に使われる高級野菜のイメージが強い「黄ニラ」ですが、いったいどんな野菜なのでしょう?緑色の「青ニラ」と「黄ニラ」は品種の違いと思いきや、実は品種は同じで栽培方法が異なるのです。黄ニラは成長した青ニラを刈り取った後に、黒いシートで畝を覆い太陽光を当てずに育てる「軟化野菜」です。青ニラを育てる間に土は養分を十分にため込むため、刈り取った後に遮光してもしっかりとした黄ニラが育ちます。収穫後はきれいに束ね、季節に合わせ数時間天日干しをします。太陽光を当てることで甘みが増し、美しい黄色に色付くのです。

薬草に使われていたのも納得!疲労回復に効くニラの驚くべきチカラ黄ニラ

黄ニラの生産量日本一を誇る岡山県

明治時代から生産が続く岡山市北区牟佐地区では、太陽を浴びる黄ニラの美しい光景があちこちで見られます。黄ニラの生産・販売・PRに全力を注ぐ、株式会社アーチファームの植田輝義さんは、20代のはじめに兵庫県から訪れ、はじめて味わった黄ニラの味噌汁に感動!やがて移り住み、黄ニラの生産者として歩み始めました。

岡山県の特産品でありながら、当時黄ニラの消費量は東京都が95%と圧倒的でした。現在は「黄ニラ大使」こと植田さんの努力が実り、地元岡山県での消費量は4割近くまで増え、ネット販売では岡山から全国各地へ上質の黄ニラをお届けしています。

植田さん

生でも!加熱しても!香りと歯応えが自慢の黄ニラ

植田さんのおすすめはもちろん味噌汁、そして豚肉と黄ニラの炒め物。また地元では、ばら寿司(ちらし寿司)にも黄ニラが彩りを添えます。黄ニラには記憶力を高めると言われるアホエンという成分が含まれ、熱に弱いため生で食べると効果が期待できます。黄ニラの味噌汁「茹で豚と黄ニラのあえ物」は、生の黄ニラに余熱が加わりほどよい歯応えと香りが楽しめます。茹でた豚肉に醤油、ごま油(お好みでラー油)、生の黄ニラを加えてさっとあえればできあがり。「黄ニラの塩焼きそば」も黄ニラのおいしさをシンプルに味わえる一品です。

茹で豚と黄ニラのあえ物黄ニラの塩焼きそば

たけのこ掘りの秘訣を農家さんに聞く。たけのこを「突く」とは!?

60年の歴史!臼杵農園のたけのこ

竹林

香川県の金比羅山のふもとで60年続く臼杵農園では、今年もたけのこの収穫がはじまりました。このあたりのたけのこは「こんぴらたけのこ」と呼ばれ、土質が良いのでえぐ味が少なく、甘みと香りがつまった最高の風味が自慢です。臼杵さんはお祖父様の代から続く竹林で遊びながら育ち、小学生になると斜面に掘り出されたたけのこを集めてまわるのが仕事だったそうです。

たけのこの味を左右するのは「土質」。地下茎が上下に蛇行して広がっていくため「粘土質」が最適で、肥えた土地では枝葉が伸びて日陰をつくってしまうため、「痩せた土地」が良いそうです。竹林に足を踏み入れると土は予想以上にふかふかと柔らかく、見上げれば何種類もの緑色が重なり、まるで天まで登っていくような神々しい美しさです。

知らなかった「たけのこ」の話

毎年たけのこが旬を迎えると、「親竹」になるべくたけのこを選んで残します。残したたけのこはあっという間に大きな竹へと成長するものの、はじめてのたけのこが収穫できるのは2〜3年目。4年目、6年目…と偶数年によいものが収穫でき、5〜7年目を迎えると徐々に味が落ちるため伐採します。このように最高のたけのこをつくるために、臼杵農園の竹林は代々手をかけて大切に守られてきたのです。

たけのこ掘りのコツたけのこを掘る

たけのこ掘りのコツは「突く」!?

靴底の感触を頼りに斜面を歩きながらたけのこを探し、ここ!と決まればタケノコ掘り専用のクワで土をよけていきます。根が切られ、ブチブチブチ…と地中からこもった音が聞こえてきます。最後はクワを根元に当ててぐいっと突きます。臼杵さんは採れたての春を手に、「たけのこは『掘る』じゃなくて、『突く』って言うんですよ」と教えてくださいました。

掘りたてのたけのこ

手をかけて楽しみたい「豆ごはん」

豆ごはんの豆はグリーンピース?

毎年春を迎え、えんどう豆を見かけると季節が過ぎる前に一度は食べたいと思う豆ごはん。たけのこと同じく、手をかけて楽しみたい「春の味」です。子どもの頃、新聞紙を広げてサヤから豆を取り出す作業を手伝った思い出がある方も多いのではないでしょうか。「豆ごはん」は「グリーンピースごはん」や「えんどうご飯」と呼ぶこともあります。

豆ごはんの豆とシュウマイの上にのっているグリーンピースは同じもの!?実は豆ごはんの豆は「うすいえんどう」という品種で、色濃く小ぶりなグリーンピースとは品種が異なり、ホクホクとした食感が特徴です。大阪府の碓井という地名が由来で、和歌山県を中心に関西方面で多く生産されています。

えんどう豆

豆ごはんの作り方

<材料>

  • 米:3合
  • えんどう豆(実):150〜200g
  • 水:600ml
  • 塩:小さじ1
  • 酒:大さじ2
  • 昆布:10センチ角

<作り方>

1.えんどう豆はサヤから豆を取り出す。

豆取り出し

2.炊飯器に米、えんどう豆、水、塩、酒、昆布を入れて炊く。

えんどう豆を取って残ったサヤを煮出すと野菜だしが取れます。さやを洗って鍋に入れ、ひたひたより少し多めの水を入れて火にかけます。沸騰したら火を弱め20〜30分煮て、ザルで濾せばできあがり。

サヤ煮出し

豆の甘さからも想像できるように、うすい緑色の出汁はほんのり甘味のあるやさしい味わいです。豆ごはんを炊くときに水の代わりに使えば、より豆の風味が感じられます。味噌汁やスープ、シチューなどにもおすすめです。

土鍋で炊いて春のおもてなしに

豆ごはん

サヤから出してすぐのえんどう豆はとっても甘く、炊き立ての豆ごはんは手をかけた甲斐があったと感じるおいしさです。もしも冬場に活躍した土鍋があれば、ぜひ土鍋で豆ごはんを炊いてみてください。土鍋にすべての材料を入れて火にかけます。沸騰したら火を弱めて10分炊き、30秒ほど強火にしてから火を止めます。20分ほど蒸らしてできあがり。土鍋をそのままテーブルへ運べば、春の食卓がにぎわうこと間違いなしです。おこげのおまけもお楽しみに。

知ってる?カニの数え方

「匹」「杯」「尾」「枚」どれが正しいの?

日本には様々なものの数え方がありますね。カニの数え方にもいくつかあることをご存知ですか?多くの人がカニは「一杯、二杯…」とこたえるでしょう。でも小さな子どもは「カニは一匹でしょ?」と答えるかもしれません。さてどちらが正しい数え方なのでしょうか。「杯」「匹」…その数え方の違いは一体どのように違うのでしょうか?

松葉ガニ

海、競りや鮮魚店、通販サイト、旅行先の宿の宿泊プランのなかで、カニの数え方を目や耳にしますね。「匹」「杯」の他にも「尾」「枚」と使い分けされています。わかりにくい数え方の違いですがひとつづつ違うのでご説明します!

「匹」で数えるときは〝生きているもの〟です。海辺や河原、水族館ににいるカニは「匹」と数えます。競りや市場、鮮魚店で購入するカニの数え方…つまり〝食用商品になったもの〟は「杯」「尾」と数えます。鮮魚店などでポピュラーに使われているのが「杯」、市場や漁業関係者の間では「尾」を使います。

また「松葉ガニ」の産地、鳥取県の市場、漁業関係者の間では「枚」と数えています。どれが正しいというわけでなくどれも正しい数え方です。通販サイトでは混在しているようですし、商品になったものであっても活きのよさ、新鮮さをアピールする場合には「匹」を使うこともあります。新聞の表記も各新聞社によって違い「一匹」と「一杯」の両方が使われています。

「杯」「枚」という数え方の由来

物の数え方には必ず意味があるそうです。その意味には、歴史や文化が関わり生まれています。ではなぜカニの数え方が「杯」という器の数え方と同じなのでしょう?

松葉ガニ

「杯」は胴の部分が丸く、中に水などを注ぎ込めるような〝かめ型〟の容器を表します。カニも甲羅の部分が丸い容器に見えるので「杯」が使われるようになったそうです。イカもイカ徳利があるようにその形状から「杯」の数え方がされるようになり、アワビも同様の理由です。

また江戸時代から、漁師たちはカニを丸い桶(まぐさ桶という、たらいくらいの大きさのもの)で取引し、その桶を一杯、二杯…と数えていた名残という説もあります。昔はカニは大量に捕れたので桶にたくさん入れて売られていたのです。「枚」という数え方は、薄くて平たいカニの甲羅の形状からいわれるようになりました。

まだある!「肩」「本」という数え方

松葉ガニ

カニの通販サイトでは数え方として「肩」「脚」や「グラムなどの重量」の表示を目にします。ズワイガニやタラバガニのような大型のカニは食べやすいように甲羅から外し切り分けて、肩や脚だけに加工します。甲羅やエラを外して胴体を半分にしたものを「一肩(ひとかた)」といいます。(つまり二肩で一杯分です)胴体から外された脚や爪先を「本」と数えます。このように加工方法による数え方もあります。いずれにしても数え方は主に購入の時に必要な情報です。

松葉ガニ

    例えば

  • タラバガニ 一杯の値段=タラバガニ姿800g 4,980円
  • 生ズワイガニ 3Lサイズ 1kg 5400円
  • 生ズワイガニ 4Lサイズ 7肩 2.5kg 10800円

脚肉、肩肉、爪が含まれていている商品もあり、その数を表示していないものもあります。…このように100gあたりの価格表記や大きさと重量から価格を表します。数え方の違いを知って、食べる人数と控えめ?それともガッツリ…?量を選んで購入しましょう!

文・写真/ほしまさみ

甘酒の栄養を考える。

甘酒の基本、麹菌?麹(こうじ)?とは

麹

日本の食文化に欠かせない微生物「麹菌」をご存知ですか?麹菌をお米や小麦などで培養したものを「麹」と言います。甘酒は、蒸したお米に少量の麹菌をまぶして、温度管理をしながらコウジカビを生やしてできる米麹から作られる飲み物です。できた米麹を「生麹」、そこから水分を乾燥させたものを「乾燥麹」と呼びます。

日本の食文化に欠かせないと書きましたが、米麹は甘酒のみならず、みりん、米味噌、日本酒、酢の発酵にも使われます。また豆麹、麦麹は醤油や焼酎になり、これらを作るのに麹菌は欠かせません。

麹で作った甘酒に含まれる栄養

甘酒と言われるものには、米麹で作ったものと、酒粕を溶いて甘味を足したものとがあります。最近では甘酒が自販機に並んでいたり、スーパー・コンビニ等でもよく見かけるようになりましたが、もし購入の際はラベルを確認してみてください。飲み比べると味も違い、どちらの甘酒にもいい効果があります。

甘酒には2つの種類がある!麹から作られる甘酒。甘酒栄養

ここでは米麹で作った甘酒の栄養をご説明します。まず甘酒の甘さの基となる栄養はブドウ糖。ブドウ糖は、麹菌の発酵によって出来る甘酒の成分の2割を占めます。とても甘くて糖度が約40度ほどになると言われています(甘い柿で18度程です)。ですので、飲む時には、お湯や冷水、豆乳、牛乳等足して好きな甘さに調整します。

病院の点滴と同じ成分!?麹甘酒のスゴい効能

ブドウ糖は、すぐエネルギーになりやすいので、運動の前、体力を消耗する発熱時、夏バテの時の栄養補給に優れています。なかなか思うように栄養が摂れなかった昔の人たちには、甘酒が夏バテ対策に重宝されていたようで、「甘酒」には夏の季語とされる所以です。冬場の暖かい甘酒も美味しいですが、冷やしてレモンを絞った甘酒もとても美味しく、食欲のないときの食事の変わりになるようなパワフルな栄養があります。

麹菌の働きで生成される栄養には、ブドウ糖の他、ビタミンB群やミネラル、アミノ酸等があげられ、甘酒にはこれらの栄養素が含まれています。これが、飲む点滴と言われる所以です。

甘酒は体にやさしく栄養をとれる!

甘酒の栄養

私は、甘酒は出来立てが特に美味しいように思います。炊いたお米と麹から甘酒に完成するころには、麹菌がお米を分解してどろどろのおかゆ状になっています。これは、コウジカビが生成するアミラーゼという酵素がお米のでんぷん質を分解するためです。アミラーゼは唾液にも含まれる消化酵素ですので、お米をよく噛んでんぷん質を口のなかで分解せずとも、甘酒はすでに体内で吸収されやすい形になっているということです。

人と共存している目には見えない微生物の数はとても多くて、例えば人間ひとりと共存している微生物は、人を形作る細胞の数より多いそうです。わたしたちは、自分の細胞より多い微生物とともに一生を過ごします。そう思いながら、微生物がつくってくれた美味しく栄養満点の甘酒を楽しむのも、おもしろいと思いませんか。